現在位置:
  1. asahi.com
  2. 航空特集
  3. コラム
  4. スマートトラベルHANEDA
  5. 記事

スマートトラベルHANEDA

徹底比較! 羽田空港vs.成田空港

2010年11月19日12時46分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:成田空港と日暮里を最短36分で結ぶ「スカイライナー」拡大成田空港と日暮里を最短36分で結ぶ「スカイライナー」

写真:東京モノレールは「改札から国際線出発ロビーへわずか1分」が売り文句。浜松町から最短13分で羽田空港に到着する拡大東京モノレールは「改札から国際線出発ロビーへわずか1分」が売り文句。浜松町から最短13分で羽田空港に到着する

写真:成田空港の第2ターミナルにずらりと駐機した飛行機。発着枠は圧倒的に成田のほうが多い拡大成田空港の第2ターミナルにずらりと駐機した飛行機。発着枠は圧倒的に成田のほうが多い

写真:昨年暮れの成田空港の出国ラッシュ拡大昨年暮れの成田空港の出国ラッシュ

 羽田の勢いに押され気味とはいえ、日本最大の玄関口といえばやはり成田空港。今回は、両空港の特徴をいくつかのポイントで比較していこう。

■アクセス、羽田の圧勝

 都心から成田空港までを最速でつなぐのは京成電鉄「成田スカイアクセス」。成田空港から日暮里まで36分、料金は2400円。現在、京急泉岳寺駅と京成押上駅間を地下トンネルで結ぶ計画も検討されており、実現すればさらに成田は近くなる。

 いっぽう羽田空港は、品川駅からの京急電鉄、そして浜松町からの東京モノレールどちらも最速で13分。大都市としては世界有数の「近い」空港で、しかも京急は400円、東京モノレール470円と、安さも世界有数。単純計算では往復で時間にして1時間弱、価格では4000円程度の差がつく。

■航空券価格、成田便は値下がり傾向

 予約サイトから、11月上旬時点での各地への最安値航空券をチェックした。

〈ソウル〉成田発着=13,700円 羽田発着=21,380円

〈台北〉成田発着=17,400円 羽田発着=21,400円

〈ロサンゼルス〉成田発着=37,300円 羽田発着=56,400円

〈パリ〉成田発着=43,800円(乗継便。直行便は53,000円程度から) 羽田発着=60,000円

 もっとも差の少ない台北線でも成田発着のほうが4000円安く、交通費の差額分はそのまま消える。さらに、競争の激しさから、成田空港発着便は今後値下がりが続くという見方もある。

すでに値下げの動きを見せている航空会社もあり、例えばKLMオランダ航空は、11月5日からの増便を記念し、ヨーロッパ行き55,000円というキャンペーン価格を発表している。

 付加価値サービスに注力する動きもあり、ヴァージン・アトランティック航空はアッパークラス(ビジネスクラス)利用者を対象に、赤坂から成田空港までヘリコプターの送迎サービスを導入した。

■就航都市、発着枠から成田に軍配

 どれほど羽田空港の使い勝手がよくても、やはりキャパシティの問題はある。羽田空港の国際線発着枠回数は年間6万回、拡大されても9万回程度とされ、将来的に30万回まで増枠する方針の成田空港とは比較にならない。

成田空港にはことし春に中東系の航空会社が次々と就航したのを始め、10月には香港航空、TAMブラジル航空も就航。格安航空会社(LCC)も含めると乗り入れ航空会社の数は着実に増えていくはず。

加えて、就航済みのエアラインがサブ路線を増やす可能性もある。羽田に就航するデルタ航空が、12月には成田からパラオ便を運航開始するのがその一例だ。

 バラエティ豊かな路線でアジア最大のハブ空港を目指す成田空港の強敵が、ソウルの仁川空港。羽田からソウルまで行けば、成田以上の就航都市数を抱える仁川空港で世界に飛び立てるからだ。

 いちだんと激しくなる航空業界の競争で、旅行者の選択肢はますます増えることになる。しばらくは価格やルート比較で頭を悩ます日々が続きそうだ。

●年末年始の狙い目は?

 最後に、今年の年末年始の予約について簡単に触れておこう。

 元旦が土曜日という日程の悪さもあり、年末年始の旅客の出足は鈍いと言われている。

 それでも羽田空港便では、近場の路線はやはり人気がある。狙い目は時間帯が悪い便だ。具体的にはシンガポール航空の羽田6時25分発の635便、シンガポール午後3時40分発の634便などだ。11月中旬現在で同社公式サイトで確認すると、1月1日の便ならまだ空きがあるし、復路も5日から空席あり。年末年始のツアー用の席が整理されていくと、さらに空きが出てくる可能性もある。

なお遠距離の便にはまだ余裕があり、11月上旬時点では、デルタ航空のロサンゼルス便、日本航空のパリ便などは、12月28日発、1月5日帰着といった便でも空席があった。

 ちなみにここ数年、直前予約の傾向が強いため旅行会社でも駆け込み需要要のセールをしばしば行っている。JTB「旅のアウトレット」や近畿日本ツーリスト(knt!) 「マギーくん」まずはそこから狙ってみるのがおすすめだ。

プロフィール

山田静(やまだ・しずか)

 旅行会社出身の編集者・旅行ライター。「女ひとり旅読本」シリーズ、「ハッピーハッピー香港・マカオ」などハッピーシリーズ(いずれも双葉社)などを企画編集本多数。女性の旅を元気にしたいと結成した「ひとり旅活性化委員会」(http://www.hitoritabi.jp/)主宰。現在「どらく」にて「ご当地旬食紀行」(http://doraku.asahi.com/earth/shunshoku/)連載中。

「ハッピーハッピー香港&マカオ」


「女ひとり旅読本」シリーズ

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内