朝日新聞
 広告特集 企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局
昨年の国公立の大学特集

会津大学 情報技術と国際性を統合世界を視野に人材を育成 アメリカ出身のマイケル・コーエン先生による、3Dモデリングの演習授業。3 人の大学院留学生アシスタントが学生をフォローする 会津大学 情報技術と国際性を統合世界を視野に人材を育成

アメリカ出身のマイケル・コーエン先生による、3Dモデリングの演習授業。3 人の大学院留学生アシスタントが学生をフォローする

to Advance Knowledge for Humanity × The University of Aizu

時代を先取りして海外から高い評価

コンピュータ理工学部のみからなる会津大学。「人類の平和と繁栄に貢献する発明と発見を探求」することを目指し、インターネット黎明期(れいめいき)の1993年に開学した。そんな会津大学が今春、一躍注目される出来事があった。イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が初めて発表した日本版の大学ランキングで、首都圏の総合大学と並んで23位に入ったのだ。

「これまでの我々の教育が評価されたのですから、喜ばしいことです」

宮崎敏明学部長の言葉から、順位が望外の結果ではないとわかる。その教育の根底にあるものとは何か。

コンピュータ理工学の基礎となるのは、さまざまな問題を解く手順であるアルゴリズムだ。そのアルゴリズムを基にしたソフトウェアとハードウェアの「3要素」が一体となり、コンピュータ理工学を構成している。

徹底した英語教育と国際基準の授業

コンピュータ理工学の「3要素」を極めるための土台として、「3種の神器」を徹底的に学ぶ

3要素に習熟するため会津大生に授けられるのが「3種の神器」だ。一つは、アルゴリズムの開発に必要な「数学力」。次に、実際にソフトウェアなどを作る「プログラミング力」。そして、最新の情報にアクセスする「英語力」。数学とプログラミングに関する授業の充実はもちろんだが、理系大学として類を見ないのが、徹底した英語教育だ。

開学当初から教員を広く海外に求め、現在の外国人教員は全体の4割にも及ぶ。また、大学院生は4分の1が留学生だ。THEのランキングではこの「国際性」も高い評価を受けた。英語での授業が多く、卒論の執筆・発表も英語で実施する。

カリキュラムは、アメリカのコンピューター関係の学会が示す国際標準に沿って作成。「会津大学で学んだ知識は、世界中どこでも通じるということ」と、宮崎学部長は胸を張る。学生が希望する進路に応じて、①コンピュータ・サイエンス②コンピュータシステム③コンピュータ・ネットワークシステム④応用情報工学⑤ソフトウェア・エンジニアリングという五つの専門領域が設定されている。3年から配属される研究室では教員1人に対して、学生は多くても4人ほど。そこで、人工知能、ロボット、宇宙、サイバーセキュリティーといった最先端分野の研究に専心できる。

正規の授業とは別に、1年から参加できる、各研究室が開く「課外プロジェクト」にも特色がある。その一つが、「ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト」に出場する、というものだ。2016年、17年は国内予選、アジア地区予選を突破、世界大会へと駒を進めた。

「ベンチャー体験工房」は2年から受けられ、地域企業と連携し新商品開発などを疑似体験できる。こうした経験から、在学中に起業する学生も出てきた。大学発ベンチャーの数は18社に上る。

会津で育まれる「真の国際人」

コンピュータ理工学部長の宮崎
敏明教授

特徴的な英語教育や専門教育が評価され、14年には文部科学省による「スーパーグローバル大学」に採択された。その取り組みの一環として、来年度から完全4学期制に移行する。短期集中型で教育効果を高めることや、留学をしやすくすることなどが狙いだ。大学院も4学期制のため、学部生が大学院の授業に参加しやすくなる効果もある。

一層の国際化を目指し、留学生の受け入れも増やす。日本人学生が、卒業に必要な全教科を英語で履修することも可能になった。昨年度は米シリコンバレーに研修拠点を開設し、学生を派遣した。宮崎学部長は力を込めて言う。

「異文化に接することで、自分の人間性や技術が世界に通用するのか確かめてほしい。会津大学は真の国際人を育むための環境を提供していきます」

President’s Voice 学長の声

世界基準の戦い方とスピード感を身につけてほしい

岡 嶐一 理事長兼学長

 コンピュータ理工学の技術は、暗号理論、人工知能、データ処理などのように、基礎と応用の距離が近いのが特徴です。つまり、大学の基礎的な研究が応用に結び付きやすい。やりがいを実感できる分野といえるでしょう。現に会津大学では、学生や教員が多くのベンチャー企業を興してきました。研究開発において目指した「夢」が、起業という「現実」につながる。そんなプロセスを体験することもできます。

 本学の学生たちは、情報通信技術のスキルでは海外に出てもひけを取りませんが、さらに求められるのは、企画から開発、製品化までのスピード感です。それを体験してもらうために、米シリコンバレーに研修拠点をつくりました。現地の技術者や投資家たちとの交流を通して、世界レベルの戦い方を学んでもらうのです。昨年は15日間の日程で9人の学生が参加しました。英語能力の点では、語学テストで高得点を取ることよりも、プレゼンテーションや情報収集、意思疎通といった本質的な力をつけてほしいと願います。

 また、会津大学では「課外プロジェクト」のように、学部の1年生から研究室で学ぶチャンスがあります。研究の最先端に立ち会うことで、そこに到達するための基礎学力の大切さにも気づくことでしょう。

 コンピュータ理工学の技術は、実は文科系の学問と深いつながりがあります。例えば、プログラミングは言語そのものですし、人工知能の大事な要素であるインターフェースは心理学と密接に関係しています。最近はITを活用した金融サービス、フィンテック(ファイナンス・テクノロジー)という分野もあります。時には構造主義のような哲学などを基礎にして、多様な社会のあり方と価値を見抜くことも必要でしょう。コンピュータ理工学を学ぶみなさんには、このように幅広い興味と視野を持つことで、学問への理解をより深めてほしいと思います。

Campus Topics

1. 理系高校生・高専生が集う最高峰、「パソコン甲子園」

 会津大学で毎年開催される大会「パソコン甲子園」では、未来の情報通信技術を担う高校生と高専生が集結する。昨年は1758 人が参加し、予選を勝ち抜いた70人が本選へ。プログラミング能力を競う「プログラミング部門」、スマートフォンのアプリを開発する「モバイル部門」、コンピューターグラフィック作品を制作する「いちまいの絵CG部門」の3部門がある。成績優秀者には会津大学の推薦入試出願資格が与えられる。15 回目の今年は11月3~4日に本選を開催する。

2. 就職率平均97%、大学院は開学以来100%を維持

 開学以来の平均就職率は、学部卒業生で97%※1、大学院修士課程修了生では100%※2。そのほとんどがコンピュータ理工学のスキルを生かして情報通信業に就職する。高い専門性や英語力に加え、卒業生の活躍が次代の会津大生の人気につながっている。とくに近年は企業からの注目度が高まっており、学内で開かれる合同企業説明会や個別企業セミナーへの参加社数は右肩上がり。在学生にはキャリア教育や進路ガイダンスのほか、就職相談員らによる手厚いサポートもある。

※1 就職希望者2,950 人中、就職者2,877 人
※2 就職希望者940 人
※3 就職率98.6%(就職希望者139 人中、就職者137 人)

Student’s Voice

プログラム初心者でも専門的技術を習得できた

コンピュータ理工学部4年生 三森拓哉さん

 普通高校出身なので大学で初めてプログラミングを学びました。課題を出す授業が多いのですが、アウトプットを通して専門的な知識や技術を身につけることができました。

国際交流の機会が多く、英語の苦手意識を克服

大学院博士前期課程2年生 横川真美さん

 学部3年生と博士前期課程1年生の時、アメリカに留学しました。そこで身につけた国際性は就職活動でも大きな強みに。研究室での国際交流も多く、英語への苦手意識はなくなりました。

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