おかずもみそ汁も調理できる炊飯器に、ホットミルクと目玉焼きを同時に作れるトースター……。昭和30年代を中心に販売された家電を集めた企画展「昭和家電パラダイス」が、青森県立郷土館(青森市)で開かれている。いずれの家電も、枠にとらわれずに開発に打ち込んだ技術者の意欲がにじむものばかりだ。

 約250点に及ぶ展示品の9割以上は、増田公寧(きみやす)学芸員(44)の所有物。15年ほど前、東京・上野の古道具屋でちゃぶ台に載せる電気コンロ(日立、昭和35年)と出会い、機能と見た目が調和したデザインに感動したのが収集のきっかけだった。以降、気に入った昭和の家電を買い集め、自宅に保管していたものを紹介することにした。

 「捨てられてしまうようなものに愛着がわく」という増田さん。「奇抜なアイデアでも商品として実現しており、機能性、デザインともに優れたものが多い」と、その魅力を語る。