ノジュール

<第46回>『君の名は。』にも登場した「組紐」の里を訪ねる

  • 文 田村知子(『ノジュール』編集長)
  • 2017年4月4日

職人の手によって丁寧につくられる伊賀組紐

  • 城づくりの名手、藤堂高虎が築城した上野城

  • 伊賀組紐を製作・販売する「廣澤徳三郎の店」

  • 伊賀組紐の帯締め。丈夫で伸縮性に富む

  • 伊賀牛の専門店・ステーキハウスGrazieにて

  • 定期購読誌『ノジュール』4月号は発売中。写真は東京・東急プラザ銀座の「KIRIKO LOUNGE」(写真 鈴木賢一)

[PR]

 日本には、熟練の職人たちの手によって古くから脈々と受け継がれてきた伝統工芸が現在も各地に残り、上質で機能性に富んだ製品が生み出されています。今回は、江戸時代から伝わる「伊賀組紐(ひも)」の里・三重県伊賀を訪ねます。

 伊賀といえば忍者の里、また古い町並みが残る城下町で、俳聖・松尾芭蕉生誕の地でもあります。そんな町の一角に、糸屋格子の風情ある店構え「廣澤徳三郎の店」があり、美しい組紐がつくられています。東京で修業を積んだ初代・廣澤徳三郎氏は、江戸期から一時途絶えていた組紐産業を明治35(1902)年に故郷・伊賀で復活させ、伝統の技をこの地に根付かせたといいます。

 ここには、皇室にも献上されたという帯締めからアクセサリーやキーホルダーなどの小物まで、組紐のさまざまな商品が並ぶ一方、簡単な組紐づくり体験もできます(要予約。キーホルダーづくりは1000円~)。組紐を編むための「手組台」には、高台、丸台、角台、綾竹台の4種類がありますが、体験で使うのは丸台の組み下げ式と呼ばれるものです。組み方を教わりながら、20分程度でブレスレットやストラップなどが出来上がります。昨年公開され大ヒットした映画『君の名は。』で、組紐が重要なアイテムとして登場したことから、最近では若い人の体験希望者が増えていて、カップルで体験に来る人たちも多いそうです。

 体験後は、三重県では松阪牛に次ぐブランド牛・伊賀牛の店や、独特の土味が魅力の焼き物・伊賀焼の店を訪ねるのも楽しみです。

 『ノジュール』4月号では、このほか熊野筆の里・広島県熊野や、金物の町・新潟県燕三条を紹介するほか「東京の春 10の旅」と題して、文化、水都、味、酒場、相撲など、今行ってみたい東京を10のテーマで大特集しています。東京めぐりに便利なフリーきっぷや乗り物のガイドなど、実用情報も満載です。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの“宝物”が入っていることがある。

定期購読専門誌『ノジュール』最新刊をもっと見る

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!