今日からランナー

タイムを競わぬ炎天下のレース、やせたわけじゃないから!

  • 山口一臣
  • 2017年8月10日
  • シャツが汗でグチョグチョになっている。こんなことして意味あるのか!

  • 炎天下を10km走ったけれど、おなかはまだまだ出ている(苦笑)。ゴール後のビールがうまい!

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 7月29日(土)に久々にレースに出た。私のマラソン仲間の間で毎年恒例になっている「人間塩出し昆布マラソン」だ。タイトルからして怪しげなことがお分かりだろう(笑)。実は、マラソンといってもタイム(速さ)を競うレースではない。灼熱(しゃくねつ)の湘南・江の島→鵠沼のシーサイドコースを舞台に、走る前と後で体重を測って比べ、何キロ減ったかを競う大会なのだ。地元NPOの主催で今年で22回というから、なかなか歴史のある大会だ。私は3年前から毎年出ている。

 10kmの部と5kmの部があり、制限時間(1時間49分)以内にゴールすればいい。カロリーを消費するため、ダッシュしては立ち止まったり、コース内を行ったり来たりする人もいる。しかし、考えてみればわかることだが、これは一種の遊びである。いくら炎天下で走っても、そう簡単に体重は減るものではない。水分が体外に出ることでやせたように錯覚するだけだ。そこで、大会常連のツワモノたちはスタート時の体重計測前に大量の水をガブ飲みする。計測後、トイレに駆け込んだり、汗として出したりと、カラダに悪そうなこと、この上ない。なんともバカバカしい大会なのだが、毎年300人以上が参加している。

 私はLSD(ゆっくり長い距離を走る練習)を兼ねて10kmの部に出場した。体重を増やすためというより、脱水症防止のために前夜からかなり大量の水は飲んでおいた。計測すると78.3kgほどあった。1kg分程度は“水ぶくれ”だと思った。計測後、スタート前に海岸でエアロビクスをみんなで踊る。これだけで汗ダクダクだ。それからやおら出発して、10km走った後に体重を測ると、76.3kgとジャスト2kgマイナスだった。でも、これで喜んではいけない。単に水分が減っただけだから(笑)。大会終了後、一緒に参加した仲間たちと海の家でバーベキューをやるのも恒例になっている。ここでビールをしこたま飲んで、元の木阿弥(もくあみ)になるのも毎年のことだ(爆)。

 そんなバカバカしい大会リポートはさておき、前回宣言した「サブ4(マラソン4時間切り)復活プロジェクト」の報告である。プロジェクトを始めたのは7月16日のこと。月末31日まで2週間の走行距離は122.6kmだった。1カ月に換算すると245.2kmだ。なかなかいいペースである。

 実は私は「月刊ランナーズ」で“フォーエバー・サブフォー”という連載を持っていて、毎月さまざまなタイプ・年齢のサブ4ランナーを取材している。そこで気づいたのが、安定的にサブ4をするには月間走行距離150kmがひとつの目安になっているということだ。個人差はあるが、コンスタントに200km以上走れている人は、ほぼ確実に4時間が切れている。100km~150kmでも大丈夫だが、月走100kmを切るとちょっと厳しいというイメージだ。そこで私も当面は月走150km以上、できたら200km超を目標にしようと思っている。

 おやじランナーにとって月走200kmはなかなか大変なことである。目標達成に向けての組み立てはいろいろあるが、いちばんポピュラーなのが「週50km」という考え方だろう。「週50km」走ろうと思ったら、土日に集中して30km(10km+20km)、もしくは40km(20km×2)走って、残りを平日5日間で消化するというのが一般的だ。もちろん、平日、土日関係なく、ならして走る方法もある。私はちょっと変わっていて「3日で20km」を目標にしている。それで、「昨日、一昨日で18km走ったから、今日は2kmでノルマ達成!」と考えたり、「昨日、今日でもう20km走ったから、明日は休もう」などと考えたりして、仕事や飲み会の日程をマネジメントするようにしている。この方がモチベーションが続きそうな気がするからだ。

 そして、忘れてはならないのが練習ノートに記録を残すことである。練習量(走行距離)の可視化は継続のための重要な要素だと思う。前回の連載では、当面はLSDで距離を稼ぎながら、まずは体重(77.9kg)を落とすことから始めるつもりだと書いたが、どう考えても9月下旬のベルリンマラソンに間に合わないので、週1回はスピード練習を採り入れるようにした。私の場合、東京都江東区の夢の島陸上競技場を使うことが多い。先週はキロ5分30秒で1000mのインターバル走を5本やってみた。今週はキロ5分40秒のペース走6000mの後、ビルドアップ(5分30秒→5分20秒)で2000m走った。久々のスピード練習は案の定、息が上がって超苦しかった。一人では絶対に途中でめげたと思うが、仲間が一緒だったのでなんとか走り切れた。こうした達成感が、徐々に自信の回復、カラダの回復につながるのだと思う。

 プロジェクト開始から2週間で体重は76.9kg(マイナス1.0kg)。まだまだ先は長そうだ。

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PROFILE

山口一臣(やまぐち・かずおみ)

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1961年東京生まれ。ゴルフダイジェスト社を経て89年に朝日新聞社入社。週刊誌歴3誌27年。2005年11月から11年3月まで『週刊朝日』編集長。この間、テレビやラジオのコメンテーターなども務める。その後、朝日新聞出版販売部長、朝日ホール総支配人を経て14年9月からフォーラム事務局員。16年11月30日に朝日新聞社を退社。株式会社POWER NEWS代表取締役。2010年のJALホノルルマラソン以来、フルマラソン17回完走! 自己ベストは3時間41分19秒(ネット)。

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