お金を呼ぶ教養塾

【第35回】他人へのプレゼントにはお金をかけた方がよい理由

経済評論家加谷 珪一

お金と上手に付き合える人は、お金の使い方が上手な人です。いくら年収が多くても、お金の使い方が下手な人は、幸せな人生は送れません。もちろんたくさんお金を稼げなければ経済的に豊かにはなれませんが、お金は稼ぐことよりも、使うことの方がずっと重要なのです。

ムダな付き合いはせず、付き合う人にはケチらない

お金を使うことがどれだけ難しいのかは、お金に対するモヤモヤ感を思い出していただければ分かると思います。出来るだけ安いモノが欲しいけれど、安い価格帯では十分に満足できず、結局は高いモノを購入。ところが買った後は、やっぱり安いモノにしておけばよかったと後悔する、あのパターンです。

こうしたモヤモヤ感が頂点に達するのが他人へのプレゼントやご祝儀ということになるでしょう。

他人に対するプレゼントは、自分には何も返ってきませんから、すべては相手のための支出ということになります。せっかく気持ちを込めて奮発しても、相手がまったく反応しなかったり、逆に心ないことを言われたりすることもしばしばです。

ではこうした支出に心を悩まされないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

ドライな話になりますが、それほど重要でない人とは、出来るだけプレゼントをやり取りする関係に持ち込まないのがベストです。さらに言えば、どうしてもプレゼントする立場になってしまった場合、絶対にケチらないことです。この二つを徹底すれば、プレゼントやご祝儀に関するモヤモヤやイライラからかなり解放されるでしょう。

そもそもプレゼントやご祝儀の内容で文句を付けてくる人というのは、基本的に付き合うべき人ではありません。

※写真はイメージです。

仕事の都合上、どうしても付き合う必要がある場合には、とにかくトラブルを避けるための必要経費として割り切るしかないでしょう。ここでお金をケチってしまえば、後で何を言われるか分かりません。もちろん金額が大きければ大きいで嫌みを言われる可能性もありますが、金額が少ないことに比べれば、こちらが圧倒的に有利なのは間違いありません。

日本社会では仲間外れにされることを嫌う人が多く、惰性で人付き合いをしてしまいがちですが、村八分があるような一部のコミュニティーを除いては、「人付き合いが良くない人」と思われているくらいが精神衛生的にはちょうどいいのです。自分にとって重要ではない人との付き合いは、思い切って整理しましょう。

自分へのご褒美はほどほどに

一方、本当に重要と思える人に対しては、自分の気持ちを伝えるためにも、プレゼントにはお金をかけた方がよいでしょう。大事な人に対する支出であれば、それはいつか自分に返ってくる可能性が高いですし、相手が喜べば、自分自身も幸せな気持ちになれます。

すべての人に高価なプレゼントを配っていてはとても財布が持ちませんが、付き合いを限定すれば全体の支出をコントロールすることは可能です。付け加えて言うと、自分へのプレゼントを抑制できれば、さらに効果がアップするでしょう。

自分へのご褒美として、大きな買い物をする人がいますが、お金の支出が上手な人は、あまり自分へのご褒美はしません。プレゼントやご褒美というのは、他人に対して行うことで効果を発揮するものです。自分へのご褒美は下手をすると、単なる浪費になってしまいますから、お財布にとっては大敵と思ってください。

もちろん我慢ばかりではストレスがたまってしまいますから、たまにプチ贅沢(ぜいたく)をすることについては筆者も否定しませんが、自分を幸せにする方法については、できるだけお金に頼らない方向性を模索すべきです。具体的には何らかの達成感が得られるものがよいでしょう。

その点では、何かを創造できる趣味を持っている人は、非常に有利だと思います。

瞬間的な満足感のためにはお金を使わず、自身の達成感向上のためにお金を使うことができる人が、本当の意味での勝ち組であり、これこそがお金の教養ということになります。

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