中村江里子 パリからあなたへ

パリのアパルトマンの中庭で飼っている4羽の仲良し雌鶏たち

  • 文&写真 中村江里子
  • 2017年5月16日
  • この日も4羽の雌鶏たちは奥の方で仲良くしていました

  • こちらが入ってすぐの場所。左手の淡いグリーンのふたの入れ物にエサを入れています。配合飼料を入れておきますが、野菜や果物、パンなどの方が好みのようです

  • 中庭には30メートルほどの細長い場所があり、そこが雌鶏たちの庭となっています

  • この日のお食事メニューは水でふやかしたフランスパン、クッキー、下の方には果物の皮などを細かく切って入れています

  • 次女は帰宅すると必ず雌鶏たちに会いに行きます。小屋から卵を持ってきました

  • 右の色が濃いものが我が家の雌鶏たちの卵で、左がお店で購入したもの。殻の色は濃いのですが黄身の色は薄めで、お味は繊細な感じがします

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 6歳の次女の習い事のお迎え時に、お話しをしたことのないお母さまから声をかけられました。「あの~、変なことを伺いますが、お宅で雌鶏を飼ってらっしゃるというのは本当ですか?」「はい、本当です。4羽いますよ!」「お宅はパリ市内ですよね? パリで鶏を飼っているなんて、初めて聞きました」。次女がお友達に話し、それがお母さまたちに伝わっていたようです。

 我が家では、2年ほど前からアパルトマンの中庭で雌鶏を飼っています。大家さんの許可を得て、中庭の一角に鶏小屋をつくりました。現在、4羽が仲良く生活しています。きっかけは、中庭にスペースがあったことと、子どもたちに“生き物”と接する機会をもたせたいというものでした。それで、上の階の方と一緒に飼うことになりました。

 もちろん鶏用のエサも購入しますが、ほぼ毎日、私は野菜や果物、パンの残りなどを小さく刻んで小屋まで持っていきます。鶏がペダルを踏むとエサが落ちてくるというものがあり、そのエサ箱も利用しています。

 アパルトマンの隣には一軒家があるのですが、ある日、壁越しに声をかけられました。「雌鶏はあなたたちのですか?」「はい、そうです。何かご迷惑をおかけしていますか?」「いえいえ、何だか田舎にいるような気分で楽しませていただいています。卵は食べられるのですか?」「もちろんです。おいしいですよ!」。冬の間は数日に1個でしたが、4月に入って気温が少しずつ上がってきてからは、ほぼ毎日4個の卵を小屋の中で見つけられます。

 我が家に遊びに来た方々は、必ず雌鶏に会いに行きます。「やっぱり本当だったんだ!」。実際に自分の目で確かめるまでは信じられないという方が多いようです。周りの方々の反応も、もしかしたらパリ市内で、個人で雌鶏を飼っているのは我が家だけなのかしら?なんて思ってしまうほどです。

 ちなみに現在の我が家の仲間たちは、この4羽の雌鶏、犬1匹、ハムスター1匹、カナリア2羽、金魚1匹です。近々、学校のお祭りがあるので、子どもたちは金魚のお友達を増やしてあげたいと張り切っています。カナリアは朝から歌い、いつもにぎやかな我が家です。

 次回は5月30日の配信を予定しています。

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PROFILE

中村江里子(なかむら・えりこ、Eriko Barthes)

写真

1969年東京都生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。妻であり、3児の母でもある。現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会などの仕事を続ける。2016年には「フランス観光親善大使」に就任。著書に『エリコ・パリ・スタイル』(マガジンハウス)、『ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ』(朝日新聞出版)、『女四世代、ひとつ屋根の下』、『マダムエリコロワイヤル』(ともに講談社)、新刊『ERIKO的 おいしいパリ散歩』(朝日新聞出版)と多数。

BOOK

「中村江里子のデイリー・スタイル セゾン・ド・エリコ」(扶桑社) 中村江里子 著

中村江里子のデイリー・スタイル セゾン・ド・エリコ

 丁寧に、楽しく素敵に暮らす日々をご紹介。特集はパリのマルシェ。パリの八つのマルシェの魅力をご案内。サプライズイベント「ホワイトディナー」や、日本で取材したファッション企画や合羽橋めぐりも必見! 見応え、読み応え十分の一冊です。

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