モーターサイクル・リポート

ポートランド工場跡地に約200台のバイク!! カスタムバイクショーに約1万7000人来場

  • 河野正士
  • 2017年4月10日

メイン会場のエントランスにはスポンサー・ブランドのロゴ入りフラッグとともに、ショーのメインビジュアルに使用したホンダの2ストローク・モトクロッサー/CR500を展示

  • 1923年式ハーレーダビッドソンJDをベースにしたマシン。製作したのはテネシーで活動するカスタムビルダー/40Cal Custom。ユタ州にある塩湖/グレートソルト湖で行われる最高速チャレンジ「ボンネビル・ソルトフラッツ」に参加しているマシンだ。「The One Moto Show」では8人の審査委員が選ぶ八つの賞が設けられているが、このマシンは主催者が選ぶ“The One Moto Show Award”を獲得

  • 会場には多くのカスタムマシンとともに、バイクをモチーフにしたさまざまなアート作品も展示されていた。この作品は「Hamer Red(ハマー・レッド)」によるもの

  • ライディングウェアブランドやギアブランドもブースを出展し、最新作を発表&展示していた。これは地元ポートランドのテクニカル・バッグブランド「VELOMACCI(ベロマッキ)」。有名アウトドアブランドや消防士用ウェアなどのデザインを手がけるデザイナーが起こしたブランドだ

  • ポートランドのEVバイクブランド「ALTA Motors(アルタ・モータース)」の電動バイクを使ったデモラン。オープン前の会場でプロモーション動画を撮影していた

  • 「The One Moto Show」の主催者であり、See See Motorcycleの創始者であるThor(トアー/右)と、公私ともにThorを支えるTori(トーリ)

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 2月10日から12日の日程で「The One Moto Show」が開催された。今年で8回目の開催となるこのイベントは、今年開催場所を移転。アメリカ・オレゴン州ポートランド北部の古い工場跡地がその会場となった。今までの約2倍、13万平方フィートの広い会場には200台近いバイクが並び、それとともに数多くのアート作品が展示された。またライディングウェアやヘルメットブランドのほか、ファッションブランドなどがブースをかまえ、最新アイテムを発表。3日間を通し、約1万7000人が来場した。

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 興味深いのが、展示される車両はカスタムバイクに限らず、ALTA Motorsの最新のEVバイクやビンテージバイク、ビンテージのモトクロッサーやロードレーサーも展示されていたことだ。またバイクを取り巻くさまざまなブランドが最新アイテムを発表したことで、カスタムという枠にとらわれることなく、バイクを取り巻く最新トレンドを感じることができる。

 こういったイベントを、ハーレーダビッドソンやBMWといったバイクメーカー、ICONなどライディングウェアブランドに加え、DOHENやDANNERなどポートランドを拠点とするファッションブランド、そしてビールブランド/Pabost Blue Ribbonがサポートしているのも興味深い。

 さらに最終日には、メイン会場からクルマで40分ほど離れたサラム・インドア・レースウェイでフラットトラックレース「The One Moto Pro」も開催された。ここでは、プロフラットトラックレーサーを含む、多くのライダーとマシンがその速さを競った。

 いまポートランドは、アメリカで2番目に急成長を遂げている街として知られている。その成長を支えているのはポートランドの多様な文化であり、またその中心にあるカフェ・カルチャーだ。豆の産地や生産方法、ローストにこだわったコーヒー、それとともに楽しむ様々なスタイルのフード、それらを引き立てる空間。そこにたくさんの人が集まり、人が集まれば文化が生まれる。ポートランドがアートやファッション、クラフトワークの発信地である理由もそこにある。

 「The One Moto Show」を主催するSee See Motorcycle(シー・シー・モーターサイクル)もそんなカフェのひとつだ。その核となっているのはバイクを中心としたコミュニティー。当初彼らは、飲食店産業のスペシャリストではなく、バイクに対する情熱だけでカフェ作りに突き進んだ。急ピッチで飲食店のノウハウを学び、バイクを中心とした新しいカタチのコミュニティー作りを進めていった。その結果、See See Motorcycleはポートランドを代表する個性的なカフェとなった。常に人でにぎわい、壁にはバイクを感じる写真やヘルメットを使ったアート作品集/21Helmetsで発表された作品が並ぶ。そのカフェに併設されたショップには、オリジナルアイテムに加え、セレクトされたバイク系ファッションアイテムやグッズが並んでいる。ここに来れば、いまバイクシーンで何が起こっているかを知ることができるのだ。

 そんな彼らにとって2016年は変化の年となった。See See Motorcycleの本店があるオレゴン州ポートランドから南に約600マイル離れたネバダ州リノに2号店をオープン。また本店の目と鼻の先に、オーストリアのバイクブランド/KTMのディーラーショップもオープン。そして「The One Moto Show」の会場を今までの2倍の広さの新会場に移し、その規模を拡大したのだ。そしてその変化の年は、成功を収めたと言える。

 カスタムバイク、ビンテージバイク、レーシングバイク、ファッション、アート、そしてレース。バイクを楽しむ要素が詰まった「The One Moto Show」は、See See Motorcycleが求めた究極の姿なのだろう。

■The One Moto Show http://the1moto.com

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PROFILE

河野正士(こうの・ただし)ライター

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二輪専門誌の編集部員を経てフリーランスのライター&エディターに。現在は雑誌やWEBメディアで活動するほか、二輪および二輪関連メーカーのプロモーションサポートなども行っている。ロードレースからオフロード、ニューモデルからクラシック、カスタムバイクまで好きなモノが多すぎて的が絞れないのが悩みのタネ

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