私の一枚

不器用だった優等生が、挫折と向き合って見つけたもの フジテレビアナウンサー・宮司愛海

  • 2017年11月16日

中学の卒業式の日に撮影した宮司愛海さん

  • 高校2年の文化祭での宮司さん

  • フジテレビの女子アナとして様々な番組で活躍する宮司さん

  • 10月21日からゴールデンタイムに進出した「さまぁ~ずの神ギ問」

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 福岡の公立中学の卒業式の日の写真です。楽しい学校生活でしたが、我ながら優等生タイプで、融通がきかない性格だったので、悩みも多く、大きな挫折も経験しました。でも、今の私がいるのは、この中学時代があってこそなんです。

 小学生の時から、勉強が好きなほうで比較的まじめなタイプだった私は、学級委員や児童会の役員に選ばれることが多くありました。中学校でも学級委員で、吹奏楽部でも2年生から部長。アナウンサーへのあこがれは子供の頃からありましたね。全校生徒の前でスピーチをしたり、吹奏楽部のコンサートではMCをやったりと、結構人前で話す機会はあったものの、苦になりませんでした。

 その半面、とても不器用な一面もありました。通っていた中学校はやんちゃな子が多かったのですが、吹奏楽部の顧問の先生は、とても厳しい先生だったんですね。「吹奏楽部の生徒は規律を守って、きちんとしなさい」という方針を、いつも部長の私に言っていました。それを私は部員にそのまま厳しく伝えてしまったので、「なんなの?」と煙たがられることも多くて。あの頃の私は、正しいと思ったことは「正しい」と断言してました。それで反感を買うとわかっていても、どうしていいかわからない。それがもどかしくて。先生と部員との間で板挟みになっていらいらした気分を家にまで持ち込み、母ともよくけんかをしてましたね。

 部活に対してすごく熱い気持ちを持っていたから、そうなってしまったんだと思います。最後のコンクールの時は、数十人いた部員全員にフェルトでお守りを手作りして渡しました。みんなに、もっともっと部活を好きになってほしい。その思いをうまく伝えられず、ストレスになっていたんでしょうね。

 また、中学では最後に大きな挫折が待っていました。第一志望の公立高校の受験に失敗したことです。ある程度きちんと勉強できていたつもりでしたが、本番で失敗してしまい、ものすごくショックでした。将来はその高校に入り、九州の国立大学に進学して、と夢も描いていましたから。

 でも私立の高校は受かっていたので、こうなったら目標を立て直し、その高校での生活を楽しもうと、この写真の卒業式の頃は完全に気持ちを切り替えてました。幸い、入学した高校はとても自由で楽しく、心に余裕がある友達が多くて。私は、今までの自分がずっとギスギスしていたことに気がつきました。この高校での生活は、その後の自分にとってとてもプラスでした。

 ただ、受験で力を発揮できなかった悔しさは残り、何事にも念入りに準備して臨むようになりました。それは、今でも仕事の際に心がけていることです。一度、とことん自分と向き合った経験が、自分のなかで揺るぎない「芯」になりました。就職活動でも、その「芯」は役に立ちましたが、実はフジテレビの入社試験の時だけは、あまり専門的な準備はしていなくて、なんで評価してもらえたのか正直わからないんです(笑)。受かるのは難しいだろうから、面接の一つひとつがいい思い出になるよう楽しもう、と思っていたことが、結果的にリラックスにつながってよかったのかもしれませんね。

 この写真の頃の自分のことを思うと、なんとも歯がゆい気分になります。今も性分なのか、ついつい仕事の現場でみんながどうしているのか気になって、共演している先輩方から「学級委員」と言われてしまうんですよ(笑)。でも、あの頃に比べると、人間的にも成長し、いろんなことが柔軟にできるようになったんじゃないかな。

    ◇

みやじ・まなみ アナウンサー。1991年福岡県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、フジテレビに入社。現在は、「めざましテレビ」の情報キャスターと、「さまぁ~ずの神ギ問」「潜在能力テスト」などのバラエティー番組を担当している。

◆宮司さんが進行役を務めるバラエティー番組「さまぁ~ずの神ギ問」が、10月21日から、毎週日曜の昼から土曜日19時からのゴールデンタイムに移動した。番組のコンセプトは「本気で調べて欲しい疑問を探すトーク番組」。さまぁ~ずの二人とゲストが、番組ホームページや公式Twitterに寄せられた一般人や芸能人からの様々な疑問の中から、「神ギ問」と認めたものに対し、番組スタッフが調査して、その答えを発表するというバラエティー。

「この番組は、私が入社した年に始まり、私が最初に担当したバラエティーなんです。当初は不安があったものの、自分がまっさらな状態から始まり、一緒に成長していきたいという思いでやってきました。収録の時は、いつも終わるまでスタッフの方たちと一緒にいて、いろんなことを話します。さまぁ~ずさんのトークは本当に面白く、トークの中にコントがあるような彼らの話は必見です。ゴールデンタイムに進出し、求められるハードルが上がりますが、ぜひ期待に応えたく、がんばりたいと思います」

(聞き手:田中亜紀子)

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