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04月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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「専門」と「教養」を柱に専門性と人間性を育成

 1986年の開学以来、時代に即応した大胆な改革や新しい挑戦を続け、社会に貢献する有能な人材を世に送り出している東京工科大学。教育と研究の根幹に据えているのが「実学主義」だ。その意味を軽部征夫学長はこう話す。

 「本学が掲げている『実学主義』の教育は、社会に出てすぐに役立つ実践的な知識や技術を学ぶだけのものではありません。社会や技術がめまぐるしく変化する時代に適応できる、柔軟性を身につけた人材を育成することも重視しています。『主義(イズム)』としているのは、実学に基づいた人間教育を行う、ということです」

 こうした考えのもと、「専門」と「教養」の二つを柱とした教育を行っている。専門教育では、工学部と医療保健学部を除く4学部でコース制を導入。それぞれの基礎を学んだ後、将来の目標や興味に合わせてコースを選択できる。各学部ともに特色ある独自のカリキュラムが充実しているため、学びたいことが追究できて自らの専門性を深められる。

 一方、国際的な教養と豊かな人間性を育むために設置されているのが「教養学環」だ。1・2年次を中心に人文・社会、外国語、情報・数理・自然科学、ウェルネス・社会人基礎といった科目群を横断的に学び、社会人としてふさわしい教養と基礎力を身につける。幅広い分野の教養を持つことで視野が広がるため、専門もより深く学べるようになる。

 こうした二つの学びを両輪とした「実学主義」教育を実践し、生活の質の向上と技術の発展に貢献する人材を育成している。

革新的材料を開発するプロジェクトがスタート

蒲田キャンパス セントラルプラザ

 各学部の専門性を発展させ、サステイナブル(持続可能な)社会の実現を目指す東京工科大学は、様々な形で未来に向けた研究に取り組んでいる。なかでも高度な研究を展開する八王子キャンパスの片柳研究所は、世界最大級の透過型電子顕微鏡やナノ加工ロボットをはじめとした最先端の設備を有し、これまで産官学が共同して世界的な研究を行ってきた。さらに今年、同研究所内に「セラミックス複合材料センター」を開設。ここを拠点に新たなビッグプロジェクトがスタートする。

 当プロジェクトでは、サステイナブルな視点を生かし、航空機などに使用される革新的な工業材料の開発に取り組む。関連企業や内閣府、経済産業省との産官学連携プロジェクトをベースに、東京工科大学の複数の学部が参加予定。各学部で行っている研究の成果を導入・活用して、これまでにない画期的な開発手法の実現を目指す。

 「本学の理念の一つに『先端的研究を介した教育とその研究成果の社会還元』があります。共同研究はまさに理念に合致したもので、学生が最先端の知識を学ぶ絶好の場でもあります。また、企業の研究者と一緒に作業することで企業についても学べます。学生にとって非常に大きな刺激となりますし、実学主義を実践する教育にとっても重要だと考えています」

 この他にも、人工知能技術を活用した周産期医療研究、社会に幅広く貢献する可視化技術、がんの予防法・治療法の開発など、様々な先端研究に取り組む。全学部で教員と学生が集い、ハイレベルな知財と環境を生かして新たな可能性に挑戦している。

実践力や就業力を高める先進的な「コーオプ教育」

軽部征夫学長(工学博士)

 もう一つ、「実学主義」教育として特徴的なのが、工学部で採用されている「コーオプ教育」だ。これは学内の授業と学外での就業経験型学修を組み合わせたプログラム。約2カ月間にわたって企業などで働くことで、実践力や総合的な社会人基礎力などを効果的に身につけられ、賃金も支払われる。すでに機械工学科の学生が実習を終え、軽部学長は手応えを感じている。

 「実際に社会に出て働くことで必要な知識・技術が明確となり、実習を終えた学生は総じて学習意欲が上がっています。また、企業で働くことがどんなものかも分かるので、就職後のミスマッチがなくなると思います。企業からも『学生に来てもらって我々も勉強になりました』という前向きな意見を多くいただきました」

 コーオプ教育を取り入れたのは首都圏理工系大学として初。東京工科大学はこれまでも、メディア学部やバイオニクス学部(現応用生物学部)をいち早く設置するなど常に社会のニーズを先取りしながら改革に取り組んできた。そしてこれからも「実学主義」教育を実践し、学生たちの夢の実現をサポートするために進化し続けていく。

奨学生入試・統一入試を導入
103人に130万円を4年間支給

 東京工科大学では、「実学主義」の教育を通して社会で活躍できる前途有為な人材を育成するため、2018年度入試から全学部に新しく「奨学生入試」を導入する。「奨学生入試」の合格者には返還義務のない年額130万円の奨学金を103人に最長4年間支給する。AO入試などで入学を決めた人も受験可能で、幅広く受験生に門戸を開いている。加えて、18年度入試から一般入試、奨学生入試を統一入試として実施。1試験日受験で複数の学部・学科の併願が可能になる。詳細は18年度一般選抜募集要項を確認のこと。

人工知能(AI)研究会発足
全6学部横断でスタート
世界屈指の設備を有する片柳研究所

 囲碁の人工知能が世界のトッププロに勝利したり、自動運転技術を搭載した車が開発されたりするなど、これまで不可能と思われていたことが次々に実現され、現在は第3次AIブームといわれている。そうした背景を踏まえ「先端的研究を介した教育とその研究成果の社会還元」の理念に合致する画期的な取り組みとして、全学部が参加する「人工知能(AI)研究会」を立ち上げた。

 研究会は学部横断の分科会を設置し、特色を生かしたAI研究を展開。診断や治療でAIの応用を考えたり、ゲームや広告にAIを活用したり、魅力的な研究テーマが用意されている。そして研究会で得られた成果は、その後のさらなる研究や教育に生かしていく。

5年間で「修士」を取得可能
学部3.5年+修士1.5年で学位を取得

 東京工科大学では、学部課程と修士課程を5年間で修了できる「学士・修士一貫早期修了プログラム」を採用している。このプログラムは、学部2年次修了時までに特に優れた成績を収め、かつ早期に東京工科大学の大学院進学を希望する学生が対象。通常より半年早く卒業に向けた研究を開始し、4年次前期修了時に卒業論文を完成させて、学士の学位を取得する。

 さらに4年次前期は学部に在籍しながら大学院の一部の科目を履修することで、学部卒業後そのまま修士課程に進み1年半で修士の学位を取得できる。これにより、やる気と能力のある学生が早期から専門性の高い学修や研究に打ち込むことができ、修士号取得者としていち早く社会に出て活躍することが可能になる。