口福のランチ

36年間変わらない味が誇りの欧風カレー「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」(東京・半蔵門)

  • 文・写真 森野真代
  • 2017年6月14日

玉ねぎの甘みと肉の旨みが凝縮したルー

  • ジャガイモだけで食べても、カレーに入れても、どちらもおいしい

  • チーズのかかったライス、3種類の薬味、どれも欠かせない

  • 欧風カレーの名店にふさわしい落ち着いた店構え

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 今週の口福のランチは、半蔵門駅からすぐの欧風カレー専門店「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」。開業は1981年。半蔵門駅ができる前から、ずっとこの場所でおいしい欧風カレーを提供し続けています。

 ランチメニューはカレーとドリンクのみ。17時以降のディナータイムはサラダも注文できます。ビーフ、ポーク、チキン、エビ、カニ、アサリ、ホタテが各1350円。シーフードミックスとミートミックスがそれぞれ1550円の9種類。辛さは甘口、中辛、辛口の3段階ですが、中辛でもかなりスパイスが効いていて、一般的な辛口と同じくらいです。

 注文すると、最初にバターとホクホクのメイクィーンが運ばれてきます。じゃがバターで食べ始めた頃に、チーズのかかったライスとカレーが到着。つややかなダークブラウンのルーに、豊潤なスパイスの香りが食欲をそそります。そして一口。辛さと甘みが混然一体となったうまさが口いっぱいに広がり、期待を裏切りません。

 この絶妙な甘辛こそ欧風カレー。今回は、ポークカレーを選びました。角切りにされたポークがゴロゴロ。口の中で崩れるほど柔らかい肉が濃厚なルーと絡み合い、そのうまみがルーに凝縮されています。ルーそのものは同じでも、具材によってかなり味わいが異なるのでチョイスは慎重に。エビやアサリのエキスがカレーに溶け込むシーフードもおすすめ。魚貝ならではのうまみがルーと一体化しています。薬味は王道のらっきょう漬け、青しその実漬け、福神漬けの3種。これが欧風カレーのテイストに不思議とマッチするので、薬味の役割も重要です。

 オーナー兼シェフの一之瀬寛さんは、10年間の修行を経てカレー店をオープン。実に46年もの間カレーを作り続けています。こだわりは自分自身がどこにも負けないと思うおいしいカレーを毎日作り続けることだそう。欧風カレーの魅力は、甘みと辛みの一体感。味の決め手となるのはやはり玉ねぎ。プティフ・ア・ラ・カンパーニュでは、まずは半日かけて玉ねぎを茹で、うまみの詰まったスープと玉ねぎに分けます。その玉ねぎをじっくりとあめ色になるまで炒め、それをスープに戻し、スパイスを投入。使用するスパイスは30種類以上にもなります。そうやってほぼ1日かけてルーが完成します。これを40年近く続けているのです。この継続こそが生む安定感のある味わい。けっして家庭では出せないプロの仕事が詰まったカレーをぜひ味わってみてください。

<今回のお店のデータ>
プティフ・ア・ラ・カンパーニュ
東京都千代田区一番町8-13 日興ロイヤルパレス一番町1F
03-3234-4416

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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