朝日新聞
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昨年の国公立の大学特集

代々木ゼミナール 代々木ゼミナール

徐々に具体的になってきた大学入試改革の方向性を踏まえ、創立60周年を迎えた大学受験予備校・代々木ゼミナールが新たな施策を次々に打ち出している。『アエラ』の片桐圭子副編集長が、その狙いを髙宮敏郎副理事長に聞いた。

大学入試はすでに変わり始めている

SAPIX YOZEMI GROUP共同代表
学校法人高宮学園 代々木ゼミナール 副理事長
教育学博士
髙宮敏郎さん

片桐 2020年度(21年1月)から実施予定の「大学入学共通テスト(仮)」のサンプル問題が5月に公表されました。髙宮さんはこれをどうご覧になりましたか。

髙宮 数学も、これまでとは違う答え方を求める点で目新しい出題でしたが、特に驚いたのが、現代文が小論文に近い内容だったこと。今の高校カリキュラムの中ではなかなか対策しづらい分野だろうと思います。

片桐 題材も、駐車場の契約書などこれまでとはかなり違うものを扱っています。高校生があのような文書を目にする機会はそう多くないと思いますので、生徒はもちろん、保護者もずいぶん戸惑ったのではないでしょうか。

髙宮 今回提示された問題は、あくまで身のまわりの様々な言葉や文章を題材にするという方針を示したもので、「これからは契約書の勉強だ」というのは早とちりだと思います(笑)。いずれにしても今年11月に実施される5万人規模のプレテストが終わるまで全体像は見えてこないでしょうね。

片桐 ただ近年は、こうした改革を先取りしたような新しい取り組みを始める大学も増えています。

髙宮 そうですね。私立大学はもちろん、国公立大学でもそうした傾向は顕著になっています。昨年は東大の英語で、これまでにない記述問題が出題されました。二つのパラグラフを読んだうえで、論理的な帰結としての第3パラグラフを書きなさい、というものです。また入学後のカリキュラムやコースでも、従来の国公立のイメージを覆すようなユニークな試みが多くあります。代ゼミでは、受験生が悔いのない選択をできるよう、大学のそうした新しい動きを丁寧に紹介するようにしています。

大学名より大切な「何を学んだか」

朝日新聞出版『アエラ』
副編集長
片桐圭子さん

片桐 このところ、昔なら首都圏の有名私大を目指しただろうと思われる層が、地元の国公立大に進むなど受験生の「内向き志向」が強まっているといわれます。新テストの導入でこうした傾向にも変化が表れるでしょうか。

髙宮 特に初年度は受験生の心理的負担が大きいので、全体的に手堅い出願になるだろうと思います。しかし、仮にそのため難関大学の倍率が下がれば、翌年は一気に反転する可能性もありますし、状況が落ち着くには数年かかるのではないかと思います。

片桐 海外大学に進学することも今はそれほど特異な例でなくなっていますし、受験生にとって選択肢はどんどん広がっていますね。

髙宮 だからこそ、合格が可能な範囲で偏差値が1でも上の大学を選ぶ、といった発想でなく、本当に学びたいことが学べる大学を選んでほしいですね。卒業した大学の名前で将来が約束される時代ではありません。重要なことは、そこで「何を学んだか」、自分には「何ができるのか」です。私は地元で進学することが必ずしも消極的な選択だとは思いませんが、卒業後5年、10年先を視野に入れて、自分で本当に納得のいく道を見つけてほしいと思います。

本気で学ぶ若者を応援し続けたい

片桐 日本の大学入試はこれまで、共通1次試験やセンター試験の導入など何度か改革を経験してきました。今年で創立60周年の代ゼミは、過去の対策の実績がある分、有利な面がありそうですね。

髙宮 しかし、文部科学省が「明治以来の」というような大きな改革はこれまでに例がありませんし、準備期間も少ないので対策が難しいことは確かです。サピックス代ゼミグループとしては、スカイプを使ったオンライン英会話スクール「ベストティーチャー」や論理力評価テスト「SRT」に加え、AI(人工知能)の研究を通して見えてきた日本の若者の読解力低下を踏まえて国立情報学研究所などと共同開発した「リーディングスキルテスト」などが新テストへの対策になると考えています。こうしたものがどれだけ直接的に新テストに結びつくかは未知数ですが、英語4技能(聞く・話す・読む・書く)や論理の力は将来必ず必要になるものですので、どこかでしっかり腰を据えて取り組むことをすすめています。

片桐 そうした新しい取り組みの一方で、代ゼミとして変わらないものは何ですか。

髙宮 今後、数の上ではすべての進学希望者に大学の席が用意されている時代がくるかもしれませんが、1年間余計に頑張ってでも高い目標を目指したいというニーズがなくなることはないでしょう。一方で、今の高校には収まりきれない生徒たちのための「N高校」(ネットの通信制高校・運営は角川ドワンゴ学園)のような新しい学びの場にも積極的に協力していきたいと思いますし、多様化する教育ニーズにしっかりと応えていきたいですね。本気で学びたい生徒を応援する「親身の指導」という根幹は、今後も決して変わりません。

片桐 私自身、ひとりの親として子どもの学ぶ環境に期待するのはそのことです。今後の代ゼミにも注目しています。本日はありがとうございました。

大学入試改革で大きく変わる英語

代々木ゼミナール
教育総合研究所 所長
佐藤雄太郎さん

2020年度からの大学入試では、大学入試センター試験に代わる共通テスト(「大学入学共通テスト」)において、国語と数学に記述式の問題が導入され、英語も4技能評価(聞く・話す・読む・書く)に変わります。また、「一般・推薦・AO」の入試区分を見直し、「一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜」(いずれも仮称)として、それぞれの選抜方法をより明確にする案が検討されています。

特に大きく変わるのは英語と言えます。英語は、民間団体が実施する資格・検定試験(以下、民間資格・検定試験)を、大学入試センターが認定し、「認定試験」として入学者選抜に利活用される仕組みが検討されています。しかし、制度の変更に伴う受験者や高校、大学への影響を考え、2023年度までは、共通テストの英語試験(読む・聞く)も実施する方針が示される予定です。共通テストの英語は、各大学の判断によりますが、《民間資格・検定試験》と《共通テストの英語試験》のいずれか、または、その両方を活用する方法に変わろうとしています。

これまでの大学入試は、大学入試センター試験を含め、学習指導要領に準拠した、〝学力を測るための〞〝選抜のための〞試験が前提です。しかし、民間資格・検定試験は、技能の到達度を測る試験もあるため、目的が必ずしも「選抜のため」とは限りません。また、指導要領に準拠したものもあれば、そうではない試験もあります。受検資格も、教育課程(小学校や中学校、高校など)に関係なく、ほぼ〝無学年〞ですので、年齢や時期を問わず受検することもできます。

2020年度からの大学入試英語の受験にあたっては、《選抜のための試験》と《そうではない試験》が並列するため、それぞれの試験に応じた勉強や、大学が活用する試験の把握、受検する時期などを考慮する必要がありそうです。

代ゼミでは、各大学に対応した英語の講座に加え、英検やGTEC、TEAPなどの検定試験対策講座をいち早く開講しており、文法・読解・英作文が三位一体で学べる「Trinity総合英語」も新テスト対策として有効です。

これからの大学入試で特に必要となる英語4技能や国語での記述力・表現力は、一朝一夕に身につくわけではありません。日々の学習を通してコツコツ力を積み上げていくことが、ますます大切になると考えています。 (談)

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