口福のランチ

絶妙なのど越しの手打ちうどん「うどんsugita」(東京・中目黒)

  • 文・写真 森野真代
  • 2017年5月24日

麺にも川海苔が練り込まれている名物「のりぶっかけ」

  • 5種類の具をかき揚げにした「5色あげ」はとても香ばしい

  • 肉うどんとかき揚げの両方を楽しめる「肉ぶっかけ5色あげ付き」

  • 自宅を改造した小さなお店はいつも客で一杯

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 今週の「口福のランチ」は、今年で10周年を迎える「うどんsugita」です。中目黒駅から歩いて7分ほどの自宅を改装した素朴な店舗は、カウンター席のみの小さなお店です。

 店主の杉田守さんは印刷会社を経営中に体調を崩して、うどん屋に転身。きっかけは、奥様の「うどん屋でもやれば。」のひと言だったそう。以前から趣味でうどんを打っていた杉田さんにとって、うどんは身近な存在でした。一念発起して商売を始めることを決意。プロとしてお客に提供する以上、自分が納得できるものでなければ意味がないと試行錯誤を重ねて完成させたのが現在のうどん。まさに杉田家のうどんがさらにパワーアップした“杉田オリジナルうどん”です。

 うどんは水と塩と粉だけで作られるシンプルな食べ物。素材によってかなり味わいが異なる上、気候など環境によっても表情を変えます。この店では麺にも出汁(だし)にも化学調味料は一切使用せず、毎日手を抜かずに丁寧に作ることを心掛けています。麺は表面が固いのではなく、かんだ時に適度な歯ごたえのあるいわゆる二段腰で、つるつるとのど越しが良い。通常の白いうどんの他に、名物の「のりぶっかけ」に使う川海苔(のり)を練り込んだ緑色のうどんがあり、すべて注文を受けてからゆでるので、出てくるまで10分強はかかります。

 「かけうどん(600円)」は、鹿児島県枕崎産の本枯れ2年の鰹節(かつおぶし)と宗田節、サバ節、するめ、日高昆布でじっくりと取った出汁に、薄口と濃口醤油(しょうゆ)、日本酒や煮切りみりんなどのかえしを合わせた関東風。ただ、味の濃いだけのつゆではなく、かなり出汁の味が効いています。印象としては、関東風と関西風の中間くらい。一日限定20食の名物の「のりぶっかけうどん(950円)」は、麺が隠れるほどたっぷりと上質な海苔が盛られています。温泉卵付き(1100円)がおすすめです。こちらは、自家製の出汁醤油をかけていただきますが、かなり味を濃くしているため、少しずつかけて、海苔(のり)と卵と一緒に絡めると美味です。

 「5色あげ付きうどん(800円)」は、冷たいつけ汁と、温かいつけ汁の2種類から選べます。5色あげは青海苔、小エビ、ショウガ、さきいか、ネギをかき揚げにしたもので、想像以上にカラッとしています。「自宅でなければ、この材料で、このお値段ではやっていけませんね。」と杉田さん。知り合いからは、道楽でやっているようだと言われるほど。休日は、安心で美味しいうどんを求めて子供連れもたくさん来店します。これからの季節、さっぱりとのご越し豊かなうどんがランチタイムに大活躍しそう。

<今回のお店のデータ>
うどんsugita
東京都目黒区上目黒2-47-5
03-3719-0699
http://udonsugita.com/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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