オトコの別腹

<特別編>こしあんが大好きな小松亮太さん、和菓子に赤ワインを合わせて

  • 2017年7月27日
  • 「リハーサルの休憩時にお菓子があるとすごくうれしい」と話す小松亮太さん

  • 「下井草 青柳」の桜もち

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 タンゴで主に使われる楽器、「バンドネオン」の奏者として20年ほど活動しています。両親がタンゴの楽器奏者で、物心つく頃から東京・北千住の自宅に多くの奏者が練習に来ていました。みなさんがよくお土産で持ち寄ってくださっていたのが、千住の旧水戸街道沿いにある「かどや」の「槍(やり)かけだんご」。なんとも名前がユニークですよね。話は江戸時代にさかのぼりますが、大名行列での休憩の際、一同が槍を立て掛けて休んだことからその名前がついたそうです。焼きたてのみたらし団子がすごく柔らかくて、一口食べたら、誰もが「何これ!」と驚くほどです。

 和菓子屋には普段から立ち寄ります。昔からこしあんの方が好きで、あんこを使った和菓子を買うときは、まず、こしあんと粒あんのどちらが入っているのかを尋ねます(笑)。特に好きなのは、下井草に店をかまえる「青柳」の桜もち。もっちりとした厚めの皮に、甘さ控えめのこしあんが包まれていて非常においしい。春限定の商品で、以前は駅前に立つ桜の花が咲いたら売り出され、散ってしまったらその年の販売はおしまい、という決まりでした。大きな古い木だったので植え替えられてしまい、今は桜を見ながら食べることはできませんが、店頭に桜もちが並び出すと春を感じます。

 2015年公開の「母と暮せば」という山田洋次監督の映画で、挿入曲のタンゴを担当させていただいたのですが、その際に吉永小百合さんから差し入れでいただいた、こしあんのお菓子も印象的でした。黒、黄、緑、紅、白の層が重なっており、食べると5色で彩られた断層が現れ、視覚的にも楽しませてくれるんです。皮の弾力といい、こしあんといい、申し分ないおいしさで驚きました。普段は、甘いものを続けて口にしないのですが、そのときばかりは一気に2、3個食べてしまいました(笑)。

 ライブやイベント前にはリハーサルを行いますが、休憩時に息抜きとなるようなお菓子があるとすごくうれしいですね。メンバーと一緒に食べれば場が和みますし、疲労回復にもつながります。ちなみに、ミュージシャンってコーヒー好きが多いんですが、僕はどうしても苦手で。和菓子の場合は、緑茶と一緒にいただくことが多いです。お茶がないときには、赤ワインと合わせて食べることもあります(笑)。スイーツを食べる量は少しでいいから、飲み物を変えて、いろいろな味わいを楽しむのが好きなんです。

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こまつ・りょうた バンドネオン奏者。1973年生まれ、東京都出身。14歳から独学でバンドネオンを学ぶ。2015年に発表した大貫妙子との共同アルバム「Tint」は、「第57回輝く!日本レコード大賞」で優秀アルバム賞を受賞。各方面から高い評価を得て活躍の場はタンゴ界にとどまらず、映画やドラマの挿入曲などの作曲活動も盛んに行う。近々のリリースに向けて現在、ニューアルバムを制作中。

◆「東京バンドネオン倶楽部 第20回記念コンサート」が8月19日(土)、東京・四谷区民ホールで開催される。1994年から小松亮太さんが率いるアマチュア団体「東京バンドネオン倶楽部」による本公演は、ゲストピアニストとして国府弘子さんを迎える。また、小児難病「ムコ多糖症」の研究と患者支援として入場料の一部が寄付される。昼14:00開演、夜18:30開演の2回公演。出演:東京バンドネオン倶楽部 ゲスト:国府弘子(pf) 賛助出演:小松亮太、鈴木崇朗(バンドネオン)、近藤久美子、専光秀紀、原孝人(バイオリン)、松本豊(ビオラ)、松本晋(チェロ)、田中伸司(ベース)、鈴木厚志(ピアノ)、Sayaca、KaZZma(ボーカル)、佐竹尚史、小林照未(パーカッション)、桜井芳樹(ギター)。チケットはこちら

「バンドネオンは歴史のある蛇腹楽器です。デビュー以来、タンゴとはどんな音楽で、バンドネオンとはどういった楽器であるのか、少しでも興味を持っていただくために出来る限りの活動を続けてきました。クラシックやロックなどジャンルの垣根を越えてさまざまなミュージシャンと共演し、一人でも多くの方に、見て、聴いてもらえる機会をつくっています。8月の演奏会には韓国のアマチュア奏者の方々も参加します。最近は、韓国や台湾などアジア各国でバンドネオンに親しんでくださる方がいるのでたいへんうれしい。毎年恒例の演奏会を楽しみに待ってくださる皆さんの期待に応えられるよう、また、なじみのない方にも興味を持っていただけるよう練習に励んでいきたいです」

(文・構成:百佐保里 写真:山田敦士)

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「朝日新聞×松屋銀座 厳選!オトコの別腹 有名人おすすめスイーツフェア」が7月27日(木)から8月1日(火)まで、松屋銀座8階(東京都中央区銀座3丁目)で開催されます。連載開始以来、約400回におよぶ「オトコの別腹」で紹介されたスイーツの名店の中から37店が出店。連載に登場した男性著名人のおすすめポイントを読みながら、好みの一品を選ぶことができます。詳細は特設サイト(http://www.asahi.com/event/sweets/)で。

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