私の愛用品

ホフディラン・小宮山雄飛さんのライフスタイルも変えたル・クルーゼの鍋

  • 2017年6月15日

 デビュー20周年を迎えたホフディランの小宮山雄飛さん。音楽活動にとどまらず、TV、ラジオ、書籍にとあらゆるジャンルでその才能を発揮し活躍されていますが、中でも「食」に対する情熱から“音楽界のグルメ番長”の異名もあるそう。そんな雄飛さんに愛用品に対するこだわりや、最近手に入れた新しい愛用品、さらにはこれからの活動について語ってもらいました。

  

――グルメで有名な雄飛さん、ご自宅で料理をする際にル・クルーゼの鍋を愛用しているそうですが、出会いはいつ頃ですか?

 昔からル・クルーゼユーザーでしたが、2年前にBSフジの番組企画でフランスのル・クルーゼの本社兼工場に行って、ル・クルーゼの会長に僕がカレーを作って振る舞うという、壮大な企画がありまして(笑)、パリ郊外にある通称“ル・クルーゼ村”に行きました。そこで驚いたのは、親子3代にわたって働いている職人さんがいることでした。さらに、ル・クルーゼユーザーも丁寧に使うことで親から子へ、子から孫へと1台の鍋が受け継がれていたりする。それを知って、物を大事に使うことの大切さを改めて感じました。

  

  

――親子でキッチン道具を受け継ぐってすてきですね。

 日本でも昔はそうしていたと思います。嫁入り道具みたいな形で、母から娘へ受け継いでいたと思うのですが、今はそういうのがなくなってしまった。正直フランスに行くまではル・クルーゼっておしゃれだけど高い鍋って印象が強かったのですが、単に値段が高いのではなく、丁寧に使えば50年100年と使えるものだと分かり、料理する時により丁寧に扱うようになりました。そうしたら食べ物自体にももっと愛情を持つようになった。物を大事にすることで、食べ物やほかのことへの接し方も変わったのです。本当に良い物って、単なる道具ではなく、そうやってライフスタイルや考え方まで変えてくれるんですよ。

  

――実際に料理に使ってみてどうですか?

 大げさなようだけど、鍋をほんとに丁寧に扱うとね、材料と鍋と自分の三者が料理をしながら会話してるような関係になるんですよ。例えばカレーを作る時、玉ねぎを炒めるのですけど、その際に焦げないように木ベラで混ぜながら丁寧に丁寧に炒めると、鍋もそれに応えるような良い火の通し方をしてくれるし、すると玉ねぎのほうも「それなら僕も!」ってしっかり甘みを出してくれる(笑)。これが雑にやって焦げついたりすると、味もダメになるし、鍋もすぐダメになっちゃう。なんなら、実際に声を出して鍋と材料と喋りながら作ってもいいですよ(笑)。

  

――それはちょっと怖いですよ(笑)。それにしても最近ではカレーといえば雄飛さんっていうくらい、雑誌やテレビでも引っ張りだこですが、また6月に新しいレシピ本も出したそうですね。

 昨年出した初のカレーレシピ本『旨い!家カレー』がおかげさまで好評で、今年も出すことになりました。最近気づいたのですが、実は僕、自分がカレーを食べている時よりも、レシピを考えたり料理したり、さらにそれを人に振る舞ってる時の方が好きなのかもと。食べるのは自分が食べたら終わりでしょ、1回の食事で食べられるのは1種類かせいぜい2種類くらいですよね。でも人に作るなら、1回の食事で何種類のカレーだって作ることができる。そう考えると、よりカレーと関われるのは作るサイドだ! って気がついた(笑)。

――よりカレーと関わりたい?(笑)

 関わりたいですね(笑)。レシピを考えている時だって、作っている時だって、カレーの話を人としてる時だって、カレーと関わっているわけでしょ。カレー好きだったら、食べるだけじゃもったいない!と(笑)。

  

ホフディラン活動20周年と“エバーグリーン”へのこだわり

――本業であるホフディランは昨年活動20周年(!)を迎え、7月2日にはサニーデイ・サービス、真心ブラザーズ、仲井戸“CHABO”麗市をゲストに迎え、大々的な記念ライブも行われますが、音楽活動でこだわっていることはなんでしょう?

 ホフディランは今ちょうどレコーディングをしていますが、僕の中では最近は「エバーグリーン」な曲作りが一番のテーマですね。その時々のはやりとか関係なく、何年たっても色あせない作品。プライベートで聴くのも1950~60年代のアメリカの王道ポップスがほとんど。それこそデビューから20年たって、「今から20年後でも聴いてもらえる音楽ってどんなだろう?」って考えています。

――何十年も聴かれる音楽って、なんか先ほどのル・クルーゼの話にも通じる話ですね。

 そうです。早かろう安かろうじゃなく、多少時間やお金がかかるようなことでも、本当に良いものはずっと残るって思うようになった。まだまだホフディランは親子3代のル・クルーゼには及びませんが(笑)。このあいだ、小沢健二君が久しぶりに新譜出しましたけど、あれなんかもすごく近いものを感じました。何年間ブランクがあっても、ほんとに良い音楽はちゃんと残るのだなって。

――本当に良いものは残る、確かにそうですね。雄飛さんが最近手にした本当に良いものはほかにありますか?

 これもある意味ル・クルーゼからの流れなのですが、昨年初めてライカを買いました。

――ライカってお高いですよね?

 ライカQって、ライカの中では入門的なモデルですが、それでも60万円するので、決して安くはないですよね。

  

――1台60万円!

 僕もめちゃくちゃ悩みましたよ(笑)。ただ高くても本当に良いものなら、丁寧に使い続ければそれだけの価値はあるのだ! と、自分に言い聞かせて購入しました(笑)。最近みんなスマホなどはかなり雑に扱っていると思うんですよね。落として画面を割ったり、置きっ放しにしてなくしたり、トイレに水没させたり。それが、さすがに60万円のものは丁寧に扱うわけですよ、こちらも(笑)。絶対にトイレには落とさない(笑)。もちろん値段の問題ではなく、本当は安かろうが高かろうが物を大事にしないといけない。でもついその気持ちを忘れてしまう。そういう時にちょっと背伸びしてでも高くても良いものを買って、大切に使うことで、物へのリスペクトを思い返すというのも大事だと思います。それはル・クルーゼの鍋とも共通することです。

  

――物を大事にする気持ちが大切ってことですね。最後に、音楽にグルメ、ラジオレギュラーや雑誌連載など、見かけない日がないくらいあちこちで活躍されている雄飛さんですが、活動の原動力はなんでしょう?

 僕は「ミュージシャンだったらこうあるべき」みたいのが全然なくて、とにかく「好き」っていうのを大事にしていますね。本当に好きでやっているなら、絶対に間違いはない。もともと音楽だって好きでやっていたら仕事になっただけですから。同じように食べるのが好きだから食べ物系の仕事をしたり、書くのが好きだから連載の仕事を受けたり、全部「好き」だからやっているだけなんです。

(取材・文 大江梢太、編集 スケロク)

<今回紹介した愛用品>

ル・クルーゼ/シグニチャー ココット・ロンド

ライカ/ライカQ

紹介者のプロフィール

小宮山雄飛(ミュージシャン/渋谷区観光大使 クリエイティブアンバサダー)

1973年東京・原宿生まれ。96年からバンド「ホフディラン」のボーカル&キーボードとして活動を開始。また食通としても知られ“音楽界のグルメ番長”の異名を持つ。2015年に、自身が生まれ育った渋谷区の観光大使兼クリエイティブアンバサダーに就任。2016年は『カレー粉・スパイスではじめる 旨い!家カレー』を出版。同年、『Hanako FOR MEN』の「渋谷(区)新地図」を責任編集。

最新刊「簡単!ヘルシー!まいにちカレー」が好評発売中。

[PR]

・ホフディラン公式HP:http://hoff.jp/top.html

・公式Twitterアカウント:@yuhikomiyama

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ(PR)

Pickup!