口福のランチ

うどん好き必食のつるつる麺「うどん 慎」(東京・渋谷)

  • 文・写真 ライター 森野真代
  • 2017年10月11日

のど越しのよさを味わいたいなら、ざるうどんがおすすめ

  • 甘さを抑えてほどよく味付けされた牛肉と卵の濃厚さがマッチする

  • 普通のうどんよりかなり長めで、つるつるとした独特の食感

  • マンションと飲食店が混在する新宿らしい風景

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 今週紹介する税抜き1000円以内で大満足のお得ランチは、渋谷の「うどん 慎」。常に入店待ちの行列ができているので少しひるみますが、店主の楢原慎二さんのこだわりがつまったうどんは、並んでも食べたいお店です。

 私が、東京に出て来て最初に驚愕(きょうがく)した食べ物がうどん。四国生まれの私にとっては、コシの強い麺とだしの利いたつゆが当たり前。柔らかな麺と黒いつゆには驚かされました。それが今では、都内にも私の好みに合ううどん店が続々とオープンし、うれしい限りです。その中のひとつ、うどん好きにとって必食といえるお店が「うどん 慎」です。

 基本のメニューは26種類。冷・温、だしの種類やトッピングによって異なりますが、ほとんどが1000円前後。「かけ+きつね(950円)」、「釜たま納豆とろろ(850円)」、「肉ぶっかけ(950円)」など、1000円以下のメニューもたくさんあります。うどんの“コシ”と“ノビ”は相反するという考え方から、絶妙なバランスの着地点を目指した麺は、確かに両方を兼ね備え、独特ののど越しのよさと、ほどよい弾力があります。

 うどんはだましの利かないシンプルな食べ物。素材へのこだわりとかけた手間が味を左右します。慎では切り置きやゆで置きを一切しません。一杯ごと「打ちたて」「切りたて」「茹でたて」を提供しています。福岡生まれの楢原さんが選んだ小麦粉は九州産。その粉で作った生地を毎日直送で仕入れ、一晩寝かせて熟成させる。それを毎日提供するぶんだけ打って、注文が入るたびに切る。それを繰り返しています。

 だしは関西風。讃岐うどんによく使われるイリコは、風味が強すぎると判断して、釧路産の昆布とムロアジなど数種類の削り節を使用。火加減に注意しながらじっくり時間をかけてうまみを出します。そのだしに香川県から仕入れた醤油(しょうゆ)などで味付けします。

 この日は、「ざる+大根おろし+すだち+ちくわ天(1000円)」と「肉釜たま(950円)」を注文。つやつやと光り輝くざるうどんは、食べる前からおいしさのオーラを放っています。口に含めばのど越しのよさに感動。つるつるとどんどんいけます。釜たまは、温かいうどんにだしが絡まり、さらに卵の濃厚さが加わった三位一体の味。すだちや大根おろし、揚げたてのちくわ揚げも期待を裏切ることはありません。関西風、讃岐風に九州の食べ物の良いところをミックスした、オリジナリティーあふれる店主入魂のうどんをぜひお試しください。

<今回のお店のデータ>
うどん 慎(しん)
東京都渋谷区代々木2-20-16相馬ビル1階
03-6276-7816
https://www.udonshin.com/

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PROFILE

森野真代(もりの・まよ)

写真

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。「唎酒師(ききさけし)」の資格取得後は、自己研鑽も兼ねて各地の酒処の探索に余念がない。友人を招いての家飲みも頻繁に開催。

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