荻原博子の闘う家計術

「変額個人年金」は最低年金+運用分がもらえる

  • 文 荻原博子
  • 2017年7月13日
  • (itasun/gettyimages)

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 前回、老後のための個人年金で「今、月に○○円払えば、将来は月に△△円をもらえます」という確定給付タイプには、あまり魅力がないということを書きました(前回の記事)。

 では、運用次第で預けたお金が増えるかもしれないけれど減るかもしれない、変額タイプの「変額個人年金」はどうでしょうか。

 「変額個人年金」は、預かったお金を、株や債券などで運用して、その運用結果次第で老後に年金をもらうというもの。日本では1999年に登場しましたが、爆発的に売れ始めたのは2002年10月に銀行の窓口で保険商品の販売が解禁されてからでした。そして、2016年には242万件と個人年金保険全体の約12%を占めるまでになっています。

 「変額個人年金」には、保険期間が一定の「有期型」と一生涯保障が続く「終身型」があり、どちらも最低もらえる基本保険金があります。さらに、運用で増えた分が、個人年金を受け取る時に上乗せされます。基本保険金の額は、払い込んだ保険料の総額よりも低いケースがほとんどです。

 つまり、運用がマイナスになっても、最初に約束した最低限の年金は受け取れるということです。ただし、マイナス運用だと、受取総額が支払総額に比べて少なくなることもあり得るということです。

 また、運用中に加入している人が死亡した場合には、一定額の死亡保険金が出ます。保障額は商品によって異なりますが、この保障額が低いものほど運用に回すお金が多くなるので大きく増える可能性は高くなります。

 ただし、満期前に解約する場合には、解約保険金には最低保障がないので、元本割れする可能性があります。

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PROFILE

荻原博子(おぎわら・ひろこ)

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1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実践的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学研パブリッシング)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。「隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計」(朝日新書)が好評発売中。

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