滋賀県警草津署は28日、草津市に住む不動産業の女性(78)が現金1億円をだまし取られたと発表した。電話の指示に従い、9月下旬から10月下旬までの間に計6回、宅配便で東京都内に現金を送っていたという。署は詐欺事件として調べている。

 署によると、9月26日に女性宅に、大手電機会社員や、大手スーパーの社員を名乗る男から「新規上場する企業の債権を購入できる」などと電話があり、女性が翌日、宅配便で現金1200万円を東京都内に送ったという。その後、「取引実績がないと取引できない」と電話があり、女性は現金800万円を送った。

 さらに、「証券監視委員会」を名乗る別の男から「あなた名義で買った債権の関係者が警察沙汰になった」などと「保証預託金」の名目で送金を求める電話があり、女性は4回にわたって計8千万円をいずれも宅配便で送ったという。

 男と連絡がとれなくなったため、不審に思った女性が署に相談し、被害届を出したという。(八百板一平)