ファッションニュース

今をサバイブする新作、17年秋冬NYメンズファッションウィーク

  • 2017年2月15日

ロバート・ジェームズ

  • 「僕の政府じゃない」というプラカードも登場したロバート・ジェームズのプレゼンテーション

  • ロバート・ジェームズ

  • ラフ・シモンズ

  • Nハリウッド

  • ディムマック

[PR]

 2017年秋冬ニューヨーク・メンズファッションウィークが1月末から開かれた。4日間で約60ブランドが新作を発表。難民や中東・アフリカ7カ国からの米国入国を規制する大統領令が物議を醸す中、ロバート・ジェームズのプレゼンテーションではモデルが「壁ではなく橋を」などの政権批判のメッセージを記したプラカードを掲げた。

 そもそも米ファッション業界は、アジアやヨーロッパなど多彩な出自を持つデザイナーやスタッフに支えられている背景がある。全体の傾向としては反体制ともいえるパンクやグランジ、そしてストリート系のデザインが多く、時流を反映していた。

 最も注目されたのはニューヨーク初参加のラフ・シモンズだ。今季、カルバンクラインのチーフクリエーティブオフィサーに就任したのを機に、自らのブランドも発表の場を移した。

 ルーズなシルエットのセーターに「NY」や「I♡YOU」の文字が編みこまれ、新天地へのポジティブなムードを演出。シャープな肩のラインを強調したコートのウエストにはガムテープを巻き、パンク的要素も。首元にはネックレスをあしらい、ユニセックスの雰囲気も添えた。

 Nハリウッドは米国のホームレスたちから着想を得た。路上生活で寒さをしのぐ着こなしは、現代をサバイブするための機能性に通じるかもしれない。ゴミ袋風のバッグや過剰な重ね着のコーディネートは、世界を漂流する難民たちのことも想起させた。

 人気DJのスティーブ青木が手がけるディム・マックも初参加だ。スケートボード用のステージが設置され、本物のスケーターたちが新作を着用して滑った。

 (ファッションジャーナリスト・市川暁子)

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!