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NIKEの“ヴェイパーフライ”を履いて「1km:2分51秒ペース」で走ってみたら

  • 2017年9月4日

  

 みなさんこんにちは、ラントリップの大森です。

 イタリアのモンツァで行われた、フルマラソン2時間切りを目指したNIKEのプロジェクト「Breaking2」。惜しくも2時間切りとはいかなかったものの、あの歴史的瞬間を目の当たりにした時の興奮は今も鮮明に残っています。最後の最後まで“淡々と”走っていたキプチョゲ選手。その表情から窺える、積み重ねてきたトレーニングの質と量、そして自信。ペーサー達が織りなすこれまで見たことのないようなフォーメーション。先導車のテスラから照射されるレーザー光線。どこをとっても偉大なチャレンジでしたね。

 その中でも特に、きっと多くの人が気になったであろうポイントとして、やはり彼らが履いていたシューズ「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」があげられるでしょう。極厚のソールの中には、スプーン状の形をしたカーボンファイバープレートが搭載され、普通に走るよりも4%推進力を高めてくれるといったコンセプトのシューズです。

 6月に廉価版とも言える「ナイキ ズーム フライ」、7月に「ヴェイパーフライ」が一般発売を開始しました。

 このヴェイパーフライとズームフライを実際に履くことができるイベント「BREAKING2 CHALLENGE RUN」が開催されると聞いて、さっそく参加して来ました。

“足を入れて立ち上がっただけ”でわかる違い

「BREAKING2 CHALLENGE RUN」の舞台は、お台場にある「青海南 臨時駐車場」。駐車場に1周300mの特設コースが設置されており、その様子はあの日の「BREAKING2」が行われたモンツァのF1サーキットを彷彿(ほうふつ)とさせます。

  

 いよいよ待ちに待った「ナイキ ズーム フライ」「ヴェイパー フライ」とのご対面です。

  

ヴェイパーフライ

ズームフライ

 受け取ってみてまず驚くのが、見た目からは想像できない軽さ。そして実際に足を入れてみると、紐を結んで立ち上がった瞬間さらに大きな驚きがあります。

 背伸びをするような形で少し前に体重を乗せてみると……「カクンッ」とあるポイントから前方に倒れこむのです。まるでゆりかごのように、シューズが体重移動を誘導してくれます。そしてその「カクンッ」のギリギリ少し前くらいのポイントで足を接地させると、ソール内に搭載されたプレートが、しなって跳ね返ってくるかのように地面から大きな反発があります。

「あ、これは凄(すご)い」と思わず声が出てしまうほど。ただし、この“一点”で接地をしなければ推進力の恩恵にはあずかれないと思うので、このシューズを履きこなすにはちょっとコツがいるような気がします。逆に、フォームを矯正するという意味で使ってみるのもいいかもしれません。

 いずれにしても、これまでのシューズの概念が一段切り替わったといってもいいくらい革新的なシューズです。

ズームフライ。このポイントで感じる推進力は衝撃的。

ヴェイパーフライ。見た目と裏腹にかなりの軽さ。ズームフライより若干柔らかい。

BREAKING2のペース(1km2分51秒)を実際に体験してみる

 さて、いよいよシューズを履いて、「Breaking2ペース(1km2分51秒)で走るペーサーにどこまでついていけるのか」に挑戦します。

ペーサーの15mほど後ろを自転車が走っていて、その自転車に抜かれた時点でリタイアになるというルールです。抽選で選ばれたランナーのみなさんたちと一斉に走り、最も長い距離をついていけたランナーが優勝です。

 ちなみに、ペーサーには箱根駅伝5区で区間賞を達成し東洋大学の総合優勝に貢献、現在はプロランナーとして東京五輪出場を目指す設楽啓太選手が! 会場でもやはり一際人気。

レース直前の記念撮影。緊張で全体的にピリピリしている。

 そしていよいよスタートの瞬間。自分がどこまで速く走れるのか、フルマラソンとはまた違った緊張感があります。号砲とともに一斉にスタート。1km2分51秒ということは、100mを17秒で走る計算です。ほぼ全速力のダッシュ状態でペーサーについていきます。

  

  

  

 2分51秒ペースで実際に走ってみると、呼吸がキツくなるより前に一瞬で乳酸が全身にたまり、体が動かなくなってしまいました……。何とかコースを2周まではついていけたものの、3週目に入ったところで集団から離され、700mほどの地点で自転車に抜かれてリタイアとなりました。

 改めて、このペースでフルマラソンを走るなんてまったく信じられません。イメージすらできないくらいです……。

  

 ちなみに、今回の優勝者は沖縄からやって来たランナー「仲間 考大」さん。2,700mほど粘っていました。

 なんと社会人になってから市民ランナーとして出した記録が、5000m 14分04秒、10000m 29分28秒、フルマラソン 2時間18分40秒といったすごすぎるお兄さんです。

  

 今回、注目のシューズを実際に履いてBreaking2ペースで走ってみて、シューズが良すぎて足だけどんどん先に行ってしまうという感覚に陥りました(笑)。

 それくらい推進力を得られますが、それを支える上半身ができていないと体が起き上がってしまい走りがバラバラになってしまいます。市民ランナーのみなさんの中で、1km3分を切って走る方もそんなに多くはないと思いますが、シューズの力だけで速く走ろうとするのではなく、上半身と下半身の連動を意識した事前のトレーニングも大切になりそうです。

 とにかく、相当革新的なこちらのシューズ。あなたの走りをサポートしてくれることは間違い無いでしょう。いつか、このシューズの力を最大限引き出して履きこなすことを目標にトレーニングに励むのも楽しいですし、ぜひ1足手にして遊んでみてはいかがでしょうか。

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http://corp.runtrip.jp/

 まるで、サーファーがいい波を求めて旅をするサーフトリップのようにランナーがいい道を求めて旅をするスタイル。それがRuntrip(ラントリップ)です。

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