鈴鹿医療科学大学

2021年春、白子キャンパスには緩和ケア専門病院の「鈴鹿医療科学大学附属桜の森病院」が開設される。

知性と人間性を
備えた専門職を
養成する医療・福祉の
総合大学

〝強み〟活かす特色ある教育

全学科共通の基礎教育 「医療人底力教育」では、チーム医療に不可欠な能力やスキルを養う。

 日本で最初に設立された4年制医療系大学のパイオニアであり、教育理念「知性と人間性を兼ね備えた医療・福祉スぺシャリストの育成」のもと、さまざまな専門職を養成する鈴鹿医療科学大学。2019年、リハビリテーション学科に「作業療法学専攻」、鍼灸サイエンス学科に「鍼灸・スポーツトレーナー学専攻」を新設し、医療・福祉の総合大学として更に成長。多様な専門職を目指す学生が共に学ぶ環境で、チーム医療のスキルを養える強みを活かし、特色ある教育を実践している。
 2014年から実施しているのが全学科共通の基礎教育「医療人底力教育」。1年生全員を白子キャンパスに集め、全学科混成のクラス編成で、チーム医療に不可欠な「協調性」「考え抜く力」「コミュニケーション能力」を身につけ、主体的に学ぶための基礎力を育成する。3~4年次はそれらを応用する多職種連携教育科目で、チーム医療のスキルを向上していく。
 また、文部科学省事業に採択され2017年より三重大学医学部と合同授業で、痛み治療に関わるメディカルスタッフを養成する「慢性疼痛チーム医療者養成プログラム」を実施。修了時には両大学長連名の修了証が交付される。同年導入した「SUMSポイント制度」は、行事やボランティア活動など学内外への取り組みを評価し社会貢献度の高い学生を表彰するもの。勉学以外の経験を積み幅広い知識を得て、よき医療人に必要な社会性を磨くきっかけになっている。

※SUMS/サムス:Suzuka University of Medical Scienceの略

装着型サイボーグによる産学官連携

学外とも多様な連携をしており、装着型サイボーグHAL(サイバーダイン社)を用いた取り組みも推進。

 学外との多様な連携による地域貢献も広がっている。
 産学官連携の代表的な事例が、「鈴鹿市福祉ロボット推進事業」の一環として展開されている「装着型サイボーグHAL」(サイバーダイン社)を用いた取り組みだ。学内の医療福祉機器開発センターに鈴鹿ロボケアセンター(同社)を誘致し、産学官連携の研究・開発の環境を整えている。HALは、身体機能の改善や補助、拡張、再生が可能な世界初の装着型サイボーグで、加齢で脚力が低下した人や下肢が不自由な人の機能再生や動作トレーニング支援に活用される。
 全国の大学でいち早くカリキュラムに導入し、リハビリテーション学科を中心に、HALの特性や装着技術を学ぶ実習などを行い、最先端の自立動作支援を学べる環境を整えた。学生がHALの操作資格を得られる「安全使用講習会」を実施するなど、最適なリハビリテーションを提供する新たなヘルスケアサービスの担い手を育成している。
 また「鈴鹿ロボケアセンター」では、HALを使うリハビリ施設を地域に提供し、市民向けの体験講座や講演会などを開催。その特性を活かせる介護・自立支援プログラムなどの開発も行っている。
 他にも、鈴鹿市などが主催する「救急・健康フェア」を毎年9月に白子キャンパスで開催し、各学科の学生が健康維持に役立つ情報を伝えるなど、外部との連携、地域貢献の例は非常に多い。

関連施設や附属病院で実習

キャンパスの隣に開設した福祉施設では学生の実習が行われ、教育のレベルアップにつながっている。

 鈴鹿医療科学大学は、2014年に社会福祉法人「サムス会」を発足。翌年、白子キャンパスの隣に「特別養護老人ホーム 桜の森白子ホーム」を開設した。大学が隣接地に福祉施設をつくるのは全国的にも珍しく、東海では初。地域社会を支えると共に、看護・医療福祉・医療栄養学科などの学生の実習や、全学生のボランティア活動の場としても活用している。
 学生の実習や地域貢献の場となる附属施設が整備されているのも特徴であり、さらに2021年春には、白子キャンパス内に附属病院を開設する。開設するのは末期がん患者などの緩和ケアを専門とする完全独立型の病院で、名称は「鈴鹿医療科学大学附属桜の森病院」。医学部・歯学部を擁しない医療系大学が附属病院を持つのは全国でも数が少なく、大学附属の完全独立型の緩和ケア病院は全国初である。
 地元の医療施設、医師と連携し、地域医療を支えていく同病院。さまざまな医療・福祉の専門職を養成している大学だからできる多職種連携によるケアを行い、学生の実習の場としても活用していく。現場で最新のチーム医療や緩和ケアの実際など、多くのことを学べる環境が整うことで、教育のレベルアップが図られるのは間違いない。大学・施設の相互連携によって地域の医療・福祉を底上げできることも含め、附属病院とグループ内に社会福祉法人を持つメリットは多大だ。

TOPICS[注目のトピック]

鈴鹿医療科学大学附属桜の森病院、誕生へ
 白子キャンパス内に2021年春開設予定の「鈴鹿医療科学大学附属桜の森病院」。建物は鉄筋平屋建て、延べ床面積は約3400㎡。病床は25床で、すべて個室の完全独立型。全室が南向きで庭に面し、四季折々の景観に配慮された空間設計になっている。
 看護、薬学、福祉、心理、栄養、鍼灸、理学療法、作業療法などの専門家が多数在籍する同大学の特色を活かして、チーム医療で患者お一人おひとりとご家族の今を大切にする緩和ケアを行っていく。さらに病院を拠点に、在宅での緩和ケアをサポートする取り組みも視野に入れている。
 患者の受け入れに地域は限定しない方針だが、主に鈴鹿市内の医師と連携を取っていくという。三重県内の緩和ケア病床は、現在9施設189床で、そのうち鈴鹿亀山地区にあるのは20床。緩和ケア病院への地元の要望は高い。地域に貢献し、学生の実習の場となることで人材育成に、また、医療・福祉の研究にも役立つ新病院へ、期待が膨らんでいる。
自然との調和が配慮される附属病院。

TOPICS[注目のトピック]

2021年、医療健康データサイエンス学科を開設予定(設置申請中)
 医用工学部に2021年4月、医用情報工学科の改組により「医療健康データサイエンス学科」が開設される予定だ。新学科では、幅広い医療健康分野で活躍できるSociety5.0(経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会:内閣府ホームページより)を実現するデータサイエンティストを育成。文系・理系を問わず、工業・情報・商業を主とする専門課程の高校からの進学も歓迎する。
 本学科で育成する人材は、医療健康データ環境を構築し、AI(人工知能)など最新の手法を駆使してデータを分析し、さまざまな社会の課題解決のためのプロジェクトをマネジメントできる人材だ。そのため、必須の統計学やプログラミングをはじめ、医療健康分野の基礎から応用までを修得できるカリキュラムを構成。文系の方でも確実に知識やスキルを身につけられる環境、少人数教育、アクティブラーニング、実データによる実践的教育が大きな特徴だ。
 資格も情報技術分野やAI・統計分野を含めて幅広く取得可能。就職先も保健医療福祉関係だけでなく、官公庁、大学・研究機関、IT系や医療機器メーカーといった企業など多様で、あらゆる分野でデータサイエンティストが必要とされる中、可能性は分野を超える。

※上記の内容は予定であり、今後変更する場合があります。

PROFILE

鈴鹿医療科学大学

1991年開学の日本初の4年制医療系大学。建学の精神は「科学技術の進歩を真に人類の福祉と健康の向上に役立たせる」。4学部9学科13専攻分野、2研究科を擁し、三重県鈴鹿市にある落ち着いた環境の千代崎・白子の両キャンパスで約2900人が学ぶ。附属施設も充実し、東洋医学研究所や鍼灸治療センターに加え、2017 年に「こころのクリニック」「こころの相談センター」が誕生。2021年に附属病院を開設予定だ。
https://www.suzuka-u.ac.jp/

掲載大学一覧[東 海]

OPEN