iDeCo芸人が解説! 初心者でもわかるイデコ塾

【第3回】それ、誤解です! iDeCo(イデコ)の常識・非常識

りそな銀行 りそな年金研究所 統括主席研究員谷内 陽一

「安心してください。続けられますよ!!」

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、税制優遇措置が非常に手厚いにもかかわらず、「60歳までお金を引き出せない」「資産運用をしなければならない」などの理由(あるいは誤解)から、加入を尻込みする方が非常に多いのもまた事実です。確かにiDeCo(イデコ)は、公的年金を補完するという目的で作られた制度なので、圧倒的な税制メリットと引き換えに、制度が硬直的なように思われている節があります。
しかし、安心してください。iDeCo(イデコ)は、途中でやめることができないが故に、長く続けられるためのしくみが随所に設けられています。車に例えるなら、座席やミラーの角度を変えられたり、エアコンや音楽がかけられたりといったしくみがあるのと同様です。

iDeCo(イデコ)にまつわる誤解

①掛け金の額は一度決めたら二度と変えられない?
iDeCo(イデコ)では、掛け金は年1回変更することが可能です。下限(月5,000円)から拠出限度額(職業あるいは企業年金の有無によって異なる)以下の範囲であれば、減額も増額も自由自在です。
また、一時的に掛け金拠出を停止することも可能です。具体的には、「加入者資格喪失届」(様式K-015号)を提出することにより、加入者(掛け金拠出と資産運用の双方を行う者)から運用指図者(資産運用のみを行う者)に変更することが可能です。ただし、掛け金を拠出しないとなると、iDeCo(イデコ)の税制優遇措置の一つである「所得控除」のメリットが得られないので、その点はご注意ください。

②資産運用や投資って必須なの
iDeCo(イデコ)というと、「資産運用」や「投資」というキーワードとともに語られることが多く、「運用なんて、う~んよう・・・・分からん」「投資が分からない、とうし・・・よう」という運用初心者には、どうしても敷居が高い印象を与えてしまいがちです。
しかし、iDeCo(イデコ)には、資産運用でリスクを取らなければならないという決まりはありません。むしろ、資産運用でリスクを取る・取らないを自分で決めることができるのが、iDeCo(イデコ)の資産運用の本質です。iDeCo(イデコ)の運用商品ラインアップの中には、大抵の場合、定期預金や保険といった元本確保型商品があります。資産運用でリスクを取りたくないのであれば、そうした元本確保型商品を選択すれば良いのです。
また、iDeCo(イデコ)の運用商品の変更は、法令上は3カ月に1度と規定されていますが、ほとんどの金融機関ではほぼ日次で運用商品の変更が可能です。また、一つの運用商品だけを選ぶこともできれば、複数の商品に分散投資することも可能です。更に、運用商品の変更では手数料はかからないのが原則です(信託財産留保額が設定されている運用商品は除く)。

人生もiDeCo(イデコ)も「山あり谷あり」

このように、iDeCo(イデコ)は、掛け金の積み立ての面でも資産運用の面でも、意外と柔軟性のあるしくみになっています。さらに、60歳以降にお金を受け取る時は、分割(年金)で受け取るか、一括(一時金)で受け取るか、更には年金と一時金の併用(例:半分は一時金で、残り半分は年金で受け取る)という合わせ技も可能だったりします。
人生は山あり谷ありです。iDeCo(イデコ)は、加入から受け取りまで数十年にわたる長い付き合いになる制度なので、そうした人生の上り坂・下り坂・まさかに対応できる制度なのです。
余談ですが、iDeCo(イデコ)は確かに60歳まで中途引き出しが禁じられていますが、老後の資産形成を確実に行うという観点からは、途中で引き出せないのはむしろメリットであると筆者個人は考えます。

iDeCo芸人が解説! 初心者でもわかるイデコ塾

【第3回】それ、誤解です! iDeCo(イデコ)の常識・非常識

りそな銀行 りそな年金研究所 統括主席研究員谷内 陽一
  • 投資
iDeCo芸人が解説! 初心者でもわかるイデコ塾

【第2回】資産形成するならiDeCo(イデコ)がオススメな理由

りそな銀行 りそな年金研究所 統括主席研究員谷内 陽一
  • 投資
iDeCo芸人が解説! 初心者でもわかるイデコ塾

【第1回】個人型確定拠出年金(iDeCo)と星野源、その共通点とは!?

りそな銀行 りそな年金研究所 統括主席研究員谷内 陽一
  • 投資

あなたにおススメの記事

pagetop