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12月12日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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“英語の青山”が目指す真のグローバル人材

三木義一学長

 「これから大学生になる世代が社会の第一線で活躍する頃、もはや日本語だけでビジネスをやっていける時代ではないでしょう。求められるのは、国際共通語としての英語をツールとして使いこなし、専門領域で力を発揮できる人材です。自分たちはそういう時代を生きているのだと自覚し、この4年間で意識と能力を高めてほしい」。青山学院大学の三木義一学長は語る。

 加速度的に進むグローバル社会を見据えた学部独自の語学カリキュラムはどれも、“英語の青山”の名にふさわしい。

 例えば、文学部英米文学科では、「日本語を介さず学びたい」「外国の大学院に留学したい」などのニーズに応え、卒業に必要な学科の単位のすべてを英語で学べる「PESE」プログラムを導入。国際政治経済学部では、能力別少人数クラスでオーラルコミュニケーションのスキルを徹底して鍛えるほか、卒業要件単位の半数以上を英語講義科目で修得するプログラムも開講している。また理工学部では、国際的に通用する科学者・技術者の育成を目指し、習熟度別の英語教育を実施。国際学会を想定したプレゼンテーション技法や理工学分野に特化した英語を学ぶこともできる。

 「日本人学生の多くは英語講義科目に苦労しながら、切磋琢磨(せっさたくま)して学んでいます。でもこの苦労が近い将来、必ずや大きな武器になる。今後は、ネイティブ・スピーカー教員による授業をさらに拡充し、世界99の協定校との交換留学もより活発にしていくつもりです」

 今春3期生を迎えた地球社会共生学部は、東南アジア諸国への半期留学を全学生に課すことでも注目を集める。「現地で様々な異文化を体験した学生は、大きな使命感を抱いて帰ってきます」。新興国・途上国の実情に精通し、紛争や貧困、情報格差などの課題解決に寄与する人材の輩出には、多方面から期待が寄せられている。

 「青山学院大学が目指すのは、『知をつむぎ、世界をむすび、未来をつくる』人材の育成です。学問で得た知恵と力を使って、他者に奉仕し、社会をより良い方向へと導く。そんな“人に優しいリーダー”が多数生まれる大学でありたいと思っています」

学問の喜びを体感し成長を実感してほしい

 今年も、正月の箱根路を爽やかに駆け抜けた陸上競技部。彼らの姿に、青学生の気風を見てとった人は多いだろう。「圧倒的な努力を惜しまず、それをのびのびと楽しむ姿勢。常に周囲へ気配りをし、互いに支えあう精神。自分の言葉できちんと受け答えができる知性――。その姿は青学の誇りであり、在校生・卒業生にさらなる一体感をもたらしてくれました」

 学内外で高まる期待を追い風に、三木学長がいま目指しているのは、より一層「学生が成長を実感する大学」だという。

 「文理を問わず学問というのは、学べば学ぶほど未知の世界が広がっていくもの。それは苦しくて面白い、研究の醍醐(だいご)味ともいえるでしょう。青学で情熱あふれる教員や、知的刺激に満ちた研究に触れ、学問の奥深さ、成長する喜びをぜひ知ってほしいのです」

 学びの環境は整っている。例えば理工学部。国内外トップレベルの研究施設・設備を備え、優れた実績を上げている研究者も数多い。ここでは、宇宙や生命の神秘に迫る基礎研究をはじめ、人工知能ロボットやエコカー、センサ技術など、テクノロジーの進化に寄与する多彩な研究活動に挑んでいる。近年、意欲ある優秀な学生向けに、2年次から専門的な研究に参加できる「理工学高度実践プログラム」も導入するなど、さらにカリキュラムが充実している。また、理工学研究科では、2017年度より留学生向けに秋入学制度を導入し、英語のみで教育・研究を行う体制を整備している。

 学びのフィールドはキャンパス内にとどまらない。社会奉仕と学術的研究を融合させた「サービス・ラーニング」では、地域社会のニーズを調査・研究し、フィリピンでの支援活動を行い、また、「ボランティアセンター」学生スタッフが東北の被災地支援などを実施。さらに、国内12の市町村と連携し、小・中学校の英語教育の支援、自治体での商品企画など、グローカルな活動にも注力。また、社会貢献の一環として、2018年度より全国児童養護施設推薦入学試験制度をスタートさせる。

実就職率の高さが示す青学ブランドの強さ

「長いスパンでキャリアを見つめ、学生を支援していきたい」と語る安田洋史就職部長

 伝統的に高い就職実績で知られる青山学院大学。2016年度卒業生の実就職率は90・4%(※)と、非常に好調な結果となっている。その背景には、進路・就職センターのきめ細かいバックアップ体制がある。だがその内容は、単に「内定を獲得する」ための就職支援とは一線を画す。

 例えば、入学後すぐに1年生を対象にグループ面談を実施する。「大学受験の山を越えたこの時期に、将来への新たな目標を持ってもらうことが目的です。まず大学生活が充実していないことには、納得のいく進路選択はできませんからね」(安田洋史就職部長・経営学部教授)

 3・4年次には、業界研究セミナーや年間約1200社が参加する学内企業説明会などの就職支援行事、個別相談、オリジナルの進路・就職情報サイトを使った情報提供など、学生に寄り添った様々な支援が行われる。加えて、約34万人の青山学院の卒業生の存在が大きい。「キャンパスまでわざわざ足を運んで業界研究会を開いてくれるなど、後輩思いの親身なサポートが本当にありがたい」と安田就職部長。

 大学時代は「自分のための投資期間」と三木学長は言う。「青山学院大学で大きく成長し、伝統のたすきに新たな色を加えて、次代へとつないでくれることを願っています」

※卒業者4445人中、就職者3719人 (大学院進学者322人)/大学通信調べ

入学前予約型給付奨学金
「地の塩、世の光奨学金」

 入学前予約型給付奨学金 青山学院大学独自の奨学金「地の塩、世の光奨学金」は、首都圏(東京都〈島しょ部を除く〉、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外の道府県出身者が対象。学業成績が優秀であるにもかかわらず経済的理由で進学が困難な学生が、入学試験の出願前または出願期間に申請し、合格発表前に入学後の奨学金給付を約束するものだ。青山学院のスクール・モットー「地の塩、世の光」にのっとり、誰もが“オンリー・ワン”としての存在感を発揮し、すべての人と社会に対する責任を進んで果たす人間に成長することを期待して設立された。奨学金額は年額50万円(給付)で、原則4年間継続支給される(毎年の進級時に継続審査あり)。採用候補者数は約350人を予定。

 このほか、学業奨励・課外活動支援を目的とした奨学金などもある。

グローバル化をさらに推進
「国際センター」スタート

 従来の国際交流センターの機能を発展させた「国際センター」がスタート。留学に関する支援や相談、協定校締結、教員・研究員の招聘(しょうへい)支援などに加え、海外へ向けた広報活動や研究協力など、さらなるグローバル化の推進が期待される。

論文作成能力を鍛える
「アカデミックライティングセンター」

 学生の英語・日本語・その他の言語での学術的な論文作成能力を養う「アカデミックライティングセンター」が開設される。ここでは、ネイティブ・スピーカーを含む教員や大学院生のチューターから、一対一でしっかりと指導を受けることができる。世界を見据えた研究や確かな論文作成能力の向上は、青学生のさらなる強みとなることだろう。

「次世代ウェルビーイング」事業
文科省のブランディング事業に選定

 青山学院大学の「次世代ウェルビーイング~個別適合をめざした統合的人間計測・モデル化技術の構築~」が、文部科学省平成28年度私立大学研究ブランディング事業に選定された。

 「次世代ウェルビーイング」とは、すべての人々が身体的・精神的・社会的に良好な状態で生活できる社会的な枠組みのこと。個々の人の生体情報や動きを計測することにより、従来の画一的なサービスではなく、対象者に合わせた最適なサービスの提供を目指す。健康福祉、知識教育、技能研修など、国内外における様々な分野への展開に期待が高まる。詳しくは青山学院大学Webサイトで確認を。