(6日、サッカー国際親善試合 日本代表2―1ニュージーランド代表)

 途中出場で決勝点を挙げたMF倉田は代表5戦目の初得点。後半42分、クロスを酒井宏が頭で中央に折り返した球の落ち際。体を投げ出し、ヘディングで押し込んだ。「やっとチームに貢献できた」

 W杯アジア最終予選は途中出場2試合の倉田だったが、起用法に期待がうかがえた。3月のアラブ首長国連邦戦は香川、6月のイラク戦は原口と代わり、攻撃のスピードを上げた。豊富な運動量でかき回すという明確な役割を与えられる。

後半、チーム2点目となるゴールを決めた倉田⑦=関田航撮影

 倉田は試合前の合宿中、ハリルホジッチ監督から、こう言われていたという。「動きを止めたら倉田じゃない。止まるな」と。この日は約10分の出場とはいえ、指示を体現した働きは、辛口の指揮官から「素晴らしいプレーに値する得点」と賛辞を引き出した。

 ハリルホジッチ監督は対戦相手によって布陣や戦術を変え、最適な選手を選んできた。「チームが主役。スターは必要ない」とも言ってきた。ただ、それはおのおのの個性が消えるチームではない。倉田のようにはっきりした特徴を持ち、発揮できる選手こそ代表選考レースを生き残れるはずだ。(藤木健