朝日新聞
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開成 柳沢校長先生と現役大学生が語る夏休みの受験対策!前編
夏休みの過ごし方 for
受験生&保護者

柳沢校長先生と現役大学生

受験生にとって天王山となる夏休み。秋以降に飛躍するためには、夏にどのように勉強すればいいだろうか。
今春、志望校に合格した4人の大学生と、東大合格者数日本一の開成高校の柳沢幸雄校長先生がアドバイスする。

文/庄村敦子 写真/井原正浩

柳沢幸雄校長先生

開成高校
柳沢幸雄校長先生

――昨年の夏の勉強は、計画通りに進みましたか?

市村本番と同じように、東大の過去問を2日で1年分解く計画を立て、1日目に国語と数学、2日目に理科と英語を解きました。土日もほぼ東大模試を受けていたからか、途中体調を崩して3~4日ほど休みましたが、それ以外は計画通りに進みました。

村上センター試験の過去問25年分の英語、国語、日本史を解くのを目標にしていました。英語は高2の冬から始めていたこともあって、夏休みの中盤ぐらいで解き終わりました。その後は私大の過去問を解いて、高校で10日間行われた「センター夏期講習」にも参加して、3教科5年分の予想問題集も解けたので、計画以上に勉強がはかどりました。

柳沢2人とも夏にしっかりと過去問をやったんだね。私が東大を受けたのは50年ぐらい前で時代が違うけど、高3の夏にはあんまり過去問をやらなかったなぁ。

鈴木僕は、高3の夏には部活のラグビーの練習があったから、できるときには勉強をしていたけど、勉強量は足りなかったと思う。僕だけ浪人だからみんなと違うんですが、夏休み前の予備校のテキストを完ぺきにやることを目標にして、過去問はやりませんでした。東大受験に必要な全教科を復習しましたが、特に、苦手な化学と数学は何度も何度も繰り返し復習しました。

坂口さきさん

慶應義塾大学商学部1年
坂口さきさん(洗足学園高校卒業)

柳沢高3の夏にあまり勉強できなかったことを認識していて、浪人してからは予備校を信頼して頑張ったことで、いい結果になったのだと思う。

鈴木浪人してからは、気持ちを切り替えて勉強しました。

坂口私は、夏休みだから特に計画を立てたというのではなく、1年を通して、1週間単位でやることを決めていました。日曜を予備日にして、予定通りに終わらないときには日曜にやりました。予定通り終わっているときには、日曜日に翌週やる予定の勉強をしました。

柳沢僕は高3の夏休みには1日11時間の勉強を6日間続け、日曜は休養にあて、卓球をしてリフレッシュしていた。予定通りに終わらないときには、仕方ないから日曜も勉強したけれど。市村君は体調を崩したということだけど、ほぼ毎週土日に模試を受けているとしんどくなることがあるよね。できれば、ちょっと休める日があるといいね。みんなは、受験生のときには僕の卓球のような運動はしなかったの?

鈴木家から駅までの1分間、駅から家までの1分間を走りました(笑)。筋肉が落ちていくのが嫌だったから、気が向いたときには、腹筋やダンベルもやりました。

村上埼京線は朝とても混んでいるし、すごく揺れる場所もあるから、乗っている10数分間がいい運動になっていましたね(笑)

市村中高一貫の男子校で、週3回の体育の時間のうち1時間が柔道、1時間がラグビー、もう1時間が普通の体育でした。冬はスキーの授業もありました。中1から高2までは毎年6月に登山もやっていました。高3の7月まで柔道の授業だけありましたが、それ以降の運動は、階段の昇り降りぐらいでした(笑)

鈴木大河さん

東京大学理科Ⅱ類1年
鈴木大河さん(埼玉県立大宮高校卒業)

坂口私は運動があまり好きじゃなくて、体育の授業ぐらいでした。

柳沢息抜きは?

坂口6年間、オーケストラでフルートを演奏していましたから、フルートを吹くのが息抜きでしたね。夏休みに煮詰まったときには、1度だけ大好きなディズニーランドに行きました。

鈴木僕はさまざまなユーチューブを見て、息抜きしていました。

市村息抜きに、アニメを見ていました。

村上夜勉強していて、眠くなる30分前ぐらいにロックなどの音楽を聴くと、目が覚めてリフレッシュできました。その後、もうひと頑張りしました。

柳沢それぞれに息抜きがあったのはよかったと思う。ただ、もう少し体を動かした方がいいのかな、っていう気がします。

――夏の受験勉強で悩んだことや不安だったことは?

村上太一さん

明治大学農学部1年
村上太一さん(淑徳高校卒業)

村上僕は悩みっぱなしでしたね(苦笑)。高2の冬ぐらいから受験勉強を始めましたが、3~4カ月間ほど成績が伸びなかった。今の勉強法でいいのか不安でしたが、「私大文系は暗記することが多いので、コツコツ勉強を続けていれば伸びる!」と信じて勉強を続けました。少しずつ成績が伸びていき、センター試験の1週間ぐらい前に手応えを感じました。

鈴木模試を受けても結果が返ってくるのに時間がかかるから、ちゃんと実力がついているのか不安でした。1~2週間勉強を続けると、やる気がなくなった。ちょっとやる気ないくらいだったら、「一浪だから、やらないとやばい」と自分を奮い立たせて勉強しましたが、完全にやる気をなくしているときには、思い切って何もせず、やる気が出るまで休みました。

市村僕は体調を崩したといっても、東大の過去問をやる予備日を設けていたし、過去問を10年分解くというのはみんなより早い方だったから、焦りはなかったです。心配だったのは、8月19日・20日につくば市で行われる「化学グランプリ」に出場できるかどうかでした。体調が戻って出場でき、総合2位の成績を修められたのでよかったです。

坂口私は勉強量が足りているのか不安でしたね。月曜から土曜まで1日10時間ぐらい机に向かってはいましたが、集中力が切れて、ただ椅子に座っているだけという時間もあったから。先生方のサポートもあったので、自分を信じて勉強を続け、長い夏休みを乗り切ることができました。

柳沢中間、期末などの定期テストはすぐに結果がでるけれど、受験は長丁場。たとえるならば、定期テストは短距離走で、受験はマラソン。受験生は孤独なマラソンランナーで、長い道のりを一人で走り続けるから、不安に襲われることもある。だけど、自分が選んだ道を信じて、これ以上できないというところまでやるしかない。不安を感じたときには、学校や塾の先生、先輩にそのことを伝えて、話をきくといい。今回のような座談会も、直近に大学受験を経験した人たちの話だから、読み手にとって非常に役に立ちます。

――夏にやっておけばよかったと思うことはありますか?

市村優弥さん

東京大学理科Ⅲ類1年
市村優弥さん(北嶺高校卒業)

村上英語の勉強のときに、音読をしっかりやっておけばよかったです。センターの過去問をメインでやっているうちに、英文を読み飛ばすようになっていました。センターの過去問を終え、参考書に取り組んだときにあまりできなかった。英語の音読をすると読み飛ばさなくなるし、速読力がつくから、夏から音読をするべきだったと思っています。

坂口夏休みの目標は、苦手な英語克服と、得意な数学を伸ばすことでした。この2科目に多くの時間を使い、それ以外の科目は手薄になりました。国公立大の受験も考えていたのに、夏休みに国語をあまりやらなかったため、秋以降、ちょっと大変でした。夏休みにもう少し国語をやればよかったです。

鈴木僕は化学が苦手だから、夏休みの初めの頃に集中して化学を勉強。ある程度できるようになってきたので、その後は化学をやらず、数学、物理を勉強。その後、久々に化学をやったら、時間があきすぎたので忘れていて……。化学の勉強を分散させて、反復しながら勉強すればよかった、と思いました。

柳沢鈴木君は、毎日全科目をやるのではなく、期間によって集中的に勉強していたんだね。他のみなさんは?

坂口私は、学校から勧められていたので、毎日全教科を勉強する計画を立てていました。

柳沢僕も受験生だった頃には、最初に得意科目を短時間でやり、次はこの科目をやるといったパターンを決めていたね。特に苦手な科目があるときには、集中して一気にその科目を勉強する一気型がいいと思うけれど、苦手な科目がない場合には、毎日同じパターンで勉強する方が、生活のパターンができていい気がするね。

市村僕は、2日間で1年分の東大の過去問を解く計画を立てて、計画通りに10年分解けたので、夏にやり残したものはありませんでした。

柳沢過去問をやると、性格によっては「まだこんなにできないところがある」と不安が増大するかもしれないけど、「こんなに解けるようになった」と思える人なら、不安の解消になるかもしれない。性格を考慮してうまく活用できるといいね。

市村物理は解けない問題もありましたが、まだ勉強していない分野だったから、「そのうちできるだろう」と思いました。得意な数学を間違えるとショック。どこで間違えたのかしっかりと見直して、解き直しました。東大の数学は6問あって、4問解けないと厳しい。解ける年は5~6問解けたけど、解けない年は1~2問だったから、ちょっと不安になりました。

――夏の模試の判定はいかがでしたか

柳沢校長先生

市村模試はだいたいA判定でしたが、理三の定員は100人だから、A判定でも安心していませんでした。

坂口私は国立の一橋大商学部がだいたいA判定で、国立よりも行きたかった早慶の判定はCかDでした。その判定が謎でしたね(笑)。模試の結果はあまり気にしないで、できなかったところをしっかりと復習するようにしました。結局、センター試験を失敗したこともあって、A判定だった一橋は不合格。CやD判定だった慶應は合格しました。模試の判定に一喜一憂しない方がいいと思います。

村上7月の模試はC判定でした。それ以降の判定は安定せず、良かったり悪かったり……。秋にE判定をとったときには、かなり焦りました(苦笑)。

鈴木夏前の判定はCかDでした。夏が終わったらB判定で安定してきたので、夏の勉強の効果が出た、と思いました。ただ、最後の模試でE判定だったんですよ。心配性だけど大雑把なところがあるので、「B判定で安定していたのだから、最後の判定は考えなくてもいいんじゃないか」と考え、初志貫徹で東大に出願しました。

柳沢模試を受けると、志望者のなかでの自分の学力を確認できるのがいいね。模試をたくさん受けるか、数を絞って受けるかは、自分の希望で決めるといい。市村君のように、すべての東大模試を受けたいと思ったらそうすればいいし、鈴木君のように、通っている予備校の模試だけでいいと思ったらそのようにすればいい。模試は受けっぱなしではなく、復習しないといけないから、勉強の計画、時間配分も考えて、自分が安心できるやり方で受けましょう。

代々木ゼミナール