時計のセカイ

今もって唯一無二である ピアジェ「アルティプラノ」

  • 広田雅将
  • 2017年6月14日

「アルティプラノ」 60周年記念モデルのケースバック
(画像提供:ピアジェ)

 個人的な意見を言うと、機械式の薄形時計は大変に好きだ。作るのも難しいし、扱うのも大変だが、日本刀のような緊張感が好ましいと思っている。もちろんクオーツで薄くするのも偉業だが、ゼンマイを収めた機械式で薄形をめざすというのは、より制約がありハードルが高い。

 今や各社とも優れた薄形時計を作るようになったが、一貫してこの世界をリードしてきたのはピアジェだろう。以前も取り上げたが、個人的に好きなブランドなので、また書くことにした。

「アルティプラノ」 60周年記念モデルのケースサイド
(画像提供:ピアジェ)

 2017年は、各社にとって記念すべき年だった。オメガは「スピードマスター」、「シーマスター」、「レイルマスター」の60周年を、そしてロンジンもまた「フラッグシップ」の60周年を祝った。しかし個人的にもっとも興味深かったのは、ピアジェの薄形モデル「アルティプラノ」が60周年を迎えたことだった。

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PROFILE

広田雅将(ひろた・まさゆき)時計ジャーナリスト

写真

1974年大阪府生まれ。サラリーマンなどを経て現職。現・時計専門誌クロノス日本版(www.webchronos)編集長。国内外の時計賞で審査員を務める。趣味は旅行、温泉、食べること、時計。監修に『100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』『続・100万円以上の腕時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー刊)が、共著に『ジャパン・メイド トゥールビヨン』(日刊工業新聞刊)『アイコニックピースの肖像 名機30』がある

BOOK

「ジャパン・メイド トゥールビヨン-超高級機械式腕時計に挑んだ日本のモノづくり-」(B&Tブックス)

独立時計師の浅岡肇さんと由紀精密、工具メーカーであるOSGとの共同企画である「プロジェクトT」をまとめたものです。現役の独立時計師が時計作りについて書いた本は、これを含めても数冊しかないでしょう。その中で広田は日本の時計産業がいかにして興り、衰退したかを書かせていただいています。ベースになったのはクロノスの連載記事ですが、内容は大幅に変えてあります。今の時計作りに興味のある方はぜひぜひ。

「アイコニックピースの肖像 名機30」(東京カレンダーMOOKS)

各メーカーのいわゆる「アイコン」モデルを、第一作と最新作を中心に取りあげたものです。各モデルのファーストモデルをこれだけ撮り下ろした本は、おそらくこれのみでしょう。また、プロジェクトの当事者たちのインタビューや、ムーブメントの詳細解説なども記しています。価格の高い時計が中心になってしまいますが、各モデルの概要をコンパクトに知るには分かりやすい書籍ではないかと思います。

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