森秀光 お金のセオリー

人生の3大資金はいくら?

  • 森秀光
  • 2017年1月25日
  •   

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 「金融リテラシー調査(2016年)」によると、50代で老後の生活費の必要額について認識している人は半分にとどまり、資金計画の策定にまで踏み込んでいる人は少数派で、実際に資金を確保している人は3割にも満たないようです。人生の3大資金は「老後・住宅・教育」とされていますが、各資金がどれくらい必要なのか、おおまかな金額を把握しておきましょう。

 まずは老後資金。本コラム『「老後破産」を回避する三つの方法とは?』(2016年6月29)で、退職金が2000万円の会社員の場合、60歳時に自助努力で準備しておくべきお金は2200万円という計算例をご紹介しました。これは、老後の生活費が夫婦で月25万円、年金受給額が月20万円で、85歳まで生きるという前提での金額でした。しかしながら、最近「ライフ・シフト」という書籍が話題となっているように、誰もが100年生きうる時代となっています。仮に100歳まで生きるとすると、約900万円余分に見積もっておく必要があります。また、ゆとりある老後を送るために月35万円かかる前提だと、追加で約4800万円必要となり、60歳時までに準備すべき金額は実に約7900万円となります。

 次に住宅資金。住宅金融支援機構によると、住宅の平均購入価格(2015年度全国平均)は、一戸建て・マンションとも3000万円台から4000万円台となっています(地域差があります)。これ以外に、維持管理費や税金がかかるほか、大規模修繕、建て替えが必要になることもあります。住宅を「借りる」場合も、かかる費用の総額は、「買う」場合の費用の総額とそれほど大きな差はないといわれています。

 最後に教育資金。「子供の学習費調査(平成26年度)」によれば、子供一人にかかる教育費は、幼稚園から高校までの15年間の学習費総額で、すべて公立の場合は約520万円、すべて私立の場合は約1770万円です。実際には学習塾費などが余分にかかるケースもあります。これに大学の学費が加わり、国公立大学で自宅生だと4年間で約520万円、私立大学理系で自宅外生だと約1130万円(金融広報中央委員会)なので、大学を卒業させるまで子供一人にかかる教育費は、約1040万円から約2900万円ということになります。

 以上のように、金額をイメージして、準備する優先順位を考えていきましょう。

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PROFILE

森秀光(もり・ひでみつ)

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1966年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1990(平成2)年に野村證券(株)入社後、主に個人富裕層向けの資産運用アドバイス、企業オーナー向けのコンサルティング業務に従事。2011年より森オフィス(株)代表取締役として個人向け資産コンサルティング業務に従事。中立的な立場から、有価証券だけでなく、不動産、自社株、相続・事業承継など、多様な側面から資産の分析を行い、最適な解決策を提供することを目指している。主な著書に「超低金利・大増税時代の資産防衛戦略」

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