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2017年の国公立の大学特集
2016年の国公立の大学特集

大学受験直前アドバイス 本番を意識した対策を大学受験直前アドバイス 本番を意識した対策を

年が明け、いよいよ大詰めを迎えた受験勉強。間近に迫った入試本番を前に、どんなことに気をつけて過ごせばいいか。多くの受験生を指導してきた駿台教育研究所の石原賢一さんに、直前期の勉強法や段取りを聞いた。

あやふやな理解を確実な知識にする

駿台教育研究所 進学情報事業部 部長

石原 賢一 さん
いしはら・けんいち/京都大学を卒業後、駿台予備学校に入職。学生指導、高校営業、カリキュラム編成を担当後、神戸校校舎長、駿台進学情報センター長を経て、2017年から現職。

もうすぐセンター試験が始まります。これからの時期は、新しい分野の問題に挑戦するより、今までやってきた分野で確実に点数を取れるようにすることが大切です。

例えば、練習問題で正解できなかったとしても、解説を読めば理解できるくらいの力があるなら、次に同じ間違いをしないよう正しく理解しておくことです。あるいは、理解があやふやであったために選択問題で迷ってしまったなら、なぜ迷ったのかを分析し、正しい知識を定着させておく必要があります。

一番悔しいのは、「わかっていたのに、なんでこんなミスをしてしまったのだろう」と思うことです。そういう問題でしっかりと点数を取れるかで、目標ラインに届くかどうかの差が出ます。試験の前日に難問にチャレンジして、うなっているのが一番良くありません。自信をもって当日を迎えられるよう、確実にこれは大丈夫という分野をもっておくようにしてください。

年末に受けた模試の結果は、大いに活用すべきです。目標に届かなかったからと、落ち込む必要はありません。自分の弱点や、中途半端な理解度のところをチェックして、しっかりフォローできればいいのです。そのための前向きなツールとして活用してください。

入試当日は緊張して、解けるはずだった問題が解けないこともあります。焦って読み間違えたり、計算ミスをしたりということを避けるためにも、直前期は少し自分にプレッシャーをかけるといいと思います。センター試験で60分の数学を50分で、80分の国語を70分で解いてみるなど、時間的な負荷をかけて練習すると、問題を解くスピードがつき、見直す時間が作れます。時間配分を意識するには効果的です。

注意しなければいけないのは、学力以外のミスです。マークシートのマークが一つずつずれていたとか、受験番号をマークし忘れていたという例は少なくありません。今はセンター試験と同じ体裁のマークシート解答用紙が付いた問題集もあるので、本番に慣れておくためにも上手に活用してしっかり練習しておくといいでしょう。

絞り込みの影響で安全志向の傾向が

今年の入試動向ですが、全体的に受験生が弱気の傾向にあります。昨年の入試で、有力私立大学が合格者を絞り込んだ影響もあり、安全志向に流れているようです。

これをチャンスと捉え、チャレンジしてほしいと思います。有力私立大学のなかには、合格者を絞り込んだ結果、定員割れを起こしたところもあります。今年は昨年よりも多めに合格者を出すことが予想されますから、狙い目といえるでしょう。逆に、指定校推薦やAO入試の枠を広げた中堅校は、倍率が高くなるかもしれません。

センター試験後にどう志望校を決定するかについては、「※データネット」に参加して、その分析結果を参考にしてください。駿台ではこのデータと分析に基づいて、志望校の合格目標ラインや第1段階選抜ラインを示しています。さらに合格可能性までを的確に判定するシステム「インターネット選太君」を利用すれば、出願校の決定はもちろん、併願校の選定にも役立ちます。

決める際のポイントですが、国公立大学が第1志望なら、私立大学併願校とのバランスが重要です。国公立大学によっては、センター試験より個別試験の配点が高いところもありますから、自己採点で思ったような結果が出なかったとしても、1割以内のハンディキャップなら逆転のチャンスはあります。

私立大学が第1志望なら、強気で臨んでいいと思います。目標校はしっかり受けて、実力相当の大学を厚めに、安全校は2校くらいに絞るのがいいと思います。学部横断型の入試をするところも増えていますから、A大学とB大学を受けるより、A大学の法学部と経済学部を受ける方が対策が立てやすいこともあります。医師、弁護士、薬剤師など、職業と直結した学部を狙う場合は別ですが、入学後、他学部の授業を履修できる大学も多いので、選択肢の一つとして考える余地はあるでしょう。悩んだら、高校の先生に相談して決めるといいと思います。

生活リズムを一定に 先回りして行動を

勉強以外の面では、まずは体調管理に気をつけることです。風邪っぽいと感じたら、無理して長引かせるより、思い切って休み、きちんと治す方が得策です。1日2日寝込んでも、勉強面ではあまり変わりません。むしろ、体調が悪い状態で受験期間を過ごす方が精神的なダメージも大きくなります。

また、冬休み明けは自由登校になる学校もありますが、学校に行かなくなると生活リズムを崩しやすくなります。なるべく学校や予備校の自習室に通い、規則的な生活を心がけてください。周りで友達が勉強しているのを見れば、いい意味で落ち着くこともありますし、わからないことがあってもすぐに先生に聞けます。直前期の勉強で一番大切なのは、疑問を残さないことです。

ネット出願が多いので、うまくアクセスできるか事前に検証することも忘れないようにしましょう。バージョンが違っていたり、必要なソフトがインストールできていなかったりすると、出願が間に合わないことがあります。地方から都市部の大学を受ける場合、公共交通機関で使うICカードを事前に購入しておくと便利です。すでに持っている人も、チャージを忘れないようにしましょう。

保護者の皆さんは、体調や食事面、大人が得意な事務手続き面でしっかりフォローしてください。声をかけるなら「今日の入試、どうだった?」など勉強に関することではなく、「明日の受験票は持った?」「土曜日は大学の最寄り駅に快速が止まらないから気をつけて」など、次へのアドバイスをするといいでしょう。本番に向けて、自分のことを一番わかっているのは受験生本人です。信じて見守ることも、立派なサポートの一つです。(談)

※「データネット」=センター試験自己採点集計(主催:データネット実行委員会 ベネッセコーポレーション/駿台予備学校)

石原賢一のココは押さえて!
入試改革の影響はすでに表れている

2020年度から大学入試が大きく変わります。これまでの暗記型の試験から、知識をもとに考えて解く問題が増えるようになります。その影響を受けて、すでにセンター試験や国公立大学の個別試験、私立大学入試でも変化が見られています。

新たな傾向として、会話文や図・写真などの資料を見て答える問題や、歴史用語ではなく、出来事の背景を考えて答えるような問題が出ています。問題文の分量が増える傾向もあります。

まずはしっかりと過去問を押さえ、初めての形式の問題が出ても慌てないことです。自分が見たことのない問題は、他の受験生も見たことがないと思って、問題文で何が問われているのかを冷静に読み解くことが肝心です。

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