2011年2月11日1時49分
成田国際空港会社(NAA)は10日、出入国審査施設を備えたビジネスジェット機専用の施設を、同空港に整備する方向で検討すると発表した。利便性を高めることで1日平均3機にとどまっているビジネスジェットの発着数の拡大を狙う。
NAAによると、現在、利用者は整備場地区にあるビジネスジェットの駐機場から、バスなどで旅客ターミナルに移動し、一般客と同じ所で入国手続きをする。今後、第2旅客ターミナルとつながっているビルに専用施設を作れば、出入国手続きが迅速化できるという。このビルは日本航空(JAL)が全棟を借り上げていたが、国際線の減便などに伴い、空きが出来るという。
NAAは、税関や出入国管理など国の機関との協議に入るとともに、ラウンジが必要かなど、施設の内容も検討する。
この方針は、この日開かれた国土交通省の「ビジネスジェットの推進に関する委員会」でNAAが提言した。成田のビジネスジェット戦略をめぐっては昨年5月、同省の成長戦略会議の報告書で「首都圏を代表する受け入れ空港として抜本的機能強化を図る」などと提言されていた。