愛媛県大洲市長浜町穂積で9月11日、電動車いすに乗っていた女性(87)がスズメバチに刺され、翌日に死亡していたことがわかった。多数のハチに長時間にわたり約150カ所を刺され続けたという。

 大洲地区広域消防事務組合消防本部などによると、女性は同日午後4時ごろ、市内の福祉施設から帰宅する途中、同行した施設の男性職員とともに女性の自宅近くの空き家付近でハチに襲われた。まず同行職員が刺され、女性の車いすを約1メートル動かしたが、周囲に多数のハチが現れ、「一人では助けられない」と判断して施設に連絡。その間に多数のハチが女性に群がる状態になった。施設関係者数人が駆けつけて女性に雨具をかぶせようと試みたが、救助は難航したという。

 午後4時15分ごろに救急隊員3人が駆けつけたが、救急隊員は防護服などがなかったため、レスキュー隊員の出動を要請。同45分ごろにはハチが少なくなり、救急隊員が女性を救助して病院に運んだが、翌日、多臓器不全で死亡した。現場は山間部。空き家の軒下にスズメバチの巣があった。

 同消防本部は「通報内容からハチに刺された状態が続いているとは思わなかった。正確な情報収集を再度徹底したい」としている。(佐藤英法)