「大義なき解散」「森友・加計疑惑隠し解散」――。数々の批判を浴びながら安倍晋三首相は衆院解散に踏み切り、衆院選は10日に公示日を迎える。「結果責任」をまっとうすることにこだわる首相の言動からは力と権謀術数に頼った政治手法も時に許される、との考え方が透けて見える。

 「解散を考え始めていたのは、今年半ばごろからですね」。首相は8日夜、ネットテレビ局「Abema(アベマ)TV」に出演し、こう語った。

 首相は先月25日に衆院解散を表明した記者会見で、解散理由として消費増税の使途変更と北朝鮮情勢を挙げた。だが、核心にあるのは「今が勝てるチャンス」だ。首相は周囲に「政治とはモメンタム(勢い)だ。ここぞというときにやらなかったら、機運はしぼむ」と話す。