大阪府和泉市の産婦人科医院「老木(おいき)レディスクリニック」で1月、麻酔で痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)で出産中の長村千恵さん(当時31)=同府枚方市=が意識不明になり、その後死亡した事故で、父親の安東雄志さん(68)=同府富田林市=が6日、大阪市内で記者会見を開き、「娘の死を無駄にせず、事故が二度とないようにしてほしい」と訴えた。医院側に損害賠償を求める訴訟を起こすことも明らかにした。

 安東さんは、同クリニックでの出産について、「千恵が選んだのなら間違いないだろうと思った。後悔している」と声を詰まらせた。生まれた次女は間もなく9カ月。「自分の命に代えて産んでくれた。元気に育ってほしい」と話した。

記者会見で、亡くなった長村千恵さんについて語る父親の安東雄志さん=6日午後、大阪市北区、長谷川健撮影

 府警は6日、院長(59)を業務上過失致死容疑で書類送検している。損害賠償訴訟では、千恵さんが呼吸困難に陥った後に適切な処置がなされなかったとされる点や、麻酔科医が立ち会っていなかったことなどについて問う方針という。