2011年1月25日22時0分
国内の空港で4月から、離陸前と着陸後の航空機内で携帯電話で通話したりメールを送受信したりできるようになる。国土交通省が25日に明らかにした。日本航空や全日空も基本的に受け入れる方針。国内に乗り入れる外国の航空機にも適用される。
携帯電話の通話やメールのほか、パソコンやタブレット端末といった電子機器で携帯電話の回線を使って通信することは、航空機の機器に影響を与えるおそれがあるとして禁止してきた。
国交省が独立行政法人に委託した調査で、航空機が止まっている間は機器に支障がないと確認できたため、今後は離陸前の搭乗してからドアが閉まるまでと、着陸後にドアが開いてから降りるまでの使用を認める。ドアが閉まっている間はこれまでと同じく携帯電話は電源を切り、パソコンなどは通信しないよう求める。
欧州ではすでにこうした基準があり、米国では航空会社に運用が委ねられているという。
日航や全日空など航空会社も「利便性の向上につながる」として評価する。ただ、機内での通話は、「使いたい乗客と迷惑に感じる乗客の快適性のバランスを考慮し、慎重に検討したい」(日航)、「通話の可否はまだ対応を決めていない」(全日空)という。(永田工)