私の一枚

千秋楽で号泣した初めての舞台 剛力彩芽さん

  • 2017年6月26日

2016年11月27日。明治座にて。稽古から千秋楽まで約2カ月間、劇場に毎日通うために都内で初めて一人暮らしを体験した

  • ドラマにバラエティーと大忙しの剛力彩芽さん

  • フジテレビで木曜日夜7時57分から放送中の「奇跡体験! アンビリバボー」。6月29日は3時間スペシャルを放送

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 これは昨年11月、私の初舞台「祇園の姉妹」の千秋楽に明治座の外で撮影した写真です。出演者の名前を書いたのぼり旗を明治座が作ってくださり、こんな風に会場の周囲はカラフル。それまで公演中は外に出なくて、最終日にようやく見に行けたんです。

 舞台は以前からやってみたくて、このお話をいただいたときは、すごくうれしかった。ただ祇園の芸妓役ということで、着物での所作、京都弁、舞など、セリフのほかに覚えることがあまりにも多くて……。特に京都弁は難しく、音源をいただいて練習したんですが、あまり仕事で落ち込むことはない私が「今回はダメかも」とネガティブになったほどです。また最初の稽古の時は、セリフをすでに覚えて台本を持っていない共演の方が多かったんですね。「舞台の世界はそれが常識なの?! どうしよう」と焦りました。

 本番でいちばん恐怖だったのはセリフを間違えること。とにかく間違えないことを第一にしました。同時に、共演者が間違えたらうまくフォローできるか不安だったのですが、私と一緒の時には誰一人間違えなくて、わかってらっしゃるなぁと(笑)。先輩方はたとえセリフを忘れても、まるでテレパシーが通じるようにフォローしあい、のびのびと演じていらっしゃいました。そんな様子も含め、ベテランの方たちの演技を毎日間近で見られるのは、本当に勉強になりました。

 舞台ではテレビドラマと違い、毎日同じ話をくりかえし演じます。それがどういう気持ちになるのか、やる前は想像できなかったのですが、役をより理解し、お客さんの反応や自分たちの演技が毎日変わってくる面白さに病みつきになりました。

 始まる前はいろいろ不安でしたが、稽古や本番が始まったら、ベテランの俳優さんたちがとてもやさしくて、めちゃめちゃ楽しかった。舞台の最中に何度か山本陽子さんや檀れいさんたちとお食事に行く機会があったのですが、山本さんが「どんなに芝居が上手でも最後は人間性。それがなければ仕事は続かないの」と教えてくださりました。私のことも檀さんのことも、とてもかわいがってくださり、本当にすてきな方だと感激しました。

 そんないろいろな体験をし、千秋楽のカーテンコールで、楽しい日々が終わってしまうさびしさ、やりとげたという感慨など、いろんな気持ちが襲ってきて号泣してしまったんです。さらに楽屋に引き揚げるとスタッフや共演の方たちが拍手で迎えてくれ、また涙がとまらなくて……。もともと私は5歳からダンスをやっていてステージ経験はあったのですが、この初舞台に出てスポットライトや拍手を浴びることが本当に好きなんだと改めて自覚しました。これからも舞台のお仕事を積極的にやっていきたいと思っています。

    ◇

ごうりき・あやめ 女優・タレント。1992年神奈川県生まれ。ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルを経て女優に。現在はドラマ、映画、バラエティー、CMなど数多くの活動を行っている。ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」「ドクターカー」「女囚セブン」など出演作多数。

◆剛力さんがMCを務める「奇跡体験! アンビリバボー」は、6月29日に3時間スペシャルを放送。「日本を揺るがせた歴史的事件の裏側~正義とは何なのかSP」と題して22年前に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件や警察庁トップの國松孝次長官が狙撃された事件などをとりあげる。
ストーリーテラー/ビートたけし
スタジオメンバー/剛力彩芽 バナナマン
毎週木曜日夜7時57分から

「スタジオにいる時は私も一視聴者としてVTRを見ていますが、おもしろいし、よくわかるし、人間の運命について考えさせられます。今の時代に家族で一緒に見られる貴重な番組だと思ってます。29日の3時間スペシャルは、とても深刻な事件を扱いますが、わかりやすくお届けできるようにがんばります」

(聞き手:田中亜紀子)

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