今日からランナー

マラソン大会、思い立ったらすぐエントリー

  • 山口一臣
  • 2017年2月10日
  • 初めてのフルマラソンはホノルルがおすすめ!(中央のオレンジシャツが私です)

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 引き続きサブ4までのロードマップをお届けしよう。前回は、ほとんど走ったことのない状態から、5km、10kmとまとまった距離を走れるようになったら大会出場を考えてみよう、というところで終わった。今回は、大会エントリーのやり方から始めてみる。

前回の記事はこちら

【第5段階】初心者ランナーは、自分がレースに出るなどまだまだ先の話だと思いがち。だが、フルマラソンの大きな大会は半年近く前から申し込みが始まる。思い立ったら、すぐに出られるというわけにはいかない。だから、ある程度走れるようになったら覚悟を決めて、「エイッ、ヤッ」とエントリーしてしまうのがオススメだ。「大会出場」という目標が決まれば、そこに向けて練習しなければならなくなるという効果もある。まずはレース出場の決断だ。

 もちろんランニングの楽しみは人それぞれだが、レースに出た方が絶対に面白い! 保証する。だから、ここはだまされたと思って大会エントリーをして欲しい!

【第6段階】大会エントリーには、大きく分けて「抽選」と「先着順」がある。ほとんどがネットを通じた申し込みだ。抽選の大会は申込期間内にネットで申し込みをして、結果を待つ。東京マラソンのような超人気のレースだと倍率10倍以上で、当たればラッキーという感じ。やっかいなのは先着順で人気のあるレースだ。申し込み開始時刻と同時に作業を始めて、早い者勝ちでのエントリーとなる。ランナーの間ではこれを「クリック合戦」と呼んでいる。もちろん、そんなに焦らなくてもエントリーできる大会もある。代表的なエントリーサイトは以下の通りだ。

ランネット:https://runnet.jp
スポーツエントリー:https://www.sportsentry.ne.jp

【第7段階】さて、初レースの大会選びで重要なのが「制限時間」だ。国内で開かれるフルマラソンの大会は、だいたい5時間から7時間の間である。いちばんゆっくりなのが、いぶすき菜の花マラソン(鹿児島県)の8時間だ。防府マラソン(4時間)、別府大分マラソン(3時間30分)、福岡国際マラソン(40km地点で2時間37分)といったレースもあるが、そもそも厳しい参加資格があるので初心者には関係ない。初のフルマラソンの目標は、とにかく制限時間以内にゴールして完走メダルをゲットすることだ。したがって制限時間は長ければ長いほどいい。おやじランナーとしては、6時間以上の大会にしておく方が無難だと思う。

 加えて言うなら、初レースは真冬の大会よりも秋口や3月以降の暖かい季節がいいだろう。レースに慣れた中級以上のランナーは、気温が低めの方が好タイムが出る。私の自己ベスト記録も1年でもっとも気温の低い2月の東京マラソンだった。だが、初めて走るフルマラソンでは、大きくペースを落とすことや、場合によっては歩くことも想定しなければならない。寒風吹きすさぶ中、トボトボ歩くのはかなりつらい。ある程度の気温があった方が楽だ。その意味では、お金と時間の都合がつけば、毎年12月にハワイで行われるJALホノルルマラソンは超オススメだ。温暖、やや暑いくらいで、しかも制限時間がないのである。何時間かかろうとオッケーだ。私の知り合いの多くもホノルルで初マラソンを完走している。実は私の「初フル」もホノルルだった。

【第8段階】さあ、大会エントリーが済んだら次にやるべきことは、できるだけ多くの人に宣言・宣伝することだ。「私はフルマラソンに挑戦する!」ということを周囲の人にアピールするのである。これは極めて重要だ。それを教えてくれたのは長嶋一茂さんだった。私が初フルのホノルルマラソンにエントリーした当時、週イチでテレビ朝日の朝のワイドショーに出演していた。CMの合間、隣に座っていた長嶋さんに、小声で「実はこんどホノルルマラソンに出ようと思っているんですよ」と話したところ、長嶋さんから「山口さん、それはもっと大きな声で、みんなにわかるように言った方がいい」と言われたのだ。自分としては本当に完走できるかどうかの自信がなかったので、多くの人に知られたくないというのが正直な気持ちだった。ところが、生粋のスポーツマンである長嶋さんによると、それは逆だという。自分を追い込み、確実に目標達成するためにも宣言することが大事だという。結局、CM明けに、私は公共の電波を使って初マラソン挑戦を宣言させられてしまう(笑)。それが功を奏したのか、私は初マラソンをギリギリ4時間台で完走できたのだ。(以下、次回)

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PROFILE

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

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1961年東京生まれ。ゴルフダイジェスト社を経て89年に朝日新聞社入社。週刊誌歴3誌27年。2005年11月から11年3月まで『週刊朝日』編集長。この間、テレビやラジオのコメンテーターなども務める。その後、朝日新聞出版販売部長、朝日ホール総支配人を経て14年9月からフォーラム事務局員。16年11月30日に朝日新聞社を退社。株式会社POWER NEWS代表取締役。2010年のJALホノルルマラソン以来、フルマラソン17回完走! 自己ベストは3時間41分19秒(ネット)。

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