荻原博子の闘う家計術

「激安酒店」がリアルでもネットでも消える!?

  • 文 荻原博子
  • 2017年5月18日
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 6月から、「激安酒店」が消えるかもしれません。法律で、酒を不当に安く売ってはいけないことになったからです。

 この法律は、昨年5月に改定された酒税法と酒類業組合法。酒類の公正取引基準が新たに設けられ、安売りが監視されることになりました。原価割れのような激安価格で販売すると、最悪の場合、免許取り消しや50万円以下の罰金がかせられます。ネットの中の店も摘発の対象となっています。適用されるのは今年の6月から。

 なぜ、こうした法律ができたのかといえば、酒は、大量に売る店にはメーカーから報奨金が出ます。その報奨金で、さらに酒を安く販売できるために、ディスカウント店と街の一般の酒屋に価格差が出やすく、街の酒屋が立ち行かなくなる可能性があるからなのだそうです。

 ただ、何軒かの酒屋に聞くと、「もう、激安店に価格で対抗するような酒屋は、すでに潰れています。残っている酒屋は、品ぞろえを豊富にし、なかなか手に入らないような珍しい酒を入手して、知識やアドバイスで勝負しています」とのこと。

 「競争社会」と言って競争をあおりながら、酒だけは競争を規制するというのはおかしな話ですが、ともかく「格安酒店」を利用していた人には影響が出そうです。激安店での価格は、今の1~2割ほど高くなりそう。

 さらに、2020年からは、ビールの税金が段階的に変わります。350ml缶の税金は、ビールが77円、発泡酒が47円、第3のビールが28円ですが、これが20年から段階的に変わり、54.25円に一本化されます。つまり、庶民の味方の第3のビールは、税金が2倍になるということ。

 労働の後の楽しみが、減ってしまいそうです。

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PROFILE

荻原博子(おぎわら・ひろこ)

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1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実践的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学研パブリッシング)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。「隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計」(朝日新書)が好評発売中。

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