ミレニアル世代のお金の専門家 かえで先生の「知って得する お金の基礎知識」

【第3回】10月から金額が変わるかも?!社会保険料の決定の仕方

ファイナンシャルプランナー横川 楓

毎月のお給料からは、所得税や住民税のほかに社会保険料が引かれています。
給与明細をみて、「社会保険料って、こんなに高いんだ!」と驚いた人もいらっしゃるのではないでしょうか?
お給料から引かれる社会保険料が、前年のお給料の金額などによって変わるのが9月。たいていの人は、その月のお給料は翌月支給される仕組みかと思います。10月に支給されるお給料から、天引きされる社会保険料が変わることになります。
今回は、そんな社会保険料について、ぜひ知っていただきたい基本知識をご説明していきます。

ほとんどの人が4~6月のお給料で1年の社会保険料が決まる

会社にお勤めの場合、社会保険料の水準は基本的に4月、5月、6月のお給料で決まります。お給料がもらえるのが翌月の場合は、5~7月に支給されるお給料で決まります。
毎月固定された月額のお給料のほかに残業代や休日出勤の手当てなどを含めた金額の4月~6月平均額を計算したものを標準報酬月額とし、その標準報酬月額をもとに等級が分けられ、社会保険料が決まるのです。この標準報酬月額はその年の9月から翌年8月まで適用されるので、基本的に1年間は社会保険料が変わることはありません。

途中で社会保険料が変わることも

しかし、年度の途中で標準報酬月額を見直して、社会保険料が変わることもあります。通常ならば毎月変わらない基本給などの金額が変わった場合です。その基本給などが変わった月から3か月間の支給されるお給料の平均額(残業代を含む)が、それまでの標準報酬月額の等級と2等級以上の差があったときなどに保険料が変わります。簡単に言えば、大幅にお給料の金額が変わった場合には、社会保険料も変わるという事です。
お給料の変動とは別に、政策により年度の途中で保険料率が変わることもあります。しかし、こちらの例は、お給料の金額での変動に比べて、そこまで大きく金額が変わることはないでしょう。

※写真はイメージです。

残業に注意?!

「4月~6月の残業は少ない方がいい」という話を、どこかで聞いたことはありませんか?それはこの社会保険料の金額と関係しています。
4月~6月に残業が多く、残業代が増えると、支給されるお給料が増えて、その期間の平均額で決まる標準報酬月額も高くなり、もちろんそれによって決まる社会保険料も増えます。一方で、それ以外の月で残業をして支給されるお給料が増えても、基本的に社会保険料の決定とは関係がないので、社会保険料の金額が変わることはありません。

標準報酬月額が1段階違うだけで、万単位で社会保険料の金額が変わってきます。これが「4月~6月の残業は少ない方がいい」といわれる理由です。
とはいえ、大幅に金額が変わった場合などには「随時改定」という形もありますので、4月~6月の残業代を気にしたからといって、必ずしも社会保険料がすごく少なくなるというわけでもないので、注意が必要です。
また、上記でご説明してきたのはあくまで基本的なケースですので、もっと詳しく細かい条件が知りたいという方は、各保険組合のサイトなどをご確認くださいね。

社会保険料の金額は自分で調べることができる?!

自分のお給料に対して社会保険料がいくらになるのかは、実は調べることができます。「社会保険料 金額」などで検索すると保険料額の表がでてくるので、その表を開いてみてください。
お勤めの会社が入っている保険組合によって見方は異なりますが、たいてい「折半額」や「被保険者」と書かれた欄の金額が、皆さんのお給料から引かれる金額です。

上でご説明したとおり、社会保険料は基本的には4~6月のお給料の平均額で決定します。残業代なども含めると毎月のきっちりした金額はわからないかもしれませんが、昇給があったときなど、これくらいのお給料ならこれくらい社会保険料が引かれるというのは前もって調べることができるのです。

10月に支給されるお給料を要チェック

というわけで、多くの人が昇給などにより社会保険料の金額が変わるとしたら、10月に支給される9月分のお給料からということになります。
去年に比べお給料の変動があるという人は、あらかじめ保険料の表を見ておくと心構えができるかもしれません。
普段あまり給与明細を見ないという人も、社会保険料の金額をぜひチェックしてみてください!

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