口福のランチ

南インドの文化を伝えるカレー「エリックサウス」(東京・八重洲)

  • 文・写真 森野真代
  • 2017年8月9日

しっとりと柔らかいメバル入りのカレー

  • 本日の菜食カレーは、大きめにカットされたサトイモ入り

  • 王道のキーマカレーなど4種類のカレーが楽しめる「バラエティランチ」

  • インド版のふりかけ「パルップポディ」。ターメリックライスの上にはグリーンレーズンとカシューナッツも

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 カレー特集の最終回は、東京駅八重洲口の地下街にあり、ランチタイムともなれば行列が途切れることのない南インドカレー専門店「エリックサウス」です。近隣で働く人たちが次々と来ては、当たり前のように列の後ろに並び、慣れた様子で注文していきます。

 お店のこだわりは、余計なアレンジを加えず、現地の味を忠実に再現すること。と言っても、クセが強くて食べづらいものはなく、日本人の口に合うものばかりです。「南インドカレーの世界はとても広くて、その中から日本人にも親しみやすいものを選んで提供しています」とは、店を経営する円相フードサービス専務の稲田俊輔さん。スパイスは、ほぼインド産。ホールのまま使うことがほとんどで、粉末にする時は、ひきたてを使用しています。ただインドカレーには、スパイスが命というイメージがありますが、もちろん食材も重要です。肉や魚、野菜などは、鮮度の良い国産を使用しています。魚は市場でも仕入れますが、漁師と契約をしていて、とれたてを直接仕入れることも多いと言います。

 ベジタリアン文化が発達している南インドは、野菜を多く使い、油も植物性のものが中心。そこが動物性油脂を使う北インドとの決定的な違いです。また柑橘類やタマリンドの酸味を効果的に使うのも南インド流です。

 今回は、フィッシュカレーに目覚めたばかりということで、「メバルのフィッシュマラバールプレート(1250円~)」を注文。しっとりとして柔らかいメバルに、甘みと辛みがいい具合に絡み合う旨コクカレー。ベースは7種類のスパイス、ココナッツミルクとタマリンド。そこに魚を入れて日本の煮魚のように煮込みます。このプレートは、日替わりの菜食カレーに、もう一品好きなカレーが選べます。ライスは日本米とバスマティライスが2種類。「バラエティランチ(1000円)」は、4種類のカレー、ターメリックライス、パパドに、サラダまたはヨーグルトの付いたプレート。王道のチキンカレーやキーマカレーなど、何を食べてもおいしいです。

 ライスの上には「パルップポディ」という、日本で言うところのふりかけがかかっています。漬物もそうですが、カレーだけを忠実に再現するのではなく、南インドの食文化を提供すべく、小さくて軽視されそうなものも大切にしています。カレー好きなら一度は行くべきお店です。

<今回のお店のデータ>
エリックサウス
東京都中央区八重洲2-1
03-3527-9584
http://www.erickcurry.jp/shop.html

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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