朝日新聞
 広告特集 企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局
佐藤雄太郎氏インタビュー

英語入試における
民間試験の導入は未知数
受験スケジュールにも変化が

英語の民間試験をどのように活用するのか、多くの国立大学がいまだに方針を決めかねている。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)導入に向けてさまざまな情報が交錯するなか、代々木ゼミナールの教育総合研究所所長・佐藤雄太郎氏は各大学の動きをどう見ているのだろうか。

文/武田 洋子 写真/山本 倫子

国立大学の約半数が民間試験導入の方針未定

代々木ゼミナール
教育総合研究所 所長
佐藤雄太郎
さとう・ゆうたろう/2008年、入職。以降、中学・高校向けの教員研修、大学・専門学校の支援事業、資格・検定講座の提供や生涯学習向け講座の開発など各種事業の業務に従事。

今年3月、実用英語技能検定(英検®)やTOEFL、TOEIC®、GTECなど、7団体から24の英語の試験が、大学入試の成績提供システム対象として認定された。
「代々木ゼミナールが調べたところ、現在、高校で活用されている民間試験は英検®とGTECが多いようです」と佐藤雄太郎所長は話す。

しかし肝心な入試に関しては、先行き不透明な部分が多い。今年8月、朝日新聞社が行ったアンケートの結果によれば、学部入試を行う82の国立大学のうち、37大学が「英語入試において民間試験を活用するかどうかも含め、方針は未定」と回答しているのだ。
「地方の高校は地元国立大の動向を特に気にするため、大学の方針がわからないと受験対策を立てにくいでしょうね。具体的な方針を発表した大学についても、民間試験の成績の扱いは、『出願資格』『個別試験に加点』『共通テストに加点』などパターンは多様です」

志望校により、受験のスケジュールに幅

受験スケジュールは、現行の入試と大きく変わる。
「共通テストの枠内で受検可能な民間試験に関しては、共通IDを取得しつつ高校3年生の4月に向けて準備し、志望校の絞り込みも早めに行う必要があります。民間試験の扱いが大学によって違うからです。加点式で高い成績を目指すか、出願資格で要件をクリアすればいいのかでは、学習のウェイトが変わると思います」

このスケジュール変更は、私立大学の場合も当てはまるのだろうか。
「共通テストを使わない大学もあり得ますが、ただし英語の民間試験については、多くの私立大学が独自の方法で既に入試に取り入れています。例えばCEFRのB1以上なら英語は満点にするという大学もありますね。民間試験で高いスコアをもっていると受験にそのまま使えるため、共通テストとは異なる活用も可能です。

私立大学に影響が大きい改革は、入学者の半数以上を占める推薦・AO入試でしょう。20年度から両選抜において学科試験が必要となるほか、合格発表が11月以降に後ろ倒しされます。調査書、面接、学科試験、民間試験など、選考方式の複雑化も予想されます」

国立大学も私立大学も、学校により入試方式に幅が出そうだ。 「代々木ゼミナールでは各大学の入試情報を迅速につかみ、的確な進路指導を行っていくつもりです」

英語4技能や国語の記述式 新しい問題への対策

代々木ゼミナールでは、共通テストに新しく盛り込まれる問題に対応する講座を用意している。なかでも英語4技能の「書く」「話す」をカバーするのがオンライン英会話「ベストティーチャー」だ。
「基礎となる文法や語彙を学んだ後の仕上げを行う位置づけです」

共通テストでは国語と数学に記述式問題が採用されるが、「書く」ためにはまず「読む」力が不可欠となる。「論理国語≪記述力・表現力養成≫講座」では、文章の長さに応じて段階的に文章の段落構成を論理的に学び、指定された文字数でまとめる力を養う。
「共通テストの記述式、特に国語の場合、複数の資料から情報を集め、自らの知識を活用しながら読む力(活用力や思考力)が必要な場面もありますが、記述する際の条件を正しく理解する『リテラシー(運用能力)』も必要になってくると思います。短文記述であれば、新聞の見出しやリード文を想定したまとめる力が必要でしょうし、長い記述の問題であれば、条件を正しく理解する力がより必要になってくると思います。また、国語の記述式は、得点化がされないため、段階別評価(5段階)となります。本番では自己採点を受験者自ら行う必要があり、大学や学部によって評価の違いがあることから、採点基準を正しく理解する力も必要になるでしょうね。そういったトレーニングをする際にも、本講座は十分に有効だと思います」

20年度に導入される共通テストはさらに4年後の24年度、新しい学習指導要領で学んだ生徒が受験するため、再び見直される。過渡期なだけにいまだ決まらないことも多く、学校も予備校も情報収集に努めている。先生と相談をしながら、志望校の決定を含めた受験スケジュールを立てていくのがよいだろう。その先には、大学でのより深い学びが待っているはずだ。

代々木ゼミナール