ポンペオ米国務長官は26日の記者会見で、内戦が続くシリアで今年5月、アサド政権が化学兵器の塩素ガスを使ったと発表した。「アサド政権は戦争犯罪や人権への犯罪を含む無数の残虐行為に対する責任がある」と非難した。

 ポンペオ氏によると、アサド政権が5月19日、反体制派の最後の大規模拠点となっている北西部イドリブ県周辺への攻勢を強める中で、塩素ガスを使用したと断定したという。米国務省は同月21日、アサド政権が塩素ガスを含む化学兵器を使った疑いがあるとの報道官名の声明を発表していた。

 トランプ政権は2017年4月と18年4月、アサド政権の化学兵器使用を理由にシリアを攻撃した。ポンペオ氏は今回、対抗措置について具体的に言及しなかった。一方、米財務省は26日、アサド政権を支援するロシア軍に航空燃料を輸送したとして、ロシアの海運会社などに経済制裁を科したと発表した。(ニューヨーク=渡辺丘)