iDeCo芸人が解説! 初心者でもわかるイデコ塾

【第1回】個人型確定拠出年金(iDeCo)と星野源、その共通点とは!?

りそな銀行 りそな年金研究所 統括主席研究員谷内 陽一

昨年(2017年)1月に加入対象がほぼ全国民に拡大され、誰でも手軽に利用できるようになった個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)。本コラムでは、iDeCo(イデコ)の制度概要から、おトクな活用方法まで、数回にわたり分かりやすく解説いたします。

そもそもiDeCo(イデコ)って何?

iDeCo(イデコ)とは、国の法律(確定拠出年金法)に基づいて実施されている、公的年金にプラスして給付を受ける「確定拠出年金」制度の一つです。確定拠出年金とは、「掛け金をいくら積み立てるか」および「掛け金をどう資産運用するか」を自分自身で決定し、掛け金と運用益の元利合計で老後資金を準備する制度です。「資産運用」やら「元利合計」と聞くと何やら大げさなもののように聞こえますが、まずは「老後のための貯蓄」とだけ覚えておいてください。

わが国の確定拠出年金には、企業が従業員のために実施する「企業型確定拠出年金」と、いち個人が金融機関を選択して加入する「個人型確定拠出年金」の二つのタイプがあります。iDeCo(イデコ)とは後者の個人型確定拠出年金のことであり、英語表記のindividual-type Defined Contribution pension planをもとに、2016年9月に愛称として命名されました。ごくまれに「おでこ」や「貞子」と勘違いする向きもいますが、まったくの別物です。

じつは15年以上の“芸歴” がある制度

iDeCo(イデコ)は、ここ1、2年で新聞・雑誌のマネー欄で取り上げられるようになったことから、最近新しくできた制度だと勘違いされがちですが、じつは、制度そのものは2002年1月から実施されています。

しかし、確定拠出年金制度は、経済界からの強い要請により創設されたという経緯から、創設当初から企業型にばかり注目が集まっていました。企業型も個人型も制度の基本的なしくみや税制はまったく同一なのですが、企業型がいわば「事務所イチオシの大型タレント」として大々的にデビューしたのとは対照的に、個人型は「知る人ぞ知るB級タレント」的な扱いで、長い間日の目を見ませんでした。

デビューから十数年を経てようやくブレーク!?

ところが、第2次安倍政権が発足し、いわゆるアベノミクスの第3の矢である「成長戦略」の一環として、金融・資本市場の活性化が施策として打ち出されました。その一環として、NISA(少額投資非課税制度)の創設とともに、個人型確定拠出年金を拡充しようという機運が高まりました。こうしたブームを受けて、一昨年(2016年)に確定拠出年金法が改正され、個人型確定拠出年金はようやく表舞台に名を連ねるようになったのです。

このように、デビューから苦節十数年を経てようやくブレークを果たしたという点では、個人型確定拠出年金は歌手で言えば星野源俳優で言えば遠藤憲一松重豊ムロツヨシと同じ経歴(芸歴)を歩んでいると言えます。そして、ブレークとほぼ同時にiDeCo(イデコ)という愛称(芸名)を命名されたという点では、コンビ名の改名を機にさらにブレークを果たしたさまぁ~ずくりぃむしちゅーのような飛躍が期待されています。

ともあれ、人気・知名度がその実力にようやく追いつきつつあるiDeCo(イデコ)、長期積み立て投資を考えている方のファースト・チョイスとして、今後要注目です。

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