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05月26日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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法的解決能力のあるグローバル人材を育成

 ヒト・モノ・カネ・サービスが、国境を越えて行き交う現代社会。海外はもとより、日本国内においてもいま、グローバル化による“摩擦”は日常的に起こっている。

 「グローバル社会とは、それぞれの国の文化やルール、習慣にのっとって生きてきた人間が出会うということ。そこで、矛盾や対立、衝突が起こるのも無理はありません。現実に、働き方の意識の差異から、国際取引のルール、難民や児童労働といった人権問題に至るまで大小様々な課題が生じています。その解決の道筋を立てるために重要な役割を果たすのが、『法』なのです」。明治学院大学法学部の東澤靖教授は語る。

 そんなグローバル社会で力を発揮できる人材の育成を目指すのが、来春、法学部に開設される「グローバル法学科」(届出済)だ。法律学科、政治学科、消費情報環境法学科に続く、第4の学科となる。

 この学科では、三つの力を重点的に磨く。第一に、法という観点で問題点を整理し、双方が受け入れ可能な解決方法を導く「法的な解決能力」。学生7人に対し教員1人という少人数教育で、法的知識の基礎をみっちりと学ぶ。第二に、取引や交渉を想定した英語による「実践的なコミュニケーション能力」。日本法を英語で理解・表現することから始め、最終的には、専門分野を英語で学ぶことを目指す。そして第三に「柔軟な異文化理解力」だ。「例えば難民問題を考える際、宗教や習俗といった彼らの文化的背景を切り離して考えることは決してできません。また、世界から見た日本社会・文化を理解することも大切です。これまでの日本独自のやり方を見直すきっかけにもなるかもしれませんね」

2年次秋学期に全員が英語圏へ留学

海外協定校は全て英語圏

 グローバル法学科の特徴の一つが、2年次秋学期に全員が英語圏の大学へ留学をすること。留学先では半年間、現地の法律を英語で学び、実践的な力を徹底的に鍛える。さらに、「例えばオーストラリアの大学なら、この国が長年抱えている移民の問題と法制度についてリサーチするなど、独自の課題にも挑戦してもらいます」

 6カ月間にわたって現地に身を置くことの効果は計り知れない。「価値観や考え方の違いを机上で知るにはやはり限界があります。様々なバックグラウンドを持った仲間とともに生活し学ぶことで、異文化への理解や折り合いのつけ方が少しずつ身につくのではないでしょうか。多くの困難にも直面するでしょうが、それも今後を生きぬく自信につながると信じています」

 元来、国際色豊かな教育で知られる明治学院大学。英語を使って専門領域を学ぶカリキュラムは、各学部で積極的に取り入れられている。例えば、社会学部社会福祉学科ではフィンランド等の福祉先進国の視察・調査、経済学部では事例研究に基づく欧州やアメリカでのフィールドスタディなどを実施。国際学部ではサンフランシスコ州立大学の学位も取得できるダブル・ディグリー・プログラムが組まれている。さらに、インターンシップと語学研修を組み合わせた留学プログラムも人気で、意欲あふれる学生に大いに活用されている。

 「いかに問題意識を持って自ら学ぶか。伸びる学生とそうでない学生の違いはここにあると思います。だからこそ、我々教員は、学生の知的好奇心を刺激し、触発することが使命。そのための労力は惜しみません。迷ったり、困ったりした時はいつでも頼ってほしいですね」

美しいキャンパスに気軽に足を運んで

「学生の知的好奇心を高めることが最大の使命」と熱く語る
東澤靖教授(法学部法律学科)

 「優しく品がいい」というイメージで語られることがある明学生。けれども、長年指導してきた東澤教授の見立ては、もう少し"骨太"のようだ。

 「昨年、日本赤十字社とともに開いた国際人道支援に関する講義は大変盛況で、『現状を知ることができてよかった、自分は何をすべきか考えたい』という反応が非常に多かった。また、被災地をはじめ全国でのボランティア活動には年間延べ1200人以上が自発的に参加しています。世の中の出来事と真摯に向き合い、自分も貢献したいと行動に移す。その素直さ、たくましさも、脈々と受け継がれてきた明学のDNAのようなものだと思います」

 ヘボン式ローマ字で知られるアメリカ人宣教医師J・C・ヘボンらが創設した英学塾に端を発する明治学院大学。国境も人種も越えて人々の役に立ちたいというヘボンの信念「Do for Others(他者への貢献)」は、150年以上にわたって大切に守り継がれている。

 東澤教授は、高校生に「いつでもキャンパスに来て」と語りかける。「礼拝堂(チャペル)や記念館が立ち並ぶこの学び舎(や)は、とても美しく心地いいですよ。気軽に足を運んで、普段の学生の雰囲気も見てください。それから、将来の方向性をあせって決める必要はありません。まず色々なものを見て、話を聞き、人に会う。そうやって見聞を広めることが、将来を決める手がかりになるはずです。明治学院大学がその一助になれたらうれしいですね」

盛んな留学・国際交流
2016年度は431名が海外へ

 「英語の明学」と呼ばれた時代から国際交流に力を注いできた明治学院大学。現在、18の国と地域、57大学および1コンソーシアムと協定を結び、活発な交流を続けている。2016年度の国外派遣学生数は、1学期間以上の長期留学139名、3~4週間の短期留学160名、国際経営学科によるカリキュラム留学132名の計431名に上る。

 ほかに、開発途上国でのインターンシッププログラム「国連ユースボランティア」や、新入生の希望者を対象にした「ACUCA 東南アジアスタディ・ツアー」など、学生の可能性を広げる多彩な国際交流プログラムを実施している。

英語で広がる合格のチャンス
「英語外部検定試験利用型」入試

 一般入試において、英語の外部検定試験結果を利用した入試を実施する明治学院大学。対象となる外部試験は、「実用英語技能検定(英検)」「TEAP」「TEAP CBT」「GTEC CBT」「TOEFL-iBT®」の五つ。英語の力を最大限に活用できると好評だ。詳しくは大学のWebサイトへ。

●一般入試における英語外部検定試験利用型のメリット

①「英語」免除で、他2教科に集中
 出願資格方式の場合、基準スコア(級)を満たしていれば、英語の試験を受験する必要がなく、2教科(国語+地歴公民・数学)のみの対策に注力することができる。

②全学部日程では最大4学科まで併願可能
 全学部日程の中で3教科型を2学科まで、英語外部検定試験利用型(出願資格方式)を2学科まで、最大4学科の併願が可能(同一学科含む)。合格のチャンスが広がる。

③併願すれば入学検定料が割引に
 併願学科が増えるほど、同一日程内の併願で、入学検定料が割引になる。

④得点換算方式なら英語の得点を保証
(A日程 英文学科、フランス文学科のみ)

 基準スコア(級)に応じた換算得点と、当日の「外国語(英語)」の得点を比較して、高い方の得点を合否審査に使用できる(英文学科は当日の外国語〈英語〉受験は必須だがフランス文学科での受験は任意)。