もう一度、車の魅力を知る。「AUTOMOBILE COUNCIL2017」レポート

  • 2017年8月5日

ホンダはNSXの系譜を展示している。こちらは2016年に発売された最新型

 昨年18,000人超が来場した「AUTOMOBILE COUNCIL(オートモビル カウンシル)」が、今年も千葉市の幕張メッセで開催されている(8月6日まで)。「CLASSIC MEETS MODERN(クラシック ミーツ モダン)」をテーマに、国内外の自動車メーカーとヘリテージカー販売店が一堂に集まり、往年の名車から最新モデルまで100台超の車がそろう。

千葉市の幕張メッセで8月6日まで開かれている「AUTOMOBILE COUNCIL 2017」の会場

 各メーカーの新旧並んだ名車を見ながら、受け継がれてきた哲学を感じて楽しむイベントだ。車の展示販売やグッズ販売など様々なブースがあるが、各メーカーがそれぞれテーマを定めて展示するブースは、どこもそのメーカーらしさにあふれていておもしろい。ここでは注目のブースを紹介する。

トヨタ「プリウス誕生20年」

トヨタはプリウス誕生20年をテーマに、ハイブリッドカー技術の進化の歴史を展示

 トヨタのテーマは「プリウス誕生20年」。1997年に発売された初代プリウスの展示や、初代から最新の4代目までのバッテリー展示、ハイブリッド技術の変遷がまとまったパネル展示は見応えがある。

 ひときわ目を引くのが、TOYOTA GAZOO RacingとしてFIA世界耐久選手権(

WEC)に出場するレーシングカーTS050 HYBRIDの展示だ。2016年ル・マン24時間耐久レース、残り3分のところで車が停止した衝撃的な結末がよみがえる。最新のハイブリッド技術を駆使しながらWEC全9戦を戦う過酷なレース現場の様子が、レースカーとパネル展示から伝わる。

マツダ「ロータリーエンジン50周年」

マツダは、1967年発売の2ローター・ロータリーエンジンを搭載した初の量産車コスモスポーツを展示している

 マツダは、「ロータリーエンジン50周年」と題して、その歴史を振り返っている。1967年に初めて2ローター・ロータリーエンジンを市販化したコスモスポーツや、ロータリーエンジンを代表する市販車初代サバンナRX-7などを持ち込んだ。

 また、4日午前のプレスカンファレンスでは、ロードスターアンバサダー山本修弘が登壇し、初代ロードスター(NA型)を対象としたレストアサービスの開始が発表された。オリジナルに近い状態までロードスターをリフレッシュするレストア事業は2017年内受付、2018年初頭にサービス開始。現在供給が終了している初代ロードスターの一部パーツを復刻する再供給事業は、2018年初頭から販売を開始するという。初代ロードスターは現在でも根強いファンが多く、このサービスを待ち望んでいたオーナーも多いのではないだろうか。

ホンダ「NSXの系譜」を見る

ホンダのブースでは最新型NSXを間近で見ることができる

 ホンダは4台の新旧NSXを展示。インディ500を制した佐藤琢磨が、安倍晋三内閣総理大臣から顕彰を授与される際、首相官邸に乗り付けた車としても話題になった。手作業で生産される2シーターのスポーツカーは、日本車では唯一のスーパーカーとも評され、ル・マン24時間耐久レースやSUPER GTなどモータースポーツシーンでも活躍した。一時生産終了したNSXだが、2016年にハイブリッドシステムを搭載した新型が発表され、今回のブースでもその姿を間近でみることができる。

アウディ、新型「RS5クーペ」を日本初公開

アウディジャパンは、新型RS5クーペを日本初公開した

 アウディは、A5シリーズのトップモデルであるRS5クーペを日本国内で初公開した。アウディR8やRS6などを手がけるAudi Sport GmbHが開発し、アウディのモータースポーツスピリットを引き継ぐモデルだ。エンジンは新開発の2.9リットルV6ツインターボエンジン、最高出力331kW(450PS)、最大トルク600Nm、0-100km/h加速は3.9 秒、最高速度は280km/h、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)で100km走行あたり8.7リットル(11.5km/リットル)。クアトロのロゴが入った専用のグリルや、標準モデルから全幅で15mm拡大されたブリスターフェンダーなど、スポーティーなエクステリアにも注目が集まる。

"quattro"の名を世に知らしめたラリー仕様車Audi Sport quattro S1

 アウディブースのもう一つの目玉展示が、アウディスポーツクアトロS1だ。これは、世界ラリー選手権(WRC)で2度チャンピンを獲得したドライバー、ワルター・ロールが実際にレースで運転したレースカーだ。WRCグループBのホモロゲーション取得のために214台が生産・販売されたアウディスポーツクアトロと並んで展示されているのもおもしろい。

日産が展示していたコンセプトカー。近未来の車はこのようなデザインになるのだろうか

 車は時代の変遷で求められる性能が変わる。各メーカーは、現在求められる安全性の確保と環境への配慮をしながら、走る楽しみも追求し続けている。しなやかに変化し続けてきた車の歴史にどっぷりと浸れるイベントだ。

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(文:ライター 石川歩、写真:&M編集部)

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