朝日新聞
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宇都宮大学 地域の課題解決を担う新時代のリーダーたちを養成新設の地域デザイン科学部の授業で市貝町の入野正明町長と語らう学生たち宇都宮大学 地域の課題解決を担う新時代のリーダーたちを養成

新設の地域デザイン科学部の授業で市貝町の入野正明町長と語らう学生たち

Your Dream × Utsunomiya University

「まちづくりのプロ」を育てる新学部が誕生

今年4月、宇都宮大学に5番目の学部となる「地域デザイン科学部」が誕生した。宇都宮大学が重視してきた「地域の知の拠点」機能の中心的な役割を果たす。文系のコミュニティデザインと理系の建築都市デザイン、社会基盤デザインの3学科で、地域のさまざまな課題に対応できるよう、文理融合型の教育研究を行う。

同学部の塚本純学部長は、新学部の狙いを「まちづくりのプロを育てること」と話す。

「人口減少や少子高齢化、地域経済の衰退など、地域が抱える課題を解決するためには、総合的な観点から課題を捉え、『まちづくり』を進める必要がある。そのために学部生たちは文理融合の授業を3学科合同で学び、フィールドワークやワークショップなどの協働作業を通して幅広い知識と能力を身につけます」

地域と向き合い課題解決へと導く

峰キャンパス内にあるフランス式庭園

教育面で柱となるのは、課題解決に向けた「地域対応力」の養成だ。1~3年次にかけて地域で実践的に学び、「地域と向き合う力」「実態を調査し分析する力」「課題を解決する力」を段階的に身につける。

1年次は、各学科で現場に出向いて実務者と触れ合い、地域の現状や課題を理解する。

「現場で見聞きしたことを持ち帰り、3学科混成のグループでディスカッションします。住民や協働者たちとの連携に必要なコミュニケーション能力を磨き、一つの課題に対して、さまざまな見方や考え方があることを認識してもらいたい」

2年次は、社会調査法の授業などで科学的調査分析手法を学ぶと同時に、専門の学修も本格化する。コミュニティデザインでは行政学や農村マネジメント、建築都市デザインでは建築設計製図や環境工学、社会基盤デザインでは構造力学や防災マネジメントなどを専門科目に据え、学科の特色に応じた科目を学ぶ。すべての専門科目にアクティブラーニングを取り入れ、主体性と能動性を培う。

地域デザイン能力育成の総仕上げが、3年次の「地域プロジェクト演習」だ。3学科混成グループで栃木県内の担当地域・企業に出かけ、調査・分析を実施。住民や関係者との合意形成も学びながら、協力して課題の解決策を導き出す。

「専門性と地域対応力を備えた人材養成の体制を整えられた。栃木県に限らずどこの地域においても『現場のリーダー』になれる人材を育成して、社会に送り出したい」

グローバル人材育成に向けた取り組みも

リーディングラボでは日本語の使用が禁止されている

地域に密着した実践的な教育に重点を置く一方、グローバル社会の進展を見据え、英語教育にも力を入れる。2009年から独自に開発した基盤教育英語プログラム「EPUU(イープー)」を実施している。

テーマは「浴びる英語」。それを実現するために、教員はネイティブスピーカーと、欧米の大学院でTESOL(英語を母語としない人への英語教授法)を取得した日本人のみ採用。授業以外の日常生活でも学生が英語と接触できるように、Graded Readers8千冊を所蔵したリーディングラボやネイティブスピーカーが1対1の個人指導を行うクリニックなど、6種類8施設を新設した。

1対1で英語の個人指導を行うクリニック

15年度入学生の1年修了時のTOEICスコアは、入学時より平均44点上昇し、650点以上の成績優秀者の数は倍増した。

同プログラムの企画運営により、13年度に大学英語教育学会賞(実践賞)を受賞した基盤教育センター副センター長の江川美知子教授は「卒業時には英語を話すことへの抵抗感がなくなっているはず」と話す。

来年度は、「グローバルな実践力」を持って国際的分野で活躍する人材育成の機能を強化するために国際学部を改組(2学科を1学科に再編・統合)する計画を立て、準備を進めている。 今後も、世界へ羽ばたくグローバル人材が、宇都宮大学から数多く巣立っていくだろう。

学長の声 President's voice

実学を重んじ地域を支えて元気にする

宇都宮大学 石田朋靖学長

宇都宮大学は1949年の発足から地域に密着した実践的な教育や研究を続けてきました。現実社会の課題解決につながる「実学」を重んじる伝統が今も受け継がれています。少子高齢化や地域経済の縮小など、社会環境の変化が急速に進むなかで、地域の「拠点」としての機能を一層強化していきたいと考えており、新たに設置した「地域デザイン科学部」は、その中心的な役割を担ってくれると期待しています。

「知の拠点」である大学には、地域の活性化をリードする人材の輩出が求められています。地域に根ざしたグローバル人材育成に取り組む国際学部(来年度改組予定)、高い教員就職率を誇る教育学部、高度なものづくり技術者を育成する工学部、農の視点でイノベーションをもたらす人を育成する農学部、そして新設の地域デザイン科学部がそれぞれの専門性を生かした教育研究を行い、ここで身につけた高い専門性と豊かな教養を、地域や世界の現実社会で生かす力=「行動的知性」として育てたいと考えています。

その際大切にしているのが、“宇大スピリット”=「3C精神」です。これは、明るい未来を開拓するために「Cha11enge」=主体的に挑戦し、「Change」=時代の変化に対応して自らを変え、さらに「Contribution」=広く社会に貢献するという意味を込めた言葉です。組織や学生・教職員それぞれが3C精神を体現し、新たな知や価値を創造し、イノベーションを創出できる大学であってほしいと願い、そのための環境づくりに注力しています。

「問題は研究室で起きているのではない。現場で起きている」。大学教員になって30余年。これが一貫して変わらない私の教育スタイルです。「地域に学び、地域に返す、大学と地域の支え合い」をモットーに、これまで以上に「地域を元気にするエンジン」として地域とともに成長したいと考えています。

Campus Topics

1. 地元農家に朗報!イチゴ収穫ロボットの開発が進む


イチゴに触れず、傷めることなく収穫できる

全長120センチ、幅80センチ、高さ145センチのロボットが、ビニールハウス内を自走しながらイチゴを摘み取っていく。付属カメラを通じて果実の色や大きさなどを識別し、完熟したイチゴを見つけると果実に触れず茎を切り取り収穫する。

大学院工学研究科の尾崎功一教授を中心とするチームが開発した「イチゴ収穫ロボット」。2004年から始まった宇都宮大学と民間企業、栃木県との産官学のコンソーシアム事業からスタートし、農水省と文科省の支援を受けながら開発が進んでいる。

「農業が盛んな栃木でも農家の高齢化や自給率低下が進んでいて、今後、現場の機械化は欠かせないでしょう。ロボットが地域貢献の一助になればうれしい」と尾崎教授。ロボットは平均約10秒で1個を摘み取る能力があるという。5年以内の実用化を目指して改良が進む。

2. 手で触れられる立体的な光のアート 将来は広告などに


光の粒で描いたハートの形(上)熊谷幸汰さん(下)

光学の分野で全国トップクラスの設備がそろうオプティクス教育研究センターでは、さまざまな先進的な研究が行われている。2015年のアジアデジタルアート大賞で、インタラクティブアート部門の優秀賞を受賞した「Fairy Lights in Femtoseconds」もその一つ。

レーザー光を複数のレンズで絞って焦点に集中照射すると、空気がプラズマ化して光の粒となる。その光の粒を立体配置することで、空中にハートや妖精の形をした立体的な絵を描くことができる。研究に携わる工学研究科博士課程1年の熊谷幸汰さんは「『Fairy Lights in Femtoseconds』は手で触れて触覚も楽しめます。今は数ミリ程度の小さい絵しか描けないけど、研究を続けて、将来は広告やアートの分野でも活用できるようにしたい」と意気込みを語る。

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