冬の味覚の王様、トラフグの出荷式が1日、佐世保市鹿町町の九十九島漁協鹿町支所であった。佐世保市は養殖収穫量では市町村別で全国2位を誇るものの、生産者が力を入れる「九十九島とらふぐ」でのブランドの知名度は、まだまだこれから。まずは地元での認知度アップを図ろうと、シーズン到来にあわせた新たなキャンペーンを展開する。

 2014年の統計によると、フグ類の養殖で、長崎県の収穫量は全国1位。その中で佐世保市は、松浦市に次ぐ673トンを水揚げするが、多くは山口県下関市の市場へ「ノーブランド」として出荷されてきた。そこで、数年前から若手の生産者を中心に、地元栽培のミカンをエサにまぜるなどして独自の商品化を追求。「九十九島とらふぐ」と名付けて全国展開をめざしている。

 九十九島とらふぐは、砂浜や磯、干潟などの自然が残る島々が点在し、穏やかな潮流のリアス式海岸に浮かぶ養殖いかだで、2年ほどかけて育てられる。エサの研究に加え、かみ合って他の魚を傷つけないよう、出荷までの間に一匹一匹、歯を切る作業を5、6回繰り返すなどの手間をかける。