今日からランナー

東京マラソンの出場確率を少しでも上げるには

  • 山口一臣
  • 2017年7月7日
  • 東京マラソンはスタートラインに立つのにも競争がある

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 前回は、一般ランナーが確実に東京マラソンに出られる唯一の方法として「チャリティー枠」を紹介した。主催者が用意した15のチャリティーメニューの中から好きなものを選んで10万円以上寄付すると、チャリティーランナーになれるという仕掛けだ。寄付金10万円とは別に1万800円の参加料がかかる。だが、10万円については「寄付金控除」というのがあって、確定申告すれば税金の一部が戻ってくる。今回は、そのコツについてお伝えしたい。(参考:寄附金の控除について

 まず、最初に注意しなければならないのが寄付先だ。15あるチャリティーメニューのうち「スポーツレガシー事業」と「東日本大震災支援事業」のふたつは控除の対象にならない。それ以外の寄付先なら、「所得控除」か「税額控除」のいずれかを選択することができる。どちらが有利かは実際に計算してみないとわからない。収入だけでなく、扶養の数や医療費控除などによっても変わってくるからだ。お友だちベースで相談できる税理士がいれば聞いてみるのがいちばんいいが、いない場合は確定申告の際に税務署の窓口で相談するという方法もある。

 面倒くさいと思う人は、とりあえず税額控除を選ぶといいだろう。とくに年収700万円以上の人は迷わず税額控除だ。10万円のうち2000円を超える分の9万8000円の40%、つまり3万9200円が確実に返ってくる。さらに、寄付先と自治体によっては住民税の控除も受けられるので最大で4万9000円もの税金が戻る可能性がある。利用しない手はないのである。

 チャリティーランナーの募集期間は7月31日(月)の17時まで。先着順なので、定員(4000人)になりしだい締め切りになる。7月6日午前9時現在で3134件の寄付があった。この数字はチャリティーランナーの数とイコールではないが、かなり速いペースで埋まりつつある。

 以上が東京マラソンに確実にエントリーするための方法だが、当選の可能性を少しでも上げる方法はないわけではない。そんなスペシャル裏ワザをいくつか紹介しよう!

【ONE TOKYOプレミアムメンバーになる】
 いちばん一般的なのは年会費4200円を払ってプレミアムメンバーになることだ。特典として一般募集前の先行エントリー(7月1日~7月31日)に申し込める。定員は3000人。一般募集より数%だが倍率が低くなる傾向がある。先行エントリーで落選すると、自動的に一般エントリーに登録される。さらに、一般抽選に落選すると、11月中旬以降にある2次抽選にエントリーできる。つまり、合計3回のチャンスがあるのである。その他、イベント参加料の割引などもあってかなりお得だ。もちろん、私はメンバーになっている。

【提携レースに出場する】
 全国で開催される提携大会の優勝者(年齢別を含む)や上位入賞者に東京マラソンの出場資格が与えられる。一般ランナー向けに「抽選」や「飛び賞」で出場資格がもらえる大会もある。(参考:提携大会一覧

【スポンサー企業と親しくなる】
 オフィシャルスポンサーは大会運営のために相当額の協賛金を負担している。その当然の見返りとして「スポンサー枠」が提供されるケースがある。スポンサー企業はそれを重要顧客の接待や広報活動に使っている。一般ランナーにとってはかなりハードルの高い話だが、スポンサー企業の偉い人と知り合いになったり、重要顧客になる努力をするのは無駄ではないと思う。

【抽選は必ずしも公平ではない?】
 東京マラソンの抽選についてはランナーの間でさまざまな「都市伝説」が語られている。かつては日本陸連登録者は優先的に当選するとか、ボランティア参加の翌年は当たりやすいとか、東京マラソン財団主催のイベント参加者は有利だとか言われていた。抽選のやり方についてはいっさい公表されていないので、正直、真偽のほどは分からない。ただ、私自身の経験や周囲のランニング仲間の話を聞く限り、この三つについては関係ないのではないかと思っている。

 だが、大会のスムーズな運営を考えると抽選は必ずしも公平でなく、恣意(しい)的な面がある可能性は否定できない。例えば、参加者の完走ペースの分散だ。大きなフルマラソンの大会は申告タイムによってスタートブロックが分けられる。速い人は前から出て、遅い人は後ろからのスタートになる。東京マラソンはAからJまでブロックがあって、毎年だいたい同じ地点で仕切られている。つまり、ブロック(完走タイム)ごとに定員が設定されている可能性がある。東京マラソンの完走タイムの平均は4時間半前後だ。±30分がボリュームゾーンと考えられる。信頼できるデータではないが、私の周りで複数回、高確率で当たっているのは、ものすごく速い人(サブスリー)か、かなり遅い人(6時間前後)という傾向がある。ここから先は自分の頭で考えて欲しい。ただし、申告タイムに大きなウソを書くのはお勧めできない。とくに、実力より速く書くのは絶対にNGだ。

 最後に、これも都市伝説かもしれないが海外からのエントリー、もしくは外国籍のランナーは当たりやすいという話がある。東京マラソンは2013年からワールドマラソンメジャーズに加入したため、外国人ランナーが急増し、2017年は6000人強が参加した。東京マラソン財団も海外からのランナーの誘致に力を入れているはずだから、これはあるかもしれない。

 私の場合は、とりあえず陸連登録をしてプレミアムメンバーとして3回の抽選を待つパターンにした。先行エントリーもすでに申し込んだ。チャリティーは先着順なので、興味のある人は早めの決断が重要だ。

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PROFILE

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

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1961年東京生まれ。ゴルフダイジェスト社を経て89年に朝日新聞社入社。週刊誌歴3誌27年。2005年11月から11年3月まで『週刊朝日』編集長。この間、テレビやラジオのコメンテーターなども務める。その後、朝日新聞出版販売部長、朝日ホール総支配人を経て14年9月からフォーラム事務局員。16年11月30日に朝日新聞社を退社。株式会社POWER NEWS代表取締役。2010年のJALホノルルマラソン以来、フルマラソン17回完走! 自己ベストは3時間41分19秒(ネット)。

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