ノジュール

<第48回>毎秒30tの「観光放流」が大迫力、人気のインフラ観光へ

  • 文 田村知子(『ノジュール』編集長)
  • 2017年5月31日

神奈川県宮ヶ瀬ダム。大迫力の放流

  • 最大傾斜角35度を昇るインクライン

  • 宮ヶ瀬ダム放流カレー1000円

  • 遊覧船の「みやがせ21」

  • 県立あいかわ公園の吊り橋「森のわたり橋」

  • 定期購読誌『ノジュール』6月号は発売中。表紙は、川俣川渓谷の清流(山梨県八ヶ岳南麓)。写真:和田哲男/アフロ

[PR]

 ダム、橋、水道など、日常生活に欠かせないインフラ(社会基盤)の現場見学が近年人気です。施設見学のみにとどまらず、遊覧船やハイキングも楽しめるダムへ行ってみましょう。

 都心から50kmほどの場所にある神奈川県の宮ヶ瀬ダムは、堰高156m、堰幅375m、総貯水量約2億tという首都圏最大規模のダムで、神奈川県内の水道水供給源としてだけでなく、水力発電、河川洪水時の水量調節、河川環境の改善にも貢献しています。

 最も楽しみなのは、毎秒30tの勢いで放出される大迫力の観光放流。この放流を真下から見上げられるのが、宮ヶ瀬ダムの特徴のひとつ。まずは、ここから見学してみましょう。晴れた日の午前中などは、放流を背景にして虹が現れることもあります。

 見学後は、ダム上にある水とエネルギー館へ。エレベーターでも上がれますが、ここはダムならではの迫力と景観を楽しむために、ダム斜面に沿って昇るインクラインを利用。インクラインとは傾斜面のレールを昇降するケーブルカーで、ダムの建設中はトラックなどを運ぶ設備の一部だったといいます。最大傾斜角は35度もあり、スキーのジャンプ台にも相当する急勾配。車両が上がっていくと徐々に視界が開け、横浜市街地までのパノラマが広がります。

 水とエネルギー館で、水力発電の仕組みをバーチャルツアーなどで学習し、そのあとは併設のレストランへ。ここの名物は、その名も「放流カレー」。ダムに見立てたライスからソーセージを抜くと、堰(せ)き止められていたカレーがダムの水のように流れ出るというユニークな一品です。

 湖畔からは遊覧船が出航し、隣接する県立あいかわ公園には、アスレチック広場や吊り橋、自然観察林などがあり、日に日に緑が濃くなる自然歩きも楽しめます。

 『ノジュール』6月号の「おとなの社会科見学」特集では、地下神殿のような巨大施設が人気の「首都圏外郭放水路(埼玉県)」や、首都圏で唯一建設中の現場が見学できる「八ッ場ダム(群馬県)」のほか、海面300mの主塔に上れる「明石海峡大橋(兵庫県)」などを紹介。第一特集では、旅先でかんたんに歩ける海山自然歩きを大特集しています。

■ノジュール:鉱物学の専門用語で硬くて丸い石球(団塊)のこと。球の中心にアンモナイトや三葉虫の化石などの"宝物"が入っていることがある。

定期購読専門誌『ノジュール』最新刊をもっと見る

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!