朝日新聞
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開成 柳沢校長先生と現役大学生が語る夏休みの受験対策!後編
夏休みの過ごし方 for
受験生&保護者

柳沢校長先生と現役大学生

夏以降の勉強、親にしてもらってうれしかったこと、やってほしかったことなどについて、4人の大学1年生と開成高校の柳沢校長先生に語ってもらった。

文/庄村敦子 写真/井原正浩

――前編では、昨年の夏の勉強について振り返ってもらいました。後編ではまず、夏に親に言われてうれしかった言葉や嫌だった言葉を教えてください。

柳沢幸雄校長先生

開成高校
柳沢幸雄校長先生

市村「毎日ちゃんとやっててエライね」って言われたときには、努力を評価してもらっていることがうれしかった。親に限らず、周りの人たちに言われてひっかかった言葉が、「A判定でよかったね」「A判定だから、いいじゃん」。A判定をとったからといって、完成形ではなく、安泰じゃないから。

村上僕も、親から「頑張ってるね」って褒められたときには素直にうれしかった。僕は双子で、弟は指定校推薦で早々に合格が決まっていました。親は僕に発破をかけようとしたんだと思うけど、「弟に負けるよ」と言われたときは、めちゃめちゃつらかったですね。でも、そのときは強い精神力でなんとか頑張りました。

鈴木言われなくてよかったと思う言葉は、「大丈夫なの?」「勉強進んでいるの?」。自分で計画を立てて、自分のペースでやっていたから、勉強のやり方や進度について何も言われなくて本当によかった。模試の結果を見せたときに、「いいじゃん」と言ってくれたのがうれしかったです。

坂口模試が返ってきたら、いつも親が一緒に見てくれました。できているところを「ここよくできているね」、あまりできていないところは「次はここを頑張ろうね」と声をかけてくれて、結果を共有していたのがよかったです。言われて嫌だった言葉はありません。

柳沢「大丈夫なの?」は、親が絶対に言ってはいけないNGワードです。受験生は不安な気持ちを抱えて勉強しているのだから。「励ます」のもなかなか難しい。言われてうれしい子どももいれば、プレッシャーに感じてしまう子どももいるからです。いいと思うのは、坂口さんのご両親のように、具体的に「ここがよかったね」と褒めること。ただ、大学受験の勉強は難しいから、このように言える親はなかなかいないと思う。たとえよくわからなくても、模試の答案や分析結果を頼りに、「ここはよくできているね」と褒めるといいかもしれませんね。

坂口さきさん

慶應義塾大学商学部1年
坂口さきさん(洗足学園高校卒業)

――夏に親にしてもらってうれしかったことは?

坂口家族にはいろいろとバックアップしてもらって、感謝しかないです。特にうれしかったのが、ディズニーランドのホテルの予約。半年前から予約できるので、夏休みの終わりに予約してくれました。「受験が終わったら、ディズニーランドに行く」ことを楽しみに、頑張ることができました。

村上過去問を解くスケジュールを立ててくれたり、センター試験や私大の出願、入学手続きをしてくれたりと、いろいろサポートをしてくれたのがありがたかったです。

市村僕も、事務的なことをやってくれたこと、過去問をコピーしてくれたことに感謝しています。25年分の過去問は分厚くてやりにくいから、コピーしてもらい、助かりました。

鈴木僕は、基本的に申込みや出願などは自分でやっていました。何も言われないと、ぎりぎりに出してしまうので、「早く出しなさい」と言ってくれたのがよかったです。

柳沢親が手続きやコピーなどを具体的に手伝うのは非常にいいと思う。時間の節約になります。受験生は孤独なマラソンランナーだから、親のサポートがあると、「自分一人で走っているんじゃない」と感じて、最後まで頑張れます。

鈴木大河さん

東京大学理科Ⅱ類1年
鈴木大河さん(埼玉県立大宮高校卒業)

――これらのほかに、受験生の親が気をつけたらいいことは?

柳沢栄養バランスがいい、美味しい料理を用意することです。高3生は学校が休みだから、食事時間などを決めて、規則正しい生活を送らせてください。

――夏の時点で志望校選択・対策はどこまで進んでいましたか

村上夏の時点で、行きたい大学を早稲田大学と明治大学の2校に決めていました。明大の農学部の過去問だけ、夏休みに解きました。

市村僕は医学部志望で、最初は地元の北海道大学の医学部を目指していました。成績が伸びてきたので、高2の秋ごろからは志望校を東大理Ⅲに決めました。夏に東大の過去問を10年分ぐらい解き、東大模試も、受験できるものはすべて受験しました。

鈴木高2の夏ぐらいから東大を目指していて、現役のときも東大を受けたから、変わらず東大志望でした。東大模試はひとつ受けましたが、志望校の対策よりも、予備校のテキストの復習で基礎を固めることを重視しました。

坂口第1志望の慶應商学部、第2志望の早稲田商学部の過去問は高2から解いていました。私は、「みんなが大学生になっている中で、浪人して勉強するのは辛いだろう」と思っていたから、高3の夏は早慶だけではなく、明治、青山、立教の過去問も解きました。

柳沢高2から過去問を解いていたのは早いね。みんなは大学から決めたの? それともやりたい分野から? 市村君は医学部志望だから、分野が先だね。

市村はい。医学部に現役で進学したかったから、防衛医科大学校と慶應の医学部も受験しました。

坂口私も学びたい分野があって、そこから大学を決めました。高1のときテレビの特集で「消費者行動論」を知り、興味を持ったんです。学べるのが商学部だったので、まず学部を決めて、オープンキャンパスなどに足を運び、行きたい大学を決めました。

鈴木僕は特にやりたい分野が決まっていなかったから、進学振り分け制度がある東大に進みたいと思いました。

村上僕は行きたかった早稲田と明治から学びたい学部を決めました。

――猛勉強の夏が終わったあと、秋からはどのように勉強しましたか?

村上太一さん

明治大学農学部1年
村上太一さん(淑徳高校卒業)

市村秋以降も、東大入試に近い形で、土日に過去問を解きました。苦手な国語は、学校の先生に添削をしていただきました。防衛医科大学校は秋に入試があるため、受験。東大の入試前に合格をいただいたから、心に余裕を持って東大入試に臨めました。慶應義塾大学医学部も受験し、後期は東京医科歯科大学に出願。本命以外の大学にも出願しておくことが精神の安定につながります。

鈴木夏に基礎を固めたので、秋からは応用問題に取り組み、11月頃からセンター試験の過去問を解きました。12月頃からは、センター試験の勉強をメインにしながらも、たまに東大の過去問も解きました。

坂口私も夏に基礎固めをして、夏休み明けからは応用問題や過去問を解きました。不安な気持ちになったときには、その不安を払拭するために勉強時間を増やしました。

村上高2の冬から高3の夏までは、英語の勉強に時間をかけたので、高3の夏前ぐらいから英語が得意科目になりました。このことが自信につながり、10月以降は日本史と国語に力を入れることができました。通学時間や隙間時間も利用して、単語や日本史の重要事項などを暗記。私大の日本史は細かいところまで出題されるので、1月後半からインターネットの講義で近代から現代までをじっくりと学びました。直前の頑張りが合格につながったのだと思います。

――最後に、受験生へのアドバイスをお願いします

市村優弥さん

東京大学理科Ⅲ類1年
市村優弥さん(北嶺高校卒業)

市村受験生はいろいろなことが不安になります。僕は心配性のところがあり、受験が近づくと食欲が落ちました。このまま食欲が戻らないのではないか、東京でちゃんと一人暮らしできるのか、など、受験に対する不安に起因して、いろいろなことが不安になりました。でも、受験後、食欲は戻ったし、楽しい学生生活を送っています。受験生のときにはいろいろなことが不安になったけど、受験が終わると、すべての不安が解消されました。だから、自分を信じて、最後まで頑張ってください。

村上入学定員管理の厳格化によって、特に私大文系の入試が厳しくなっています。私大の一般入試には難問も出ますが、センター試験は難問、奇問は少なく、過去問演習をすれば点数がとれます。だから、私大志望者にはセンター利用入試がおススメです。僕もセンター利用入試で、複数校合格しました。モチベーションを上げることも大切で、自分と友達の勉強時間が表示されるアプリで、10人ぐらいの友達と競い合えたのがよかった。「6時に起きて、もう6時間も勉強している」など、友達の勉強時間がわかるから、自分も頑張ろう、という気になりましたね。やはり、一緒に頑張れる友達、励まし合える友達の存在は大きいと思います。たとえ、模試で悪い判定が出ても、最後まで諦めずに頑張ってほしいです。

鈴木高3の夏も部活をやっていて、勉強時間が足りなくなったけど、部活を続けてよかったと思っています。よく「現役生は伸びる」と言われますが、浪人生も気持ちを切り替えて頑張ると、ちゃんと成績は伸びます。そのことを浪人生のみなさんに伝えたいです。

坂口受験生は、周りを見ていると常に不安がつきまとうけど、自分を信じて頑張ってほしい。私はセンター試験の3日前に、過労とストレスからか、体調を崩してしまいました。その結果、センター試験の成績は芳しくなかったです。上手に息抜きをしながら、体調管理には気をつけてほしいですね。

柳沢やはり、体調管理が大切です。脳の松果体で生成されるメラトニンは、生体リズムや心身の安定に関与していて、メラトニンが出ると眠くなります。一方、朝起きて太陽の光を浴びると、ブルーライトによって覚醒するから、朝起きたら窓を開けて太陽の光を浴びるといいですね。夜、スマホやパソコンの画面を見ていると、ブルーライトによってメラトニンの生成が抑制され、寝つきが悪くなり、熟睡できなくなります。だから、眠る1時間以上前にはスマホやパソコンをやめて、良質な睡眠をとってください。

柳沢校長先生

鈴木夏の間は、寝るときに窓とカーテンを開けて寝ました。朝日と鳥のさえずりで気持ちよく目覚めましたね。生活リズムが大事だと思ったから、朝日とともに早起きし、その生活リズムを受験が終わるまでずっと続けました。

柳沢目覚ましで急に起きるのではなく、朝日を浴びて徐々に起きるのはいい起き方です。起きて3時間経ってから頭が働くと言われています。受験が近づいてから急に朝型に変えるのではなく、夏から早寝早起きして体のリズムを整え、その生活リズムを変えないことが大切です。得意科目を伸ばすか、苦手を克服するかは、受験生の性格や学力によって違いますが、秋から飛躍できるよう、努力を惜しまないでください。来春の合格をお祈りしています。

代々木ゼミナール