ファッションニュース

リーバイス社長インタビュー「物語のあるジーンズ、作りたい」

  • チップ・バーグ/リーバイ・ストラウス社長兼CEO
  • 2017年5月30日

米国生まれ。P&Gなどを経て、2011年から現職

 創業160年を超す米ジーンズメーカーを率いる。年間売り上げは1兆2200億円以上、世界に約2900の小売店を持つ。就任後、数年で業績を回復させたことでも知られる。

    ◇

 ――定番501のスキニータイプの発売を機にした来日ですね。

 「ええ、この春から力を入れている商品なので。企画などのチームを刷新し、フィット感とファッション性を盛り込みました。若者を対象に、スマホのアプリを使って、着てみることで自己表現してもらう」

 ――ジーンズでは、日本は特殊な市場なのですか。

 「日本には、広くて深いデニム文化があるし、そもそも皆が極めておしゃれ。高価なビンテージジーンズがこんなに売れる国は他にはありません。選択肢の幅を広げ、より本物志向で顧客個人に合わせるような商品を提供していきたい」

 ――今後もデニム商品に可能性があると?

 「これからも市場拡大への期待は大きい。近年の世界的なジーンズの売り上げは年に数%ずつ伸びているし、うちはもっと高い数字を出している。カジュアルなライフスタイルを好むユーザーと進化するテクノロジーとの相性も良いことも背景にあります」

 ――ジーンズの生産過程での環境問題がよく話題になりますが。

 「今、布や製品をオゾンガスで洗い、水をなるべく使わないようなシステムを稼働しています。4年間で10億リットルの水を節約した。生産工程で有害な化学物質も低下させ、綿の生産でも定期的に農薬の汚染などの監査をしている。会社そのものの価値を上げ、生活者の共感を得ることが大事な時代です」

 ――好きな言葉は「ファストよりスロー、流行より物語」だとか。

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 「リーバイスは巨大な市場を持っていますが、スローな会社だと思います。消費者は今、上質さをグローバルに探し始めた。長く持つ質が大切なのです。着捨てるのではなく、人々に語られるビンテージになるような商品を作っていきたいのです」

 (編集委員・高橋牧子)

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