北朝鮮問題を研究する米ジョンズ・ホプキンス大の研究グループ「38ノース」は4日、北朝鮮が核兵器を搭載したミサイルで東京とソウルを攻撃した場合、最大で死者が計210万人に上るという試算を発表した。負傷者も約770万人になるとしている。

 米軍が北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃したり、核・ミサイル施設を攻撃したりしたことに対し、北朝鮮が報復したという想定で推計した。北朝鮮は爆発規模15~25キロトン(TNT火薬換算)の核弾頭を搭載した弾道ミサイルを最大で25発実戦配備しているとされる。すべてを2都市に向けて発射した場合の被害状況を試算した。

 米軍や日韓のミサイル防衛システムによる迎撃を考慮し、爆発の成功率を20~80%とした。東京で約20万~94万人、ソウルで約22万~116万人の死者がそれぞれ出ると予測した。

 38ノースは、北朝鮮が9月3日に実施した核実験の規模について250キロトンとしており、これは広島に落とされた原爆の17倍に相当する。これが実用化されて使用された場合、死者は最大で東京で約180万人、ソウルでは約200万人に上るとしている。(ワシントン=峯村健司)